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凜
奏多(職場)
奏多(職場)
凜
同僚(広瀬)
凜
奏多(職場)
凜
混乱する私をよそに 広瀬君がおもむろに口を開いた
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
奏多(職場)
凜
奏多(職場)
凜
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
凜
私はその分厚い2冊のノートを 読み始めた
『凛ちゃんへ』
このノートはどうせ君には見つけられないだろう。 だから君への気持ち 自分の最後の願い そして君との備忘録を ここに記そうと思う。 そうすれば来世でもきっと 凛ちゃんとまた出逢えるでしょ?
もし、もしこのノートを君が見つけてくれたとしたらその時はもう僕はこの世にいないということ。 凛ちゃん、僕を見つけてくれてありがとう。
このノートを読む時、君は必ず大泣きして混乱してしまう。だから悠真と康太にそばに居てもらうよう頼んである。きっとあの2人なら今君の目の前にいるだろう。 泣き虫凛ちゃんを支えて欲しい。
まず何から伝えようかな。 僕が君の前からいなくなった理由。 僕は凛ちゃんにプロポーズした翌週に身体に異変を感じ、病院に行った。 その時にはもう手遅れだと言われていた。本当はそれでも生きていたかったよ。どんな治療でもするつもりだった。
君は覚えているかな? あの立てこもり事件を。僕はあの現場にいた。その時にはすでに病気のことを聞かされていたけれど、現場に居続けて治療にはいかなかった。最期の仕事だと思っていたから。 そしてそのまま僕はその場で倒れたようだった。
そして入院した。今はその病床からこのノートを書いている。
凜
私は震える手でノートを閉じた 涙が止まらず身体が震えていた
凜
凜
その場で泣き崩れる私を 広瀬君がそっと抱きしめてくれていた どこかで感じたことのあるような 安心感
どこかで私は 奏多はもう帰ってこないんじゃないか そう思っていた
だけどずっとその気持ちに 蓋をして 3年間待ち続けた
その事実を確認することが 私には怖かった
同僚(広瀬)
奏多(職場)
同僚(広瀬)
奏多(職場)
凜
嗚咽で上手く話せない私を 広瀬君がフォローしてくれた
同僚(広瀬)
同僚(広瀬)
凜
同僚(広瀬)
混乱で泣きじゃくった私は そのまま広瀬君の腕の中で 寝てしまったようだった