物語っていうのは
現実じゃ起こり得ない出来事の連続だ
いきなり隕石が降ってきたり
ゾンビが湧いてきたり
超能力が使えるようになったり
あり得ないだろって思うようなことばっか
でも、
だからこそ物語は物語であるのだろう
机上の空論を文字にしたのが
俗に物語と言われるのだ
だからこそ
当たり障りのない、ごく普通の
そんな面白みのないものは
物語とは言わないのだろう
キーンコーン カーンコーン
先生
先生
さようなら!
太郎
盛本
太郎
盛本
盛本
太郎
盛本
太郎
盛本
盛本
盛本
太郎
太郎
太郎
太郎
太郎
俺はバス停のそばにあるベンチへと座った
太郎
太郎
俺はいつものようにあの人を待っている
太郎
俺はバスの時刻表を見て呟く
太郎
暇なのでとりとめのないことを考える
太郎
太郎
そんなことを考えていたら
太郎
太郎
太郎
そうして、バッグから本を取り出す
本の名前は『トム・ジョウンズ』
学校でも少し読んだが、やはり主人公が魅力的だ
そして、主人公の境遇に少し共感を得れるのだ
物語の節々から感じられるユーモアは面白さを倍増させ
とにかく、素晴らしい物語だ
太郎
無言で読み進めていくと
ブッブー!
どうやらバスがきたようだ
俺は本をバッグに戻し、出口からあの人が出てくるのを待つ
太郎
お母さん
太郎
お母さん
太郎
お母さん
お母さん
太郎
午後6時、今日も俺は義理のお母さんと家へ向かう
お母さん
太郎
お母さん
太郎
手洗いうがいを終え、リビングへと行く
お母さん
太郎
お母さん
太郎
お母さん
お母さん
お母さん
太郎
太郎
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
太郎
お母さん
お母さん
お母さん
太郎
お母さん
太郎
お母さん
そう言ってお義母さん
いや、お母さんはキッチンへと行った
太郎
本当の親子か
今日はいつもより、変化があった
この変化は、俺達の関係をより良いものにするのだろうか
まぁ、いいか
とりあえず今は、晩御飯の唐揚げを楽しみに待とう
当たり障りのない、ごく普通の
面白みのないものは
物語とは言わないのだろう
きっと、それは
素晴らしい、日常と言うのだ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!