- よんじゅん視点 -
🦊よんじゅん.
帰り道、僕が持っていた ノートが無く、
まさか・・・と思い 図書館に駆けつけた。
なのに ——
やらかしてしまった。
最悪な事が、 起きてしまった。
僕のそのノートが、
彼女に、見られて しまったから ——
絵を描くのが 大好きだった俺は、
いつも 何かしらの絵を描き、
趣味として 楽しんでいた。
でも、彼女を見て、
いつの間にか彼女の 絵を描いていたんだ。
黙って彼女は 僕を見つめる。
ただ恥ずかしくて、 でも嬉しくて。
自分で顔が赤らめて いくのがわかった。
??.
そう聞いてくる姿は、
どこか、おかしくて 笑っているようだった。
🦊よんじゅん.
🦊よんじゅん.
🦊よんじゅん.
🦊よんじゅん.
緊張で、何を喋っている のかわからなくなる。
ただ、彼女は頷きながら 聞いていた。
すると ——
??.
そう言い、 本棚に去っていく。
まさか、嫌われた・・・?
それとも、 引かれた・・・?
でも絶対嫌うよな・・・
自分の事勝手に描かれて、 良い気はしないよな・・・
あーもう!!
最悪だよほんと・・・
🦊よんじゅん.
戻ってきた彼女は、
手に何かを 抱えている様子だった。
そして、僕に差し出す。
??.
差し出された物は、
「絵画」と 書かれた本だった。
??.
??.
パラパラと少し ページを捲る。
確かにその絵は、
僕の好きな 感じの絵画だった。
そして、彼女は こう付け加える。
??.
🦊よんじゅん.
急な言葉に、焦りながら 貸出カードを渡す。
そのカードを彼女は じっくりと見ながら、
クスッと笑った。
??.
??.
🦊よんじゅん.
そうだった。名前・・・
俺も聞かなきゃ。
せっかく、 諦めようとした恋に、
神様が進展を 与えてくれたから。
🦊よんじゅん.
勇気を 振り絞った質問。
彼女は、僕と目を 合わせずに答える。
○○.
夕陽の所為か、 赤く見える彼女の顔。
その顔を見ながら、
何度も彼女の 名前を心で囁き、
彼女を描いたノートを、 ぎゅっと握りしめた。
- “ 図書館 “ と “ 恋 “ 後編 -
- END -
コメント
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へぇ?ふーん、ほぉ……まあ……ねぇ……?(?)