個性社会に生きる元反社<随時リメイク更新>

暗い夜道をエナドリを抱えながら歩く

そんな馬鹿げたことをしみじみと思いながら家に向かう

ん？は??ん〜〜……!!?!??

そうだ、今日大晦日じゃねえか

つーか事前連絡はもっと早くにしろ

残念ながら俺に血液は足りてなく個性は使えない

「春千夜ちゃん」

雪のような白い髪に赤いメッシュの神が全力で書いたような美形(に白い着物)…

嬉しそうにはにかみ笑う冬美さん

黒と白のストライプ柄の着物を着る電気

濃い目の紫色の生地に白い朝顔の模様の着物を恥ずかしげに着る響香

雪華門の着物を見事に着こなすのは隣のクラスの拳藤一佳だ

………この姉御肌、なーんか既視感

服の裾を引かれ振り向く

美しく見せられるように着られたのは牡丹の着物だ

心底嬉しそうな顔で笑い頬を少し赤く染める百

黒地の菱文柄の着物を居心地悪そうに着るのは人使であるら

可愛らしい桜散らしの着物を着るのはお餅みたいなお茶子だ

薄い桃色のふみ文の着物を堂々と曝け出しながらこちらに向かってくるのは三奈

王道とも言える七宝繋ぎの着物は透が着ているようだ

麻の葉模様の着物を着るのは長い髪をリボンのように結ぶ我らが梅雨ちゃんだ

白地に金色の刺繍を施された着物を着るのは恒例となりつつあるくらいキレている爆豪

若松柄の着物をオドオドしながらも着るのは緑谷である

そんな俺の叫び(近所迷惑を考え小声だが)も虚しく俺は車に押し込まれ着替えさせられた

現在俺の体には束ね熨斗柄の着物が着せられている

「あ！春千夜ーーー!!!」

元気に笑いこちらに手を振るマイキーの後ろには沢山の美丈夫達が並んでいる

そうして話しながら十数分

PM11:57

俺の隣に並ぶのは相変わらずの無表情を貫き謎の貫禄を醸し出している俺の隊長

不意に、そんなことを訪ねてみる

「春千夜ーっ！」

笑いながらも呼ばれている方向に歩を向ける

貴方のその下手な笑い方が今年最後に見れたことありがとうございますね

𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓝𝓮𝔀 𝓨𝓮𝓪𝓻 !!!

皆で跳び上がって笑い合って、