10月
文化祭1日目
琴葉 茅野
紡希 絢
結局うちのクラスは喫茶店に決定。
2日目にやる劇は「いばら姫」
私達の喧嘩は泡のように消えた。
琴葉 茅野
琴葉 茅野
紡希 絢
茅野には見透かされてしまう
けれど私は笑顔で言う
紡希 絢
紡希 絢
琴葉 茅野
紡希 絢
私は、喧嘩のことだけでなくもう1つの事が原因で恐らくモヤモヤしている。
紡希 絢
喧嘩したその直後
私は後輩の幸ちゃんに会って話しているとそう言われた。
紡希 絢
1日目が始まる
お客さん達が沢山学校に入ってくる
この学校の文化祭は、人が自由に出入りできる。
その代わりに、校長の知り合いの警察が警備に回っている。
琴葉 茅野
紡希 絢
琴葉 茅野
始まっても中々気が乗れない。
「どーでもいいんだろ?」
紡希 絢
琴葉 茅野
紡希 絢
琴葉 茅野
琴葉 茅野
紡希 絢
琴葉 茅野
久しぶりに茅野が怒鳴る
私はその迫力に押され、
紡希 絢
としか言えなかった。
琴葉 茅野
琴葉 茅野
茅野に貰った休憩時間
普通は30分。だからこれから30分後には戻らなきゃいけない。
というか、気持ちを入れ替えなければいけない。
紡希 絢
ここ最近ため息ばっかり
紡希 絢
私はなんでモヤモヤしてる?
哉翔君と仲直りできてないから?
幸ちゃんが哉翔君の事が好きだから?
それとも本当に文化祭に興味が無い?
紡希 絢
華やかな売店などにも目もくれず、私はフラフラと学校内を歩き回る。
紡希 絢
男①
紡希 絢
男②
紡希 絢
背の高く、ガタイのいい人達に絡まれる。
紡希 絢
紡希 絢
男①
紡希 絢
男②
紡希 絢
こういうノリが苦手だ。
昔からもやしっ子だった私にはこういうノリが大の苦手。
こういう人達と一緒にいるだけで気疲れする。
紡希 絢
男①
紡希 絢
声のトーンが落ちた事に気づいたのは少し遅かった。
シャキンッ
紡希 絢
数秒遅れて、頬に痛みが走る。
男①
紡希 絢
目の前に見えるのはさっきの人と別人のような人
まっすぐ私を見ている目は狂気だ。
その人はカッターを片手に持っている。
紡希 絢
男①
男①
紡希 絢
この人達はきっと、私で遊ぼうとしてる。
男②
男①
紡希 絢
怖くて怖くて
声が出なくて
涙が出てくる。
男②
男①
バキッ
今度は目の辺りに痛みが走る
紡希 絢
殴られた
愛用していた眼鏡には亀裂がはいり、殴られた衝撃で床に落ちる。
男②
男①
もう、何が何だか分からなくて
ほんとに怖くて
紡希 絢
紡希 絢
バキッ
私より少し遠くで音がする。
驚いて目を開けると、私たち以外の人がいた。
紡希 絢
男①
男②
???
紡希 絢
私は男性二人が誰かに注目している間にしゃがんで眼鏡を探す。
紡希 絢
男②
???
バキッ
紡希 絢
見たことのあるような顔。でも初めて見るような顔。
紡希 絢
コメント
1件
幸ちゃん!かっこいい!