少し落ち着き、 用意していたご飯を見ながら…
「帰ってくるかも知れない…」
望みを抱きつつ、待つことにした。
どれだけ待っても 帰ってくる気配はなく…
日付けが変わる…。
それから、少しして電話が鳴った
彼氏からの連絡で、
「相手が取り乱してしまっている為、 今日は一緒にいる」
昨日の話は… 今までの話は何だったのだろう…
家にある浮気相手の荷物を見て、 私はフラッと家を出た。
公園
夢
(あー…飛び出してきちゃった…)
夢
(私が家を出たことも知らないだろうし…)
夢
(てか、気付く訳もないよね…)
夢
はぁ…3時かー…
夢
こんな時間に1人で、なーにしてんだろ
ぼーっと空を眺める…
ふと、竜胆と蘭の顔が頭をよぎるが…
こんな時間に連絡するのは 気が引けてしまう…
30分くらい時間が経っただろうか…
今までのことを思い返していると…
無性に誰かに話を聞いて欲しくなる
夢
(…電話、してみようかな…)
プルルルルル プルルルルル
しばらくコールを鳴らしてみるが… なかなか出ない
諦めて切ろうとした時…
竜胆
…夢?
明らかに寝起きの声が聞こえた
夢
…寝てたよね、ごめん…
竜胆
いや、大丈夫だ
竜胆
こんな時間にどうしたんだ?
今日起こったこと… 今、公園に来ていることを話す。
竜胆
……
竜胆
…すぐ行く
竜胆
待ってろ
それだけを言うと、 電話は切れてしまった…
夢
…また、迷惑かけちゃってるなー…
夢
私が何をしたんだろう…
夢
なんで、こんな思い、
夢
しなくちゃいけないの…?
1人で夜空に向かって話す
私はただ何も考えないように…
これ以上、醜い感情が出ないように…
ただ静かに、夜空を見ていた…
続く…