猫船
猫船
包まれて見えなく
なっちゃった!)
猫船
全然聞こえないし…)
黒いの魔法陣内に 閉じ込められた後、 謎の黒いモヤが出現し 猫船達は包まれた。
それと同時に 猫船の近くにいたメンバーは どこかへ消えてしまった様だ。
猫船
猫船
スッ
猫船
突然、猫船の周りの闇が 薄れ始め、次第に周りの 景色が見え始めた。
第58話
『最悪な再会』
猫船
猫船の周りから 闇が消えると、先程とは 別の場所に立っていた。
猫船
飛ばされちゃった
みたい…)
猫船
周りには私だけ…)
猫船
猫船は トランシーバーを持つ。
猫船
使うんだっけ??)
猫船
忘れちゃった…)
猫船
こっちだったら
皆と話できる!
ピッ
猫船は耳につけている イヤホン型の通信機に 電源を入れた。
猫船
猫船
猫船
返事してっ!
猫船は声をかけるが、 返答は全くない。
猫船
猫船
猫船
猫船
猫船
猫船が顔上げた瞬間、 何かに驚きジャンプする。
猫船
いつの間にか、 猫船の前に1人の男性が 立っており、彼女を見ていた。
猫船
猫船
ない??)
猫船
って載ってた人だ!)
猫船
名前は確か…)
いたんだ。
始末したはずだった
んだけれどね…
猫船
猫船
今の状況なら
好都合か。
膨大な力を
必要とするから…
猫船
猫船
猫船
その時だった。
突然、猫船の視界が ぼーっとし始める。
猫船
眠くなってきた…)
猫船
しっかり
寝たはずなのに…)
みたいだね。
全くない。
なければ…だけど、
…するといい。
…バタンッ!
ザザッ
青影
夜猫依頼事務所の
青影壱です。
青影
青影
応答お願いします。
ザザッ
ザザッ
青影
青影
通信の妨害を
されてるんだろうな。)
青影
ここはどこなんだ?)
青影
弾圧の施設内か?)
青影
青影は突然男性の声を聞き、 驚きの表情となる。
『勝手に入るな』と
張り紙がしてただろう。
入らないでもらいたい。
次から気をつけてくれ。
青影
青影は真顔に戻し、 手を強く握り締めて 声の方へ ゆっくりと身体を向ける。
青影
…パキッ、
ここに来るとはな…
ダッ!
ブンッ!!
グッ!
青影は急に走り出し、 男性の顔に向けて勢いよく 右拳を振る。
だが、男性は 彼の拳を右手で 力強く受け止める。
青影
居たんだな。
青影
立浪 義信 (たつなみ よしのぶ)
青影
青影
最悪だな。
立浪 善信
青影
立浪 善信
始まったか。
青影
ここにいるんだ?
青影
ないだろ。
立浪 善信
立浪 善信
不要な特質の治療法を
見つけるの為のな、
立浪 善信
日光下での弱体化、
身体の急速な老化、
植物化などだ。
青影
その為か?
立浪 善信
友人からの依頼だ。
立浪 善信
魔法を持つ者を
増やす為に作った。
立浪 善信
ある薬に魔女の
魔力を付与してな。
立浪 善信
成功するケースは
あまりない。
立浪 善信
強力過ぎて適応者が
限られるからな。
青影
渡したのか…。
立浪 善信
立浪 善信
私には関係ないからな。
青影
パキッ
青影
青影
関係のない人達が
犠牲になったんだぞ!
青影
狂って苦しんで…
青影
青影
何とも思わないのか?
立浪 善信
青影
思わないか。
青影
俺ほ殺しを
頼むぐらいだしな…
立浪 善信
青影
命を狙われたんだ。
青影
指示されたようでな…
立浪 善信
覚えはない。
立浪 善信
ここへ連れてくることだ。
立浪 善信
それらを
取り除きたい
だけだからな。
青影
青影
俺は絶対に
従わないからな…。
青影
宗教の奴らの手に
渡るだろ?
立浪 善信
約束だ。
青影
渡す気はない。
青影
御免だ。
立浪 善信
青影
切り離せって
頼んでないだろっ!
青影
気になりはしたが、
何も問題はなかった。
立浪 善信
悪い方へと向かう。
立浪 善信
悪霊の類いだからな。
青影
ポワッ
青影
ブンッ!
ガゴンッ!
青影は危険を察知し、 後方へと退避する。
直後、魔法陣から 黒い何が飛び出し 青影のいた地面に 振り下ろされる。
それは禍々しい姿をした 巨大な片鎌槍であり、鎌の部分が 深く刺さっている。
立浪 善信
悪霊に既に
操られてるかも
しれないな。
立浪 善信
無理にでも
実行する。
青影
通じないか…)
魔法陣から黒い手が現れ、 鎌の柄を持ち 地面から片鎌槍抜く。
青影
青影
ブンッ!
青影に向かって 片鎌槍の鎌がふりかかり、 彼は左に回避する。
ポワッ
青影は銃を取り出し、 構える。
しかし…
青影
青影が発砲しようとした瞬間、 彼の身体が浮く。
ブンッ!
ドゴンッ!
そして、 鎌が振られると同時に 遠くへ飛ばされ、建物の壁に ぶつかる。
青影
ブンッ!
青影
青影は向かってきた 黒い塊を咄嗟に避ける。
青影
青影
さっき身体が
浮いた?)
青影
青影が動こうとしたが、 突然身体が動かなくなる。
青影
青影
一体何が
起きてるんだ?)
黒い手が鎌を上に掲げて 青影に徐々に近づいてくる。
青影
青影
鎌に斬られる…。)
青影は動こうとするが、 彼の身体は動く事はない。
青影
なんで動けないんだ?)
青影
青影
青影が当たりを見渡すと、 彼の視線は自身の影に止まる。
そこには、 複数の手のような影が 青影の影を固定するように 張り付いていた。
青影
これが原因か?)
ブンッ!
青影
ポワッ
ゴボゴホッ!
青影は自身の周りに 激しい水の渦巻きを生み出し、 勢いで片槍鎌を弾いた。
張りついていた 影の手も水の流れに耐えきれず、 青影から離れ消えた。
青影
みたいだな。)
青影
さっきのもそれが
原因か?)
青影
さっき避けた
黒いのから出てたな。)
青影
青影
俺の為だ。)
青影
殺す気満々
じゃないか。)
青影
俺より宗教連中を
信用して…)
パキパキッ
青影
昔から問題
なかったんだ。)
青影
他人に何も危害を
与えなかった。)
青影
~7年前~
青影
清子
おかえりなさい~♡♡
青影
清子が勢いよく 義信に抱きつく。
清子
嬉しいわ~♡♡
清子
帰って来なかったから
心配で心配で…
青影 義信
清子
痩せてないかしらっ!?
清子
ご飯食べてるの?
青影 義信
食べた。
清子
青影 義信
清子
ちゃんと三食
食べないと駄目よ。
清子
青影
清子
久しぶりでしょ?
清子
合わせてないし、
青影 義信
青影
青影 義信
青影 義信
待っててくれ。
清子
青影 義信
清子
義信は別室へ そのままと向かった。
青影
急になんなんだ?
清子
清子
青影
青影
から…
青影
青影
手短にしないと
母さんが泣くぞ。
青影 義信
青影
青影 義信
誰かの声や
悪夢だ。
青影 義信
青影
青影
害はない。
青影
悪夢というより…
青影 義信
青影
ブンッ!
青影
突如、義信の手から片槍鎌が 出現し、青影に向かって 振り下ろされた。
青影
青影はすぐ後方に避けたが、 胸の 辺りに鎌の刃が当たって しまった。
そして、 胸辺りに激痛が走り、 その場で倒れる。
青影
青影 義信
浅かったか。
青影
青影
青影
魔法がないはずだ。)
青影
青影
青影
青影 義信
確実にやる。
青影
青影 義信
青影 義信
引き離すだけだ。
青影 義信
青影
義信は右手に片槍鎌を 構え、青影に近づく。
青影 義信
青影 義信
俺の為なんだ。
シュッ!
…ユルサナイ…
青影
バキバキッ!
青影 義信
義信が鎌を振り下ろす瞬間、 彼に向かって鋭く尖った 氷柱が出現した。
義信は後方へと避ける。
青影
バキッ
バキバキッ!
気温が下がり始め、 青影の周りの地面が 次々と凍り、 鋭く尖った氷柱が 生み出されていく。
青影
青影
知らない人に見えた…)
…クルシメ…
…オナジクルシミヲ…
青影
青影
今まで聞いた事ない…)
青影 義信
青影
青影
…ニクイ…
…ユルサナイ…
青影
青影
俺の父さんだ。)
バキバキッ!
青影
離れないとまずい。)
青影
父さんを殺してしまう。)
清子
青影
清子
青影
俺にちかづ…
ズキズキッ
青影
青影の胸がさらに 苦しくなりその場で 胸を押さえてうずくまる。
青影
青影
状態が悪化してる…)
清子
一体何をしたのっ?!
清子の言葉を無視し、 青影に近づこうとする。
だが、清子がそれを 制するように前に立った。
清子
壱が死んじゃう!
青影 義信
青影 義信
命の問題はない。
青影 義信
取り除かなければ…
青影 義信
いずれ壱が
大変な事になる。
清子
青影 義信
清子
清子
青影 義信
今から取り除く。
青影 義信
何も問題ない。
青影 義信
解決できる。
清子
青影 義信
魔女に渡せば
普通の人間にして
もらうことができる。
清子
青影 義信
悪い話ではない。
青影 義信
済むのだからな。
清子
青影 義信
清子
この身体は
不便かもしれない。
清子
迷惑をかけて
しまうし、
清子
壱を危険に
晒してまでも
手に入れたくない。
青影 義信
清子
清子
私は貴方を
信じられない。
青影 義信
ガタンッ
青影
部屋の中に 5、6人の知らない人が入り、 義信の後ろで立つ。
青影
清子
青影 義信
青影 義信
やりにくい。
青影 義信
職場の方へ連れていく。
青影 義信
青影
青影
バキバキッ
…ユルサナイ…
オマエラモ…
青影
青影
敵視してる。)
青影
離れないと…)
青影
スッ
青影
突然、青影の 両耳が何かで遮られ、 音が聞こえなくなる。
彼の耳には 彼女の手があてられていた。
青影
清子
清子の顔は何かを 決したような顔だった。
彼女は義信の方を見ながら、 目をつぶり、ゆっくりと 口を開ける。
青影 義信
その瞬間、 義信が咄嗟に耳を手で押さえ、 苦痛で表情を浮かべる。
さらに、 周りに立つ者達も 次々と倒れていった。
青影
青影
清子
青影
清子は両手を口に当てて 激しく咳をする。
すると、彼女の 指と指の間から 赤い血が流れる。
青影
青影 義信
使うなと…
清子
清子
宝物なんだから…
清子
清子
青影 義信
ゴゴゴゴゴッ!!
青影
青影
ザバンッ!!
ブンッ!
バキバキッ!
ガギンッ!
青影に向かって 振り下ろされた鎌が 地面から出現した氷柱に よって弾かれる。
青影
母さんが見たら
悲しむだろうな。)
青影
こうするしか
方法がない。)
青影
届かないんだからな。)
バキバキッ!
青影
青影
殺す事になっても
構わない。)
青影
攻撃を止めるまで
容赦しない…)