秋空の下。 グラウンドには、赤・白・青のはちまきを巻いた生徒たちが集まっている
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目黒
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青組の団旗を持った目黒が、いつもより少しだけラフな笑顔を浮かべている。
シャツから見える腕、風に揺れる団旗の青。どこを切り取っても、まぶしすぎる
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〇〇は自組。 別のチームだけど、競技の合間には自然と目が合ってしまう。目黒が自分を見つけるたび、ふっと口角を上げてくれる。そのたび、胸があったかくなる。
午前中最後の競技は、借り物競走。
「お題:『今一番目で追ってしまう人』」
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カードを見た〇〇は瞬間的に顔が赤くなる
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スタートダッシュで走り出し、一直線に向かったの
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目黒
手を引っ張ってゴールへ向かう。 周囲から「キャー!!」と歓声が上がる中、目黒は少し驚いた顔で、でもすぐに嬉しそうに笑った。
目黒
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昼休み、テントの裏でふたりきり。 目黒は、飲み物を渡しながら言った
目黒
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目黒
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目黒
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恥ずかしさで顔を手で隠すと、 目黒がそっとそれをどけて、真っ直ぐ見つめてくる
目黒
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目黒
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目黒
その笑顔がずるいくらい優しくて、〇〇の心臓はまた走り出す。
午後。 リレー最終走者一一青組・目黒蓮
抜群のスタート、そしてラストスパート。 グラウンドの歓声が最高になる中、彼はまっすぐゴールへと駆け抜けた
1位だ。 その瞬間、チームメイトたちが駆け寄る中、目黒の視線はまっすぐ〇〇へ
"見てた?”と目で問いかけるように、微笑んで。〇〇も、手を大きく振って応えた。
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夕方、体育祭の後。
目黒
◯◯
目黒
ドキッとした。けれど、怖くなかった。
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ふたりの恋は、また一歩、大人に近づいていく。
主
主
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