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〇〇
（ｸｧ
俺は大きなあくびをした
〇〇
はは、ねみぃ
〇〇
九井さんに頼まれた資料まとめてたからか…
〇〇
片手も使えなかったしさ…ﾄﾎﾎ
ペシ（（
九井
昨日頼んだ資料は？
〇〇
（わ…九井さん）
九井さんは主にデータなどを まとめたりしている。 しかも幹部だ…
〇〇
っはい！あります！
〇〇
これです！
〇〇
（スッ
九井
…（ぴら
九井
ほぉ…？よくできてるじゃねぇか
〇〇
あ、りがとうございます！
九井
その勢いで頑張れよ……ってオマエ！
〇〇
はいっ!?
九井
三途の部下じゃねぇか！
〇〇
はい…何か？
九井
はは、三途がいつも嬉しそ…
ゲシッ
三途
なぁ〜に喋ってんだ九井ｨ!!
九井
やべ
九井
んじゃ、〇〇！頑張れよ！
そう言うと九井さんは走って出ていった
〇〇
（九井さんも面白そうだな…）
三途
ったくよｫ
俺…さっき九井さんに名前 呼んでもらえた！
〇〇
（そういや…）
三途さんに名前 呼んでもらったことないな…
〇〇
（いつも"オマエ"だし…）
三途
何考えてんだよ、顔こえぇよ？笑
〇〇
あ、ごめんなさい
三途
つか、敬語直んねぇな
〇〇
つい癖で…ハハ
俺はこうやって二人で平凡に喋るのが 好きだった
〇〇
（こんな…時間が）
毎日、ず〜っと続いたらいいな…
三途
…
三途
あ~、俺仕事あるんだった。行くわ
三途さんはくるっと背中を向けた。
〇〇
…あのっ！三途さん！
三途
あ゛？
なぜ、この時話しかけたのは分からない
また、話せるなら
いつでもいいはず…
〇〇
俺！三途さんと喋る時間が大好きっす！
三途さんは背を向けたまま
三途
っ…そうかよ
と言い去っていった
〇〇
（照れ隠し…かな？）
〇〇
（そんなこと言ったら殺されちまうな）
〇〇
左腕も使えないしさ
〇〇
じゃあ俺も仕事に…
蘭
〇〇クン、どうしたの？
〇〇
あ、蘭さん
〇〇
仕事に向かうところです
蘭
…じゃあ俺と行かない？
蘭
俺と一緒んトコだし
〇〇
良いんですか!ありがとうございます！
…
〇〇
あれ…ここでしたっけ？
蘭
…ここじゃなかったっけ？
〇〇
今確認しますね（ｺﾞｿｯ
左腕が使えない、不自由な手で おぼつきながらスマホをいじりはじめた
〇〇
あ、やっぱり。（ｶﾁ
〇〇
ここじゃないみたいです。（ｺﾞｿ
蘭
え、そうだった？ごめん
〇〇
いえいえ！（ﾆｯ
〇〇
じゃあ行きま
蘭
（ｽｯ
ガンッ
〇〇
ゔっ…ぐｯ…
〇〇
ら…ん…さん？
俺…警棒で殴られたのか
〇〇
な…んで
そんな考えしか浮かばない
頭から血がポタポタ流れる中、 俺はふらふらで立ち上がった
〇〇
ら…んさ…
〇〇
な、ん…で…
蘭
（ｶﾁｬ
〇〇
（銃…！）
蘭
なんでかって？
蘭
オマエが俺の大事なモン奪ったからだよ
引き金に手をかける。
〇〇
（蘭さんの目…怖い…）
蘭さんの目は激しい憎悪に 満たされていた
蘭
俺は！ずっとアイツを目につけてた！
蘭
後から入ったオマエが…なんで…なんで！
〇〇
す…いま、せん…
俺はただ、謝ることしかできない。
蘭
…俺は謝って欲しいわけじゃない。
蘭
……
蘭
……消えてほしいんだよ…
絞り出す声は泣いているようにも思えた
〇〇
…
何も言えなかった。
俺が、奪っちゃったから。
竜胆
…はぁ
〇〇
（ﾊﾞｯ
〇〇
り、竜胆さん…
竜胆
兄貴、もたもたしすぎ。
蘭
あぁ
〇〇
ﾊｯﾊｯ
〇〇
（息が上がってきた…）
蘭
三途に振り向いてもらうにはこれしか無いの
かちゃ
蘭
俺、オマエのことが嫌い。
〇〇
（最後くらい…
三途さんに名前で呼ばれたかった…な
パァンッ
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