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柱(+‪α‬)×胡蝶しのぶ

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柱(+‪α‬)×胡蝶しのぶ

8 - 誕プレは、「しのぶ姉さん」がいい!

♥

1,297

2022年05月22日

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🍊

こんばんは

🍊

カナヲちゃんの誕生日に投稿するはずが、結構過ぎてしまいました…

🍊

申し訳ありません…

🍊

☆アテンション☆

🍊

今回のお話は栗花落カナヲ×胡蝶しのぶさんです

🍊

途中挿絵があります

🍊

(キス絵有り)

🍊

カナヲちゃんとしのぶさんは付き合ってる設定で、同棲してます

🍊

モブが5人くらい出てきます!

🍊

許せる方だけ…!

🍊

お進み下さい!

🍊

それでは、どうぞ!

胡蝶しのぶ

うー…うぅ……

栗花落カナヲ

しのぶ姉さん、起きて

胡蝶しのぶ

やぁ……あと…1時間…

栗花落カナヲ

(そこはせめて5分でしょ…)

栗花落カナヲ

だーめ。朝だよ

胡蝶しのぶ

うぅ…やですぅ…まだ…寝る…

栗花落カナヲ

ダメったらダメ。起きて!

胡蝶しのぶ

やだぁ…

栗花落カナヲ

お買い物行かないんですか?

胡蝶しのぶ

……………

しのぶの動きが一瞬、ピタッと止まる

栗花落カナヲ

私のプレゼント買ってくれるって昨日言ってたのに……

栗花落カナヲ

買ってくれないんですか……?

悲しそうな声でしのぶに問いかければ、しのぶは分かりやすく動揺した

胡蝶しのぶ

…えっ、いや、っ、そんなことある訳ないじゃない…!

胡蝶しのぶ

カナヲの誕生日だもの、こうしちゃいられない、

胡蝶しのぶ

早く支度しなきゃ

素早くベッドから降り、慌てて部屋から去ってしまった

栗花落カナヲ

……………

思った以上の速さに、カナヲは開いたまんまのドアを見つめている事しか出来なかった…

栗花落カナヲ

まずどこから行くんですか?

胡蝶しのぶ

んー、そうね、あそこ行きましょ

しのぶが指差した場所は最近出来たばかりのショッピングモールだ

栗花落カナヲ

わわっ…人がいっぱい…

平日だというのに、店の中には沢山の人

人混みが苦手なカナヲは眉を八の字に歪めた

胡蝶しのぶ

…大丈夫ですよ、ほら

しのぶは手をパーにし、カナヲに差し伸べた

胡蝶しのぶ

手、繋ぎましょ?

胡蝶しのぶ

はぐれたら危ないわ

優しい微笑みにドキッとしながらも、差し出された手に触れる

胡蝶しのぶ

さ、行きましょ

栗花落カナヲ

う、うん…!

カナヲは笑顔で応えるも、もやっとした感覚を感じた

胡蝶しのぶ

ふふっ、結構買っちゃいましたね

しのぶの両手には大きな袋が2つ

栗花落カナヲ

姉さんはしゃいでた

カナヲも同様、両手に2つ持っていた

胡蝶しのぶ

だだ、だって、安かったし!

栗花落カナヲ

はしゃいでるしのぶ姉さん、可愛かった

胡蝶しのぶ

なッ……!!

視線を逸らさずじっと見つめてくるカナヲに、しのぶは顔を赤くする

胡蝶しのぶ

また突拍子も無いことを…!

栗花落カナヲ

だって可愛かったもん

胡蝶しのぶ

そ、そういう事は言わなくていいんです!

栗花落カナヲ

やだ。言いたい

胡蝶しのぶ

どうして!

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんの顔が赤くなるの可愛い

胡蝶しのぶ

〜〜〜ッ!!!///

栗花落カナヲ

あ、また赤くなった

胡蝶しのぶ

もぉぉおお…ッ!

胡蝶しのぶ

お花を摘んできます!これ、持っといて!

しのぶは持っていた荷物をカナヲに押し付ける

栗花落カナヲ

分かったよ、気を付けてね

飄々とした態度で爽やかな表情で返す

そんな態度にしのぶは口をへの字にさせ怒りながらお手洗いの方へ向かって行った

栗花落カナヲ

(怒ってるのも可愛い)

……………かれこれ数十分が経ち、カナヲは焦る

栗花落カナヲ

(しのぶ姉さんが遅い…)

栗花落カナヲ

(迷子になってるのかな……)

栗花落カナヲ

(探しに行った方が…でも、すれ違いになったらやだし………)

カナヲは悩みに悩んだ末、探しに行くことを選んだ

栗花落カナヲ

しのぶ姉さーん

栗花落カナヲ

しのぶ姉さーん!

トイレ付近を探すが、一向に見つからない

栗花落カナヲ

(……………もしや、)

栗花落カナヲ

(誰かに攫われた………とか、)

栗花落カナヲ

(し、しのぶ姉さんだもん、返り討ちにするはず…!!)

栗花落カナヲ

(いや、でも…背後を取られたら、いくらしのぶ姉さんでも……)

背中に悪寒が走り、冷や汗が止まらない

栗花落カナヲ

(どこに行ったの…しのぶ姉さん…っ!)

胡蝶しのぶ

………やめてください…!

しのぶの声に、カナヲは辺りを見回した

栗花落カナヲ

…………!!

しのぶは数人の男に囲まれており、逃げ道を塞がれている

男1

ほら、早くおいで

男2

大丈夫だって。気持ちイイ事するだけだからさ?

男3

そうそう。君だってクセになるかも

胡蝶しのぶ

先程から言ってるでしょう!妹を待たせているんです!退けてください!

男4

まあそう焦らずに。妹ちゃんももう帰ったかもしれないだろ?

胡蝶しのぶ

いいから早く退いて!

男5

こらこらお嬢ちゃん。年上に向かってその口の聞き方はないだろう?なあ?

1人の男が、しのぶの顎を強引に掴み自分の方へと顔を向けさせる

胡蝶しのぶ

………ッ、離して…!

男5

いやだね。こんな別嬪、そうそういねぇんだ。もう少し拝ませろよ

男3

ねえもういいだろ?早く家連れてって犯そうぜー!

男1

さんせーい!

胡蝶しのぶ

…!?いやッ…!

恐怖を感じたしのぶは、逃げようと身体を捻った。その瞬間

男5

ふぐぁあ"あ"……ッ!?

しのぶの顎を掴んでいた男が吹っ飛んだ

男2

なっ、なんだお前…!?

胡蝶しのぶ

……!かっ、かなを…!

男3

ぐぁああ"ぁ"ッ……!!

カナヲは無言でもう1人の男に拳を食らわす

男1

お前…!小娘のクセに……!!

栗花落カナヲ

うるさい

男1

がはぁぁあ……ッ!!

運動能力が抜群に良いカナヲはひょいひょいっと簡単に男共をくたばらせていく

胡蝶しのぶ

……………

栗花落カナヲ

……………

気付けばいつの間にか男全員を気絶させていた

胡蝶しのぶ

………か、カナヲ……

栗花落カナヲ

大丈夫ですか、しのぶ姉さん

胡蝶しのぶ

わ、私はなんとか…カナヲは…?

栗花落カナヲ

私も大丈夫です

栗花落カナヲ

ああ、でもただ…

栗花落カナヲ

袋の中身がごちゃごちゃになっちゃいました……

カナヲはしょんぼりと肩を落とす

胡蝶しのぶ

……ふ、ふふっ、

栗花落カナヲ

…?しのぶ姉さん?

胡蝶しのぶ

だ、だって…っ、ふ、気にするとこそこかなって…!

栗花落カナヲ

えっ、ど、どこ気にしたらいいですか…!?

胡蝶しのぶ

んふふっ、あはっ、おっかしい…っ!

栗花落カナヲ

………💦

カナヲはどこにしのぶがツボったのか分からないが、笑う姿があまりにも可愛く、思わずニヤける

胡蝶しのぶ

あはっ、ふ、んふっ

胡蝶しのぶ

はぁ〜〜、ほんと、カナヲはカナエ姉さんに似て天然ですねぇ

栗花落カナヲ

そうでしょうか?

胡蝶しのぶ

そうですよぉ

栗花落カナヲ

(私たち姉妹の中で1番天然なのはしのぶ姉さんなんだけどなぁ…)

胡蝶しのぶ

……カナヲ

栗花落カナヲ

はい、なんでしょう

ちゅっ、と軽いリップ音と共に頬に柔いものが当たった

それがしのぶの唇だと気付くのに、そんな時間は掛からなかった

胡蝶しのぶ

…助けてくれて、ありがとう

胡蝶しのぶ

とってもかっこよかったわ

頬を染め優しく微笑む

栗花落カナヲ

……………あ、ぇっ

かぁぁっ、とカナヲの顔が赤くなっていく

胡蝶しのぶ

ふふ、カナヲはかわいいわね

胡蝶しのぶ

さっ、次行きましょ?

しのぶはカナヲに預けていた荷物を持ち、スタスタと先を行ってしまう

しかし、目のいいカナヲは見逃さなかった

髪の隙間から相見える頬や耳は、真っ赤に染まっているのを

栗花落カナヲ

……………………かっ、

栗花落カナヲ

(かわいい〜〜〜〜〜〜〜…!!!!)

カナヲは天を仰いだ

胡蝶しのぶ

ふぅ〜〜…

栗花落カナヲ

だいぶ遅くなっちゃったね

胡蝶しのぶ

そうね、すっかり暗くなっちゃったわ

カナヲとしのぶはテーブルの上に買い物袋を置いた

胡蝶しのぶ

急いで夕飯支度しましょ

栗花落カナヲ

手伝うよ

胡蝶しのぶ

いいの!カナヲは座ってて!

栗花落カナヲ

でも、1人じゃ大変でしょ?

胡蝶しのぶ

今日はカナヲが主役なのよ?

胡蝶しのぶ

主役に手伝ってもらうなんて出来ないわ

栗花落カナヲ

……はぁい

カナヲはしぶしぶと返事をする

栗花落カナヲ

(………………)

カナヲはその間、ソファーに座り夕飯支度をするしのぶをじっと見つめていた

栗花落カナヲ

(……………かわいい)

栗花落カナヲ

(手際が良いな…綺麗)

胡蝶しのぶ

…………………

胡蝶しのぶ

…ふふ

胡蝶しのぶ

カナヲ、そんなに見つめられると顔に穴が開いちゃうわ?

栗花落カナヲ

えっ…!

栗花落カナヲ

(み、見てたのバレた…!)

胡蝶しのぶ

私の顔、何か付いてる?

栗花落カナヲ

い、いいや!何も!

栗花落カナヲ

た、ただっ可愛いなって…!

胡蝶しのぶ

………

胡蝶しのぶ

……ふ、ふふっ

胡蝶しのぶ

いつも見てる顔じゃない

胡蝶しのぶ

飽きないの?

栗花落カナヲ

飽きるわけない…!

カナヲは自信満々に応えた

胡蝶しのぶ

「美人は3日で飽きる」って言葉があるけど?

栗花落カナヲ

ぜんっぜん!!飽きない!!です!

胡蝶しのぶ

変なカナヲ。ふふっ

栗花落カナヲ

(しのぶ姉さんは美人というか…可愛い……いや、美人だけどもね?美人だけど!)

栗花落カナヲ

(どっちかというと可愛い系!)

そんなことを心の中で叫びながらカナヲは夕食が出来るまで大人しく待っていた

栗花落カナヲ

ご馳走様でした!

胡蝶しのぶ

はい、お粗末様でした

栗花落カナヲ

ふぅ…

栗花落カナヲ

お腹いっぱい…

胡蝶しのぶ

綺麗に食べてくれて嬉しいわ

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんの料理が美味しいから

胡蝶しのぶ

アオイの料理の方が美味しいわよ?

栗花落カナヲ

うう…!どっちも美味しいし好きだから選べない……!!

胡蝶しのぶ

アオイの料理は絶品よねぇ……

胡蝶しのぶ

自分のお店開けちゃいそうだもの

栗花落カナヲ

もしアオイが自分の店を立ち上げたら常連になっちゃうなぁ

胡蝶しのぶ

ふふ、私も

食器を片付けながら、他愛もない会話をする

栗花落カナヲ

あ、ねぇねぇ、しのぶ姉さん

胡蝶しのぶ

んー?なぁに?

栗花落カナヲ

お店で四角い物を買ってたじゃない?あれって何?

胡蝶しのぶ

…………見てたの…?

栗花落カナヲ

………見えちゃったぁ……

カナヲは手をグーにして頭を軽く叩く振りをした(しのぶ姉さんのてへっ☆の真似)

胡蝶しのぶ

……………んもぅ、寝る前に渡そうと思ったのに…

しのぶは買い物袋をガサゴソ漁る

胡蝶しのぶ

……………………………

栗花落カナヲ

…………………?

胡蝶しのぶ

……………

栗花落カナヲ

…?しのぶ姉さん…?

胡蝶しのぶ

……………………どうしましょう…

栗花落カナヲ

しのぶはこの世の終わりみたいな顔をする

胡蝶しのぶ

……どこかで、落としてきちゃった………

栗花落カナヲ

……え、

一瞬、静寂が訪れた

胡蝶しのぶ

………………………

栗花落カナヲ

………………………

胡蝶しのぶ

…………………………………

栗花落カナヲ

………………

時間にしてみればほんの1、2分。しかし体感は1,2年のように長く感じた

栗花落カナヲ

………もしかして、

その沈黙を破ったのはカナヲだ

栗花落カナヲ

私が、袋をもって、殴ったり蹴ったりした時……かな…

あの時はしのぶ姉さんを助けることで頭がいっぱいだったが、今思えばあんなに動いたら袋の中身もそりゃあ吹っ飛ぶよな…

と、カナヲは真剣に分析した

栗花落カナヲ

………ご、ごめんなさい……

胡蝶しのぶ

いいいいいえ!!!カナヲが謝ることなんてないんです!!!

胡蝶しのぶ

そもそも、私があの糞野郎どもに襲われてなければ…!!!!

胡蝶しのぶ

あの時、カナヲが助けてくれなかったら、今頃私はここに居なかったかもしれません…

栗花落カナヲ

………………………

胡蝶しのぶ

カナヲのせいじゃないです

胡蝶しのぶ

絶対

栗花落カナヲ

……でも、せっかく、しのぶ姉さんが買ってくれたのに……

胡蝶しのぶ

いいんです!また買えばいいんです!

胡蝶しのぶ

……………でも…

胡蝶しのぶ

今日はどうしましょう…カナヲに、お誕生日プレゼントが渡せません…

胡蝶しのぶ

こういうのは、当日に渡すのが良いでしょう?

胡蝶しのぶ

……うーん………

栗花落カナヲ

……………私、欲しいものがあるの…

胡蝶しのぶ

……何でしょうか?

栗花落カナヲ

誕プレは…

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんがいい

胡蝶しのぶ

………………えっ、

栗花落カナヲ

ずっと、私、しのぶ姉さんが欲しかった

胡蝶しのぶ

?え、っと?ん?

栗花落カナヲ

今まではキスまでだったけど、しのぶ姉さんのハジメテが欲しい!

胡蝶しのぶ

……えっ、ええ…?

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんと1歩先に進みたい

栗花落カナヲ

………しのぶ姉さんに、触れたい…

しのぶの頬に両手を添え、目を合わせる

胡蝶しのぶ

なっ、え、あのっ

綺麗なすみれ色の瞳が、ゆらゆらと揺れている

その白くぷにぷにな頬や耳、首筋まで紅く染まっていた

栗花落カナヲ

だめ、ですか…?

胡蝶しのぶ

〜〜〜〜〜〜〜ッ…!!///

困惑と、羞恥と、戸惑いでしのぶは言葉に詰まる

しかし、しのぶも考えていることは一緒だった

胡蝶しのぶ

………………わ、私も…

胡蝶しのぶ

カナヲに…触れられたい……っ

そう言い終わるのと同時に、カナヲがしのぶの後頭部に手を回すと唇に柔らかいものがふにっ、と触れた

栗花落カナヲ

(好き、可愛い、大好き)

栗花落カナヲ

(触れたい、触りたいっ)

自分の欲望のままに抱いてしまわぬよう、細心の注意を払ってしのぶに触れる

栗花落カナヲ

(まずは、優しく、キスをして……)

栗花落カナヲ

(慣れてきたら、舌、を…)

ちゅっ、ちゅっ、とリップ音が部屋に響く

キスまで、とは言ったもののこんなに長くキスをした事がないしのぶは唇を重ねる度、ぴくんっと肩が跳ねた

胡蝶しのぶ

……んっ…、ふ…、あぅ……、

栗花落カナヲ

(かわいい…、)

栗花落カナヲ

(もっと、しのぶ姉さんが欲しい…)

カナヲはしのぶをソファーに押し倒す

胡蝶しのぶ

かなッ、んん……ッ!

栗花落カナヲ

はぁっ…、しのぶ姉さん、鼻で、息して?

胡蝶しのぶ

んぅうっ…、や、できなッ、

胡蝶しのぶ

んむ…っ、

カナヲの手が、しのぶの腰を撫で、尻の方へと向かう

胡蝶しのぶ

ぁ…ッ!

栗花落カナヲ

もう触っていい…?

栗花落カナヲ

我慢出来ないよ…っ

胡蝶しのぶ

…っ、

胡蝶しのぶ

ここは、嫌…ベッドで…

栗花落カナヲ

っ、わ、分かった

栗花落カナヲ

ベッド、行こっか…

栗花落カナヲ

(早く、抱きたい…っ)

栗花落カナヲ

……………、……、

胡蝶しのぶ

……………///

小鳥が窓の外でチュンチュンと鳴いている

(これが俗に言う朝チュンか…)とカナヲは呑気にそんなことを考えていた

………そんなことを考えている暇はないだろうに

栗花落カナヲ

あえ、っ、と、あの…っ、しのぶ、姉さん…

胡蝶しのぶ

………………はい

栗花落カナヲ

ここ、腰は…大丈夫ですか…

胡蝶しのぶ

………はい、まぁ…なんとか、…

栗花落カナヲ

それから、あの…えっと……

胡蝶しのぶ

…………服、貸して

栗花落カナヲ

……私の、?

胡蝶しのぶ

うん

栗花落カナヲ

わ、わかった…!

カナヲは慌ててクローゼットから自分のワイシャツを取り出ししのぶに渡す

胡蝶しのぶ

…………カナヲもいい加減、服着たら…?

栗花落カナヲ

……あ、そ、そういえば着てなかった…

自分が素っ裸でいるのを思い出し、急いでカナヲも服を着た

胡蝶しのぶ

…………………

栗花落カナヲ

……………………

胡蝶しのぶ

……わ、

胡蝶しのぶ

わた、したち…、きのう、ほんとうに、やったんですね…

しのぶの横たわっていた部分には、赤い血痕があった

丁度、股辺りのところに

栗花落カナヲ

……、そ、そそ、そう、でつね

胡蝶しのぶ

…噛んでるわよ

栗花落カナヲ

…うぅ……、

カナヲは顔を手で覆い隠してしまった

……泣いているのではない。嬉しいのだ、ただ単純に、嬉しいのだ

彼女の…、しのぶの、

栗花落カナヲ

本当に…わたし、しのぶ姉さんの、ハジメテだったんだ…

この血こそが、彼女が処女であった証拠

胡蝶しのぶ

だからそう言ってるじゃないですか…!

栗花落カナヲ

だだ、だって!しのぶ姉さん綺麗だし可愛いから、経験あるのかもしれないって思って…!

胡蝶しのぶ

私がカナヲに嘘ついたこと、あった!?

栗花落カナヲ

…………ない、です

胡蝶しのぶ

…でしょう?!私は正真正銘、カナヲがハジメテだったんだからね…っ!

胡蝶しのぶ

何回も言わせないでよ!ばか!

栗花落カナヲ

…うぅ、嬉しいぃ……っ

胡蝶しのぶ

………カナヲは?

栗花落カナヲ

ふぇ?

胡蝶しのぶ

カナヲは、…その…はじめて?

栗花落カナヲ

胡蝶しのぶ

カナヲは、わ、私がハジメテだった?ってこと…!!

栗花落カナヲ

…!!

栗花落カナヲ

もも、もちろん…!

胡蝶しのぶ

そう、な、ならいいの!

しのぶはカナヲに背を向け、部屋を出ようとする

…しかし、カナヲがしのぶの腕を掴み、引き寄せ、後ろから抱きしめた

胡蝶しのぶ

かっ、カナヲっ

栗花落カナヲ

……ちゃんと、責任、とるから

胡蝶しのぶ

……ッ///

栗花落カナヲ

ちゃんとプロポーズもする。指輪も買う

栗花落カナヲ

だから…私以外の人のところに行っちゃ、駄目だよ…

胡蝶しのぶ

………………

胡蝶しのぶ

当たり前じゃない

胡蝶しのぶ

カナヲこそ、私から離れたら許さないんだからね…?

胡蝶しのぶ

んっ

しのぶは背伸びをすると、カナヲの唇にちゅっとキスをした

栗花落カナヲ

…………っ!??!?!///

胡蝶しのぶ

昨日はカナヲの誕生日だったのに、私の方が気持ちよくなっちゃったから…

胡蝶しのぶ

私からの唇のキスもハジメテだったでしょ?

胡蝶しのぶ

……大好きよ、カナヲ

栗花落カナヲ

ぁ、う、えっ、わッ…、

未だ何が起きたのか理解しきれていないカナヲを尻目に、しのぶは朝ごはんの支度をしようと、部屋を出___

胡蝶しのぶ

きゃあ…ッ!?

胡蝶しのぶ

か、かなを…????

栗花落カナヲ

………ずるい、

胡蝶しのぶ

わ、わたし、朝ごはんの準備を…

栗花落カナヲ

…朝ごはんは遅くなってもいいよ

胡蝶しのぶ

…??

栗花落カナヲ

それよりも……こんなにした責任、とってよ

胡蝶しのぶ

こ、こんな……?

胡蝶しのぶ

ひぇッ……!??!

しのぶはカナヲの股間部分を見る。と、そこには……

胡蝶しのぶ

なな、なんで大きくなってるんですか…!!

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんがあんな可愛いことしたからでしょ!

なんと立派なキノコ(意味深)が生えていた…

胡蝶しのぶ

し、知りませんよ…!自分で処理して下さい…!

栗花落カナヲ

嫌。しのぶ姉さんがいい!

胡蝶しのぶ

私朝ごはんを…!

栗花落カナヲ

ちょっと遅くなっても大丈夫!

栗花落カナヲ

なんなら私が作るから!

胡蝶しのぶ

私お腹空いたんですー!

栗花落カナヲ

………とか言って濡れてるじゃん…!

胡蝶しのぶ

なっ、濡れてなんか…!

栗花落カナヲ

しのぶ姉さんもしたかったんだね?

胡蝶しのぶ

べべべ別にしたくなんか!

栗花落カナヲ

大丈夫!昨日みたいに優しくしてあげるから!

胡蝶しのぶ

いやああーーーーー!!!

しのぶの絶叫が部屋に木霊した……

胡蝶しのぶ

昨日の夜のこと思い出しちゃって、ちょっとだけお腹の奥が疼いたのは本当よ…っ、

胡蝶しのぶ

…なっ、ンあぁっ、なんで大きく…ッ!ひゃんッ

fin

柱(+‪α‬)×胡蝶しのぶ

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コメント

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ユーザー

ありがとうございますありがとうございます

ユーザー

めっちゃよかったですぅううう!💗💗💗

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