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失礼しますッ‼︎ まぁ…なんか、願望…と言うか…⁇ 春千夜の武臣は一応兄弟だから…ね? お互い名前呼びだと、思うんですよ… 今度作る時は…名前にして欲しい…すね。はい。 無理なら大丈夫です!
続き見たいです! フォロワーの意地見せてやるぜえええ☆(((いいね1万なんて余裕じゃ☆
どっちが受けでどっちが攻めなんやろう...春千夜受けがいi((殴 続き楽しみです頑張って下さい!!!ヾ(●´∀`●)ノ
下限の月が淡く光る、深く明るい東京の夜。一際高く、一際煌めくタワーマンション吸い込まれていく不思議と艶めかしい背中があった…
春千夜
そう言いながら三途は血糊のべったりとついた手で梵天本部扉を押し開けた。 カタタタタタタタタ カタタ カタタタタタタタタ 聞き慣れた九井のタイピング音が耳を掠める。
春千夜
竜胆
カタタタタタタタタ カタタタタ カタタタタタタ カタタタタタタタタ 変わらずタイピング音は部屋に響き続けているが、それは九井のものではなかったらしい。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
三途が思わずぼやくと竜胆はおかしそうに笑った。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
思わず叫んだその刹那、三途は竜胆の浮かべた表情にはっと息を呑んだ。
竜胆
形のいい唇を真っ赤な唇でちろりと舐めて、上目遣いでこちらを見上げる様は脳を溶かすかと思われるほどに妖艶で。
五臓六腑を突き上げるような感覚が、三途を貫いた。
春千夜
竜胆
バタムッ 三途が風呂場のドアを乱暴に閉める音がした。
竜胆
竜胆
竜胆が三途のことを好きだと言うのは、既に梵天では周知の事実であった。さらに三途も竜胆のことが好きで、二人が両想いであるというのは梵天では常識であった。あの灰谷蘭でさえ二人のことは応援しており、マイキーすらちょくちょく九井に進展を尋ねた。それほどまでに二人の恋心はわかりやすかった。
三途は事あるごとに竜胆を目で追い、竜胆は三途に話しかけられる度に耳を染めた。それなのに。それなのに!幸運というべきか不幸というべきか、お互いだけに、互いの想いは一ミリも伝わっていなかった。驚くほどに二人は天然で鈍感だった。
周りの皆は二人の恋を成就させるため本当に頑張った。九井は二人の共同任務をさりげなく増やしたし、望月と明司は媚薬効果のある酒とやらを買い込んだ。蘭は人間のたらしこみ方について竜胆に講説し、鶴蝶は話しを聞いてワタワタした。
しかし、それらも二人の前にはことごとく無力であるかと思われた。 あまりにも鈍感、あまりにも奥手、あまりにも天然。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
三途の恋愛対象は女だ。だって、あいつのセフレはみんな、女だったから。 俺は土俵にも上がれていない。その事を思うたび、胸が苦しくなる。俺のことを見てほしい、少しでいい、ほんの少しでいいから。こっちを向いて欲しい。無理だということは重々承知している、けれど、諦められない。
共同任務のとき優しくしてくれたあいつの顔が
飛んだときに甘えるようように縋ってきたあいつの体温が
忘れられない
竜胆
ポチャン…
三途の白く滑らかな肌を、一粒の水滴が滴り落ちる。
ポチャン…
三途の心をうつしとったかのように、水面が揺れた。
春千夜
ポチャン…
ポチャン…
春千夜
ふと、三途の口から溜息が零れた。
ポチャン…
春千夜
ポチャン…
春千夜
ポチャン…
ポタタッ
春千夜
ポタッポタタタタッ
春千夜
三途の白く滑らかな肌を、一滴の涙が滴り落ちる。
春千夜
あの日、天使が降りてきそうなほど、空の低かった日。 俺は、竜胆に恋をした。
秋も終わりかけの肌寒い日、俺は寒いのは特別苦手だったからいつもは完全防備で外へ出るのが定石なのだが、その日は待ち合わせ場所まで車で向かったため、すっかり手袋を家に忘れてしまった。
春千夜
春千夜
春千夜
・・・
俺が集合場所に着いた時には、竜胆はもうそこにいた。 俺も時間より早めに来たのに、竜胆はいつから待っていてくれたのだろう。そんな健気なところも可愛らしかった。
思えば、もう既に俺は竜胆のことが好きだったのかもしれない。 金柑色の夕陽に照らされて一人立つあいつは本当に綺麗で、あまりにも儚く消えてしまいそうだったから慌てて声をかけたのを覚えている。
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
可愛いんだよなぁ
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
竜胆
竜胆
春千夜
竜胆
いきなり竜胆は自分の手袋を脱ぎ始め、それを俺の方へ突き出した。
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
可笑しなことを言っている自覚はあった。手袋の代わりに手を繋ぐだなんて、三十路に差し掛かろうかという大の男がすることじゃないのはわかっていた。けれど、欲が勝ってしまったんだと思う。
繋ぎたかった。少しでもいいから、近くにいるという実感が欲しかった。
まぁ、当然断られるだろうと、思っていた。
竜胆
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
そうだ。そうだった。耳まで真っ赤にしながら手を繋ごうという竜胆は息を呑むほど可愛いらしくて。その瞬間、俺は竜胆のことが好きなのだと理解した。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
竜胆
焼き芋屋のおっさんから受け取った焼き芋はとてもあったかくて、冷えた俺たちの手を温めてくれた。
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
・・・
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
ふぅーふぅー
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆と一緒に食べた焼き芋はどんな高級料理より美味しくて。この時間が永遠に続けばいいと思った。
人生好き放題、一片の悔いなし。とでも言い切りそうな男、灰谷蘭は今とても後悔していた。
蘭
蘭
マイキー
蘭
マイキー
蘭
蘭
蘭
マイキー
蘭は手に握っていた紫紺のカクテルをゆらゆらと混ぜると一気に煽り、ふっと息を吐き出した。グラスの縁が月光に照らせれ宝石のように輝き、淡い影を蘭の膝に落とした。
蘭
蘭
蘭
蘭
蘭
マイキー
マイキー
マイキー
蘭
蘭
蘭
マイキー
マイキー
蘭
蘭
マイキー
マイキー
蘭
蘭
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
蘭
蘭
蘭
マイキー
蘭の膝に落ちる影は濃さを増し、街の至る所で無数の星が瞬き始めた。
フットマン
蘭
蘭
蘭
フットマン
フットマン
蘭
蘭
蘭
マイキー
フットマン
春千夜
春千夜
一人でいると色々なことを考え込んでしまう癖が三途にはあった。
先程頭に浮かんだ考えがこびりついて離れない。
春千夜
竜胆の恋愛対象は女。他でもない蘭から聞いた言葉だ、間違いはないのだろう。
春千夜
春千夜
春千夜
・・・
春千夜
春千夜
梵天本部では皆よく血に塗れて帰ってくることが多く、シャワーを浴びるため着替えやら各々の私物(幹部曰くお泊まりセット)が沢山置かれていた。
基本的にそこで泊まった場合の家事などは自分で行うことになっているが、洗濯だけは今年76を迎えた米さんと呼ばれる家政婦さんが行っており。いつも脱衣所とクローゼットに分けて置いておいてくれるのだ。
これは完全に余談だが、米さんはよく人生相談にのってくれたり、ご飯を作ってくれたり、飴ちゃんをくれたりするためとても人気で、マイキーも懐いている。
明司は少し失職の危機を感じたと話している。
春千夜
春千夜
春千夜
そう言うと、三途は半裸のまま脱衣所を後にしたのであった。
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
そう話しながら顔を上げると、目の前に上半身裸の三途が立っていた。
竜胆
春千夜
顔に熱が集中していくのが自分でもわかる。 きっと俺の顔は耳まで真っ赤だろう。
ーー恥ずかしい‼︎ーー
春千夜
竜胆
竜胆
近くにあったクッションや座布団を手あたり次第三途の方へ投げつけた。
春千夜
春千夜
ゴトッ
ゴロゴロゴロ…
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
三途の手に握られていたのは瓶に絡みつくように真虫の意匠が施された酒であった。
そう、あの明司と望月が二人が両想いであるという吉報に気を動転させて買い集めた媚薬酒である。
特に明司の気合いの入りようは凄まじく、なんとしてでも三途の恋を成就させると息巻いて持てる全ての力を使い世界中から集めたため、不安に思った九井が鑑定したところ、中には本当に洒落にならないくらい効果の高いものもあったので処分が決定し隠されていたものもあった。
そして三途が今手に持つのは正真正銘の媚薬兼自白剤。最早酒の形をした薬といっても過言ではない代物だった。
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
トクトクトクトク
オーロラ色に輝く透き通ったタンブラーに真虫酒がなみなみと注がれる。
真虫酒はまるで二人の想いが溶け出したかのように淡い桃色に色づいていた。
「「おお〜‼︎」」
二人の声が重なった。
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
二人は一気に酒を煽った。
・・・
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
春千夜
三途の上半身に目が吸い寄せられる。風呂上がりの身体は程よく火照っていて、首筋の方から鍛え上げられた筋肉の間を通って雫が垂れる。髪はしっとりと濡れ、耳の先は赤く、瞳はとろんと蕩け始めている。
竜胆
春千夜
竜胆
三途が竜胆を介抱しようと伸ばした手を、竜胆の白い指が絡めとった。
春千夜
三途が一気に押し倒される。
竜胆の甘い香りがいっぱいに広がり、三途の脳を崩壊させていく。
竜胆
竜胆