ふと目が覚める
今……何時だろう
時計を見てみたら朝の9時半ごろ。お休みの日だからなんだかやる気が湧かないな
華夢
体を起こしてベッドから出る
……なんだろう
凄く……寒い?
華夢
華夢
カーテンを開けて朝日を部屋に迎える
窓は霜が付いている。今日は外がとても冷えていそうだな……
華夢
少し寒さを我慢して、窓を思い切り開けた。
華夢
華夢
曇り空で、チラチラと白いものが降っている
華夢
急いで朝の支度をしてから私は外に飛び出した
華夢
外に出てみると
白い 白い雪に包まれて
住宅街一面が銀世界だった
空気がとっても冷たくて、息が白くなって溢れ出る
風邪ひかないかな……?と不安になりながら周りをもっと見る
公園の方で小さい子たちのはしゃぐ声が聞こえる
華夢
こんなにいっぱい雪が積もったところ初めて見た……
ちょっとだけ思った
華夢
思わず口からそんな言葉が出たけれど、今1人でよかった
「あ!華夢ちゃん外にi……さァッッッッッッむぅぅぅ!?!?!」
華夢
声のする方を見ると窓から花音さんが身を乗り出して覗き込んでいる
華夢
花音
花音
花音
華夢
華夢
花音
花音
そう言って窓を閉めてから行ってしまった
音奈子 花音さんは半年程前からルームシェアをさせてもらっている人で、本当に家族みたいに良くしてくれて……
私と同い年の14歳。ご両親が行方不明で気づいたら孤児院で育っていたそうで、 それから色々あったそうです…… 私は両親を事故で亡くしてから独り身で、困っていたら話しかけてくれたことがキッカケで……
色々……あったな
心配しすぎかな……私
花音
花音さんがとても寒そうにしながらこちらに歩み寄ってくれる
華夢
花音
花音
華夢
花音
しゃがみこんで顔を抑えてしまった……って
華夢
顔が暖かくなる
花音
守るって……あ、あの方は……その
華夢
凄く……顔が熱い
花音
華夢
花音
華夢
花音
華夢
花音
花音
花音さんはちょっと照れくさそうに微笑んだ
華夢
「はい!」
白い雪が降りしきる中で
二人の少女は笑いあって過ごしている
それは
変哲のない日常の中の
かけがえのない幸せな時間だ
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
6件
は?花音さんイケメン死ぬよ?←理科テスト明日だけどまだ課題終わってなくて今お風呂に入って死んでる人(?)