桜
えっ、
桜
私、廉君に殴られたの...?
桜
そうだ、竜君を守ったんだ...
桜
それにしても....ここどこなの?
桜
暗くて...怖い
桜
いくら走ってもゴールがない....
桜
怖いよ、
桜
助けて...
桜
廉君...
桜
廉君っ...!
桜
助けて...!
桜
廉....君、
桜
廉君....
廉
(俺の名前を必死に呼んでる...)
廉
(助けないと....)
廉
桜っ...
廉
桜っ...?
廉
起きて.....
桜
廉君...
桜
廉君っ......!!
廉
......
桜っ....
桜っ.......?
桜
っ....!
桜
(廉君だ...)
桜
廉君っ.....!!
桜
あ、ボヤァ~てする、
バタッ
桜
んっ、
桜
(あれっ!?息が出来な....)
桜
(えっ!?)
息が出来ないのは、柔らかくて暖かい 物が、自分の口に触れてたからだった。
廉
んっ、?
廉
あ、お、起きた....
桜
/////
廉
あっ、ごめん...!
廉
本当ごめん
桜
廉君、今...何してたの?
廉
人工呼吸....してた、
桜
(それって、キス...!?)
桜
え、えぇぇ!
廉
本当ごめんな!
廉
でも、俺は桜を助けたかったから。
桜
.....
桜
ありがとう...。
廉
ん。いいよ。
廉
でも心配したよ....
桜
あははっ、ごめんねっ!
廉
気を失ってる間、ずっと俺のこと叫んでた。
桜
え、えぇ!?
廉
なぁ、竜とはどうするんだ?
桜
えっ、竜君....
桜
(竜君は、あぁ見えて優しい所もあるけど...)
桜
(私が倒れたとき..助けてくれなかった...?)
桜
私、竜君と別れようかな...
廉
.....
桜
いろいろ優しい所もあるけど...
桜
倒れたとき助けてくれなかったし、
桜
本当っ、廉君のおかげだよっ!
廉君は優しく微笑んだ。 私は廉君の笑顔が好き
廉
それにしても、倒れたときはさすがにびっくりしたよ
桜
それは、廉君が殴ったんじゃない
廉
あははっ、ごめんごめん
廉
でも、起きてくれてよかったよ...。
廉
大好きな桜が居なくなっちゃ、
廉
嫌だから。
桜
えっ、
桜
(だめだ私、こう言う時に細かいこと気にしちゃうんだから、)
桜
(でも、あれは確実に大好きって言った..。)
桜
(その大好きは.....、)
桜
ねぇ、それって....
廉
.....?
桜
妹として...?
廉
なぁ、毎回思うんだけどさ
廉
なんでいつもそんなこと聞くの?
桜
えっ...?
廉
なんのために聞くの?
桜
それは、
桜
廉君の本性が知りたいから...。
桜
(例え傷つく答えでも、)
桜
(その気持ちをずっと隠される方が辛い。)
桜
だから、
桜
本当のこと、聞かせて。
廉
はぁ.....
桜
(ま、まずいこと聞いちゃったかな...!?)
桜
い、嫌なら全然いいんだ....
桜
っ....!?
廉
ん、
桜
ん、
私のテンパる声を廉君は柔らかい感触のもので ふさいでくれた。
桜
(い、今...どうなってるの、)
廉
.....、
廉
分かった....?
廉
これが俺の本音
桜
ちょっと...、廉君
廉
兄妹だからこんなことしちゃいけない。
廉
でも、俺の気持ちをしってほしい。
桜
.....、
廉
それと、竜とは別れないで欲しい。
桜
えっ、なんで...?
廉
付き合ってそうそう別れるのも良くないし、
廉
付き合ってたらもっと、本当の気持ちが知れるかもしれないだろ?
廉
桜には色んな経験をしてほしいから。
廉
まだ、無理せず付き合ってあげて。
桜
.....
桜
分かった。
廉
その代わり、なにかあったらすぐ言えよ。
桜
うんっ!