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こんにちは
続きです
注意事項は1話の方をご覧ください
剣持
昨日の出来事から僕たちは誤解をとく方法を探しています。
伏見
剣持
剣持
伏見
剣持
誤解をとくと言ってもそう簡単では無い。
信じて貰えなかったり、避けられて説明すらできなかったり、
そもそも証拠を集めるのが大変そう、
何か最善の方法はないだろうか
剣持
伏見
剣持
伏見
少し引き気味に提案をする彼。
一体何を言い出すんだろう
伏見
彼が提案した方法は、想像以上に難しいものだった。
でも、誤解は解きたい。 話したいことも沢山あるし、
前みたいに配信したい、収録したい。
その思いとは反対に
怖い。 もう傷つきたくない。
この関係がもっと悪化したらどうしよう....
という思いとぶつかり合っている。
こんな時どうすればいいんだろ。
伏見
剣持
僕の顔を真剣に見詰めながら話すガクくん。
予想外の言葉に驚き、開いた口が塞がらない。
彼は表情を変えずに続けた。
伏見
伏見
伏見
伏見
「当然だろ。」という思いが伝わってくる彼の言葉。
優しく微笑んでくれる。
剣持
剣持
伏見
少し間をあけた後、覚悟を決め、僕は彼に聞いた。
剣持
伏見
少し驚いたような表情を浮かべた彼は、にぱっと笑いながら
伏見
真っ先に答えてくれた。
剣持
すごいな。この人は
話をするだけで心の傷が楽になる。
自然と笑顔になれる。
そばに居てくれて助かるな。
剣持
伏見
伏見
袖で汗を拭う彼の仕草をこっそり見詰める。
タオルで拭けよ。そう口に出しそうになった言葉を必死に飲み込んだ。
伏見
服の裾を軽くパタパタさせる。
伏見
剣持
伏見
剣持
誰かいるかもしれないし...
伏見
剣持
頼もしい彼の背中を追った。
伏見
剣持
伏見
部屋には誰も居らずガクくんの声だけが響いた。
集まるように声をかけた訳じゃないし、居ないかもなぁ、
伏見
剣持
僕たちは誰もいない静かな部屋を出た。
伏見
剣持
この部屋にも誰もいない
今日はみんな予定があるのかな、?
剣持
伏見
窓の外をみながら彼が言う
伏見
剣持
その後、部屋をまわったが、誰もいなかった。
ただひたすらに静かな部屋を見て回っただけになってしまった。
伏見
剣持
誰とも合わないため椅子に座り、ガクくんと話している。
伏見
顎に手を添え頭をこてんと少し傾げながら彼が言う。
剣持
普通に平日だし、仕事なのかも
剣持
伏見
悩みながら話し合っていると
ガチャッ
剣持
伏見
突然事務所の扉が開いた
そして部屋に入ってきたのは
葛葉
伏見
剣持
収録の終わりなのか、葛葉くんが入室した。
戸惑いながらぺこりと少しだけ頭を下げて挨拶をした
葛葉
葛葉
ぽかんとした顔で葛葉くんがガクくんと僕を交互に見ながら言う
伏見
葛葉
葛葉
ガクくんが僕の代わりに話をしてくれる。
伏見
葛葉
葛葉
さっきよりも小さな声で納得したような言葉を発する彼。
剣持
どうせ、「当たり前だろ」とか「あんな事するからだろ」って言われるんだろうな。
うんざりしながら目を逸らした。
葛葉
剣持
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
目線をしたに落とし申し訳なさそうに話す彼。
葛葉くんは僕が犯人じゃないって信じてくれてるのかな?
剣持
彼の顔を見つめ微笑み、慰めるかのように言葉をかけた。
葛葉
返事をしたあとに笑っているのか笑っていないのか、分からないくらいの微笑を僕にみせた。
叶
葛葉
彼の相方も入室し、名前を呼びあっている。
叶
葛葉
叶
剣持
葛葉
剣持
叶
剣持
葛葉
剣持
真剣な表情で言う彼達。 言い終わったあと振り返り部屋から出ていった。
僕に味方っていたんだ。
ひとりぼっちかと思ってた。
葛葉くんと叶くんのお陰で少しだけ安心できた。
剣持
まるで自分に向かって言っているかのような小さな声で囁いた。
30分後
伏見
剣持
「すぐ戻ってくるので!」っと言ってから彼は部屋を後にした。
広い部屋にたった一人の僕。
少し不安だな、もし誰かが来たら、
そんな妄想をしていると、
その妄想は見事に的中した。
ガチャッ
扉が開く。
扉の方を見ると、
女性スタッフが刃物らしきものを持ちながらこちらへ向かってきていた。
剣持
女性スタッフ
嘘でしょ... 見間違え、?
刃物...ッ
女性スタッフが持っている刃物に恐怖を覚えその場に立ち尽くしてしまう。
逃げなきゃ、今すぐ、ッ
っ、足が動かない、ッ
クソ、、動けよ、ッ
嫌だ、ッ、ガクくん...
その瞬間、僕の目線の先は真っ赤に染った。
剣持
女性スタッフが僕の腕を刃物で思いっきり切った。
女性スタッフ
女性スタッフ
溢れだす血液と歪んだ笑顔で見つめてくるスタッフ。
剣持
痛すぎて僕はただ涙を流して叫ぶことしか出来ない。
最悪。 ガクくんについて行けば良かったな、
そしたらこんなことにならなくて済んだのに、。
剣持
女性スタッフ
女性スタッフ
床にポタポタと血液がおちていく。
血液一滴が垂れる音が僕の耳に重く響く。
スタッフさんが笑顔で何か言っているが、パニック状態の僕には聞こえない。
剣持
ぶるぶる体が震える。 こんなに怖い体験をしたのは初めてだ。 僕、死なないよね、ッ?
女性スタッフはこの場から立ち去り僕だけになった。
剣持
涙で視界がぼやけていく。
気づいた時には部屋の隅に力なく座り込んでいた。
腕がズキズキと痛む。
止血するためにポケットに入れていたタオルで強く抑えた。
タオルに染みていく血を呼吸を荒くしながら見つめる。 だが一向に出血が収まらない。
剣持
誰か、助けて。
涙を流しながらずっと腕を抑える。 出血の量はさっきよりマシになった。
ガクくん、まだかな、
ガチャッ
剣持
樋口
樋口
剣持
剣持
部屋に入室したのはガクくんではなくでろーんさんだった。
なにか恐ろしいものを見るかのような目で見つめてくる。
そりゃ~そっか、
目の前に腕が血まみれなやつがいたらびっくりするよな。
樋口
座り込んでいる僕の前にしゃがみ腕を見る。
剣持
剣持
ほんとは笑ってる余裕なんかない。
でも、笑ってないと不安になっちゃうでしょ?
心配させたくないからごまかすの。
樋口
樋口
樋口
剣持
少し震えた声で問いかけてくる。
僕は何も言えずに静かに目を逸らした。
樋口
僕の名前を呼び顔を覗き込んでくる。
剣持
掠れている小さな声で返事をした。
樋口
そう言って差し出してきたのは包帯だった。
なぜ包帯を持っているのか不思議だったが、今は聞かなかった。
剣持
剣持
樋口
僕に包帯を渡した後、彼女は退室した。
だが、5分くらいした後、また戻ってきた。
今度はガクくんと一緒に。
剣持
伏見
彼の目からは涙が溢れだしている。
伏見
樋口
そう言ってから僕を抱きしめた。
腕を痛めてるからか優しく包み込むように抱きしめてくれる。
伏見
伏見
震えた声で自分を責めながら必死に謝罪をする。
僕のせいなんだけどな。
逃げればいいのに恐怖で逃げられなかった。
僕のせい。
全部全部僕のせい。
僕が生きてるせい。
なぜだろう、こんなに自分の存在を否定するような事ばかり考えてしまうのは。
剣持
剣持
剣持
伏見
剣持
剣持
こんなとき、どうすればいいの?
なんかもう、分かんないや。
頭回んない。
伏見
剣持
パニック状態の僕をガクくんは優しくハグして撫でてくれた。 ずっと抱きしめられていたが、なぜかさっきのハグとは違う感覚。
暖かい体温に包まれ、少しずつ落ち着いてくる。
いつもは恥ずかしくて逃げてしまうが今日は逃げなかった。
心地がよくうとうとしてくる。
やばい、このままじゃ寝ちゃう。
剣持
伏見
剣持
伏見
伏見
剣持
気づいたら僕は彼にお姫様抱っこされていた。
腕が痛まないようにか優しく持ち上げてくる。
剣持
剣持
急な抱っこに驚き彼の腕の中で暴れる。
伏見
剣持
にこっと笑いながら僕を見つめてくる。
少し恥ずかしくなりさりげなく目を逸らした。
伏見
剣持
伏見
伏見
剣持
剣持
剣持
伏見
剣持
いや恥ず。
なんで僕お姫様抱っこされてんの?
意味わからないんだけどッ!?
今すぐにでも降りたいッ
真剣に歩くガクくんには話しかけづらい。
どうすればいいんだ、
伏見
剣持
"大丈夫"そんな言葉、嘘に決まってるじゃん。
大丈夫な訳ないじゃん。
罪背負わされて、怪我させられて、
困っちゃうな、ほんと。
お姫様抱っこされて10分程度経った。
事務所の出入口の前にいる。
当然人が多く混んでいる。
こんな姿、見られたら終わりだ。
剣持
伏見
剣持
剣持
伏見
伏見
伏見
「はっ」と気がついたかのように焦りながら謝る彼。
伏見
そして、ゆっくり僕の体をおろした。
剣持
剣持
伏見
剣持
周りの視線が怖い。
なんとなくだけど、みんな僕に注目してる気がする。
剣持
伏見
怖くなってガクくんの腕に抱きつく
剣持
伏見
剣持
察したのか気を使ってくれる彼。
今日はお言葉に甘えることにした。
剣持
伏見
剣持
伏見
剣持
ゆっくり歩きながら彼が言う。
僕の左腕は出血後で悲惨なことになっている。
伏見
剣持
剣持
伏見
嘘だよ。
ずっと痛い。
痛くて痛くて、仕方がないよ。
頭も回らないし、
トラウマになっちゃったのかもな。
剣持
伏見
剣持
伏見
伏見
剣持
剣持
剣持
驚いた表情を見せる彼。
先程のことを思い出してしまい涙目になる。
剣持
あれ、僕、こんなにメンタル弱かったかな、?
そんなことを思いながら少しだけ血が滲んだ袖で涙を拭った。
伏見
伏見
伏見
彼は強い口調で言う。
伏見
伏見
剣持
伏見
剣持
伏見
そう言って、僕の右手を引いた。
女性スタッフ
〇〇様~診察室へどうぞ~
剣持
いつ呼ばれるかな...
まだ痛む左腕を撫でながら待つ。
出血の量多かったし傷深そうだなぁ、
最悪縫うかも...。
剣持
僕は静かに床を見つめながらため息を吐いた。
伏見
隣に座っているガクくんが心配そうに僕を見る。
剣持
剣持
剣持
そう言うと同時に名前が呼ばれた。
伏見
伏見
剣持
お医者さんに診てもらったところ、予想どうり傷が深く、縫うことになった。
ガクくんは心配そうな表情で僕の腕を見つめていた。
僕は真顔で治療が終わるのを待っていた。
剣持
数分後治療が終了し僕の腕には包帯が巻かれていた。
痛々しい腕から少しはマシになった。
二人でお礼を言い、病院を後にした。
すみません、長くなりそうなので一旦切りますっ💦
あの、、ほんとに、謝罪します、
沢山の方がみてくれて、ハート押してくれてるのに、こんなに投稿が遅くて...
本当に申し訳ございません。
なんか今回下手かもしれないし、ごめんなさい
ライバー様お互いの呼び方とか間違えてるかも...😭
あと、今すごい悩んでて
どんな結末にしようか、
普通に死ネタにするか、ハーピーエンドにするか、
もしよろしければコメントで提案してくださると幸いですっ🍀*゜
それでは
ありがとうございました。
コメント
36件
初コメ失礼します。 最高でした!! 次の話楽しみすぎます。 あと、心の中に女性スタッフの方に少し切れた自分がいました。ww
フォロー失礼します! 個人的にはハッピーエンドで終わって欲しい! 続き楽しみにしてます!!
テラーで泣いたってまじで初めて⋯ こんな神作品をありがとう(泣)