香織
酷いんだよ
家についた私は、自分のベットに腰を下ろす
そして、いつも一緒に寝ているクマのくーちゃんを抱き上げた
香織
を言ったのに「ウソだろ」なんて言
ったんだよ?
香織
思わずくーちゃんをギュッと 抱きしめる
香織
いもん。本気だもん」って言わなか
ったんだろ。やっぱり私って勇気な
いなぁ…。
香織
きゃ良かった…
私はくーちゃんにグチをこぼし続けた
香織
した)
香織
を考えて悲しくなっちゃう…)
私にしては結構長い時間、集中して 問題集を解いていると…。
ポロン
くーちゃんの上に置いておいたスマホが鳴った
香織
香織
なんだろう、と恐る恐るスマホを開いてみる
真二
ポロン
真二
香織
カーテンを開けて窓の外を見ると、家の前に真二が立っていた
私はドキドキした
香織
お父さんとお母さんに見つかった
ら怒られる…)
香織
スマホのカメラを鏡代わりにして、髪が乱れていないかチェックする
それから、上着をはおって一応マフラーも巻いて…。
香織
私はそろりそろりと、家を出た
緊張しながら出てくると、真二が待っていた
真二ったら、スマホの画面を見ながらずんずん先に行ってしまう
私はとにかく真二の後についていくことにした
真二
ずっとスマホを気にしていた真二は、 近くの公園まで来たところで一つ 深呼吸をして立ち止まる
香織
真二
ったんだ。俺もちゃんと自分の気持
ちを伝えなきゃって…
香織
真二
ずっとお前のことが好きだった…
真二
香織
香織
香織
香織
やりとりが頭をよぎる)
香織
けて告白してさ。気まずくなった
ら『実はあの、ウソなんです〜』
みたいなドッキリしない?)
香織
香織
香織
た)
香織
香織
ウソがいいぞ)
香織
香織
真二
私はハッと我に返った
真二
真二が続きを言いかけたけど…
香織
香織
思わず力をこめて、真二の肩を突き飛ばす
香織
香織
る)
香織
いるけれど…)
香織
私を騙してるだけなんでしょ?
真二
香織
て…。もしかして秀樹と連絡とりあ
ってるの?
真二
香織
い?
真二
香織
なんか大っ嫌い!もう顔も見たくな
い!!
香織
た)
香織
ショックだった)
香織
て…)
香織
傷ついていた)
香織
私は真二をその場に残したまま 歩き出した
真二
真二
香織
真二
真二にしつこく言われて、私は ポケットからスマホを出した
画面には0:08 と表示されている
真二
とっくに終わってるよな
香織
真二
てから言ったから
香織
香織
を確認して「よし」って言ったん
だ…。)
真二
るつもりもなくて
真二
エイプリルフールだからって言い訳
できるだろ?
少しすねたように言いながら、 照れくさそうに目をそらす
そんな真二が愛おしくなったのと 自分が意地を張っていた事が恥ずかしくなって…。
思わずふっと笑みをもらした
香織
そして真二を少しだけ睨んでみる
真二
真二
から。その気持ちは絶対にウソじゃ
ない。
真二
る俺を見て笑ってくれる、その笑顔
が大好きなんだ。
真二
香織
私はうつむいたまま、歩き出した
そして、突っ立っている真二の横を 通り過ぎる
香織
恋愛してるヒマないかも
立ち止まって、真二に背中を 向けたまま言ってみる
真二
真二がマヌケな声をあげた
香織
真二は、ぽかんと口を開けている
真二
言っただろ!
香織
そのお返しだよ〜
香織
私はわざと変顔をしてみせた
真二
悔しそうにしていた真二は 急に真顔になった
真二
ごめんな、夜遅くに
真二は男らしく言う
香織
香織
香織
香織
香織
てきた)
香織
真二
香織の上着貸してよ
香織
真二
真二は私のマフラーをとって 自分の首に巻く
真二
かも!
香織
私たちはお互いにドキドキするのを ごまかすように、ふざけ始めた
新学年からは、いつもと違う学校生活が始まりそう
私はそんな予感に胸を ときめかいていた