どうして…今頃わたしたちの所に来たの…
成海
先生
そう言って先生は私を抱きしめて励ましてくれた
それでも手の震えは止まらない
マミ
マミちゃんが目の前にきて、手を握ってくれた
その瞬間
母
すぐに分かった 全身に鳥肌が立った
成海
父
成海
先生
母
怖いくらいに落ち着いた父と母は不敵な笑みを浮かべながらこっちにゆっくりとした足取りで近寄ってくる
父
父
父
マミ
マミ
私の前に出て、いつものマミちゃんが言った
母
空気がピリつく 凍てつくような空気に変な汗が出てくる
母
母
先生
成海
成海
成海
父
父
母
母
そう言ってマミちゃんをドンッと手ではねのけた
マミ
成海
先生
ガシッ
成海
私の目の前まできた母は私の両腕を掴んだ
今にも殴りそうなその手は私の両腕に向けて
私の体を大きく揺さぶった
母
父
嘘だ、嘘だ嘘だ!!
そんなの今まで一回も言ったことないくせに!!
この一ヶ月間、なぜ両親は来なかったのか
それはずっと胡桃が私を守っていてくれたから
私なんかのために、ずっと…
成海
先生
マミ
成海
母
そう言って私を抱き寄せた母は頭を撫でる
一見すると、解決したように見えただろう
成海
母は私の髪をわしづかみした
マミ
母
母
成海
マミ
マミ
成海
父
成海
母
成海
バシッ
成海
マミ
マミ
母
父
マミ
父
先生
先生
先生
先生
先生
母
先生
父
父
成海
もう言いなりになりたくない
もう私は頼るだけの人になりたくない
成海
母
成海
ゾム
ゾム
後ろから声が聞こえた
振り向いてみると、そこには
窓の淵に手をかけてそこにいるゾムくんだった
成海
成海
ゾム
ゾム
ゾムくんの「大丈夫」という言葉は 魔法の言葉だ
だって、こんなにも…
大丈夫なんだと思わせてくれるから
私は手を差し出すゾムくんの手を握りしめた
ぎゅ…
ゾム
母
母
父
成海
成海
ゾムくんは私を抱きしめて窓の外に飛び降りた
成海
ゾム
成海
ドンッと下から突き上げるような振動と共に体が一瞬浮いた気がした
成海
ゾム
成海
ゾム
成海
こんな状況、本当は怖いはずなのに
なんだか楽しくて
成海
ちょっぴり安心したんだ
コメント
3件
やっばぃ。めちゃめちゃこの話泣いてしまう。。もうまじ今泣いてる夜中から、、(T^T)
zmさんカッコ良い///
絵が上手すぎますね。成海ちゃん偉いですね!ちゃんと言いたいこと言えて凄いです!!