ミライの家
ミライ
あー!!ストレス溜まる!!
ミライ
誰か私の変わりしてくれないかな〜?
コツ…コツ…コツ…
ドアの向こうから足音が聞こえる
ミライ
誰だろ?
コンコン…
キィ………ガチャン…
人形
はじめまして
人形
私はあなたの操り人形です
ミライ
!?
ミライ
操り人形…!?
人形
はい
人形
あなたの望みを叶えに来ました
人形
いつでもご命令ください
操り人形と名乗る少女は
ミライとそっくりなショートカットに
とても綺麗な白いワンピースを着ていた
ミライ
じゃあ…今日の課題やって!
人形
かしこまりました
命令された人形は
筆跡も
ミライの苦手分野も
全てそっくりだった
ミライはその人形が
本物だと思った
次の日
学校
ミライ
何このシャーペン…?
女子A
あれ?シャーペンがない…
女子B
嘘!?
女子B
…?
女子B
あれって…
ミライ
…!?
女子B
ちょっと!
女子B
なに盗んでんのよ!
ミライ
はぁ!?
ミライ
ここに置いてあっただけ!
女子B
嘘つかないでよ!
女子A
か、返して!!
女子Aはミライからシャーペンを奪い取って
女子Bと陰口を言っていた
先生
授業始めるぞー
先生
席につけー
授業中
ミライ
(クソ!!)
ミライ
(私はやってないのに!)
ミライ
(あいつのシャーペンでぐちゃぐちゃにしてやりたい!)
人形
はい
放課後
ミライ
ちょっといいかな
女子A
?
ミライは女子Aからシャーペンを奪い取る
ミライ
ぐちゃぐちゃにしてあげます。
グチャ…
解説者
ここまで読んでいただき
解説者
ありがとうございます
解説者
さて、解説を始めましょう
解説者
まず『操り人形』です
解説者
人形はミライが願って出来た設定です
解説者
そして最後のシーンについてです
解説者
人形が『はい』と反応しました
解説者
つまり命令だと判断したのです
解説者
人形はミライ以外には『ミライ』に見えてしまうのです
解説者
なのでニュースでは『人形』ではなく『女子生徒』と書かれたのです