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かげち⋆⸜♱⸝⋆
50
#星喰左手
ゆらっぴ
22
100
#びじぱと
いろは🌸
いろは🌸
いろは🌸
しばらく虚空を見つめていると、数人の足音が沈黙を破った。
ヤンキー
ヤンキー
おそらく、前回違法薬物の件で殴り込んだ不良集団の一派だろう。
まるで挨拶かのように拳が飛んでくる。
いつものことだ。 いつものことだが、今日は違ったのだ。
大きく振りかぶられる手。
周りからの冷たい視線が刺すように突き刺さる。
刃物のように鋭利な罵声が心をずたずたに切り裂いてゆく。
一緒だ。 ―――あの時と。
瑠衣
呼吸が乱れる。
うまく息が吸えず、蹲ると、不良たちが容赦なく暴力を浴びせてくる。
ヤンキー
笑いながら放たれた拳が、みぞおちに入り、一瞬息が止まる。
次の瞬間、腹部を激痛が襲った。
瑠衣
だんだんと視界がぼやけてくる。
酸欠だろうか。 ―――それとも、涙だろうか。
ヤンキー
ヤンキー
そうだな、それがいい、とそれぞれ武器を持っている不良たちが愉しげに笑った。
今の俺では到底太刀打ちできない。
瑠衣
涙が溢れた。
自業自得だろう。 勝手にキレて、突き放して、傷つけて。
当然の報いだ。
――だが、なぜだろう。
俺が助けを求めているのは他でもない傷つけてしまった、大切な仲間だった。
来るわけない。 そう思って自嘲をこぼすのと、一番聞きたかった声が耳に届くのは同時だった。
仁
仁の声が聴こえ、俺はほっとして意識を手放した。
コメント
1件
読みました。瑠衣のフラッシュバックと呼吸困難の描写が生々しくて、胸が締め付けられました。特に「自業自得だと思いながら、傷つけた相手に助けを求めてしまう」という心理が痛いほど伝わってきて…。仁が駆けつけたタイミング、絶妙でしたね。ここからどう関係が動くのか、設定の伏線も気になります。次話も楽しみです。