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「璃乃!!」

間宮がイクと同時にドアが開き名前を叫ばれる───

水波 璃乃

…っ!

間宮 龍也

…っ!!

来栖 璃央

…っ!

間宮 龍也

入る時はノックくらいしろよ

来栖 璃央

…ってめぇ!ふざけんな!

水波 璃乃

…っ

璃央くんに見られた…

もうやだ…

消えて居なくなりたい…

間宮 龍也

俺のモノにしただけだけど?

ガシッ!

来栖 璃央

ざけんな!

間宮 龍也

好きなものはどんな手を使ってでも手に入れる

来栖 璃央

狂ってる!!

水波 璃乃

…璃央…くんグス…

来栖 璃央

…なに?

水波 璃乃

別れよ…

来栖 璃央

…は?

来栖 璃央

なんで

この場から早く立ち去りたい…

そう思った私は急いで制服を整え教室を出た───

音楽室を出てそのまま下駄箱に向かい 靴を履き替えようとしたとき────

ガシッ!

水波 璃乃

…っ!

璃央くん…

来栖 璃央

ごめん…

なんで?

なんで璃央くんが謝るの…

水波 璃乃

…離して…?

スっ───

来栖 璃央

ごめん…

水波 璃乃

…っ!!?

璃央が離した後の手首に冷たい感触が残った───

水波 璃乃

血…?

来栖 璃央

はぁ…はぁ…

水波 璃乃

なんで血が…?

来栖 璃央

別れ…たくねぇよ…

水波 璃乃

だって…私…

ついさっきまでの記憶が蘇り過呼吸を起こしかける───

グイッ

璃央に優しく抱きしめられる

来栖 璃央

俺が…上書き…するから

水波 璃乃

私…私…

来栖 璃央

何も…言わなくて…いいから

ダメだ…立ってられない…

足に力が入らない…

ガクッ───

来栖 璃央

璃乃?

璃乃を保健室で休ませ俺は怪我の手当をしてもらった───

養護教諭

来栖くん…これ自分でやってないでしょ?

来栖 璃央

自分でやりました

養護教諭

嘘!

来栖 璃央

…っ

養護教諭

誰にやられたの?

来栖 璃央

誰でもいいじゃないですか

養護教諭

よくないわよ

来栖 璃央

…B組の北川

養護教諭

あの子ね…

来栖 璃央

傷…大したことないんで大丈夫です

養護教諭

よく言うわね

養護教諭

貧血起こしてたくせに

来栖 璃央

貧血なんて大したことじゃ…

養護教諭

はいはい来栖くんもベッドで休んでなさい

来栖 璃央

先生…もし俺が寝ちゃって璃乃が先に起きたら俺の事起こしてくれます?

養護教諭

わかったわ

来栖 璃央

お願いしますよ?絶対ですからね

養護教諭

わかったから休みなさい

養護教諭

( 青春ね

ベッドに横になるとほんの数分で眠りにおちた───

水波 璃乃

…っ!

水波 璃乃

( 保健室…?

そーっと体を起こしベッドを降りてカーテンを引く───

養護教諭

水波さん!もう平気?

水波 璃乃

あの…私なんで…

養護教諭

何も思い出さなくていいわよ

忘れてない…

全部覚えてるんだ…

璃央くんに連れてこられたこともわかってる…

水波 璃乃

先生…璃──

ギュッ───

泣いてもいいんだよ

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