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破壊者2人はゲーム世界を渡り歩く

第5話 - まつろぱ編 Day4

300

2024年08月31日

#闇au

#東方

#三次創作

#二次創作

#フラン

#エラー

雪菜

フラン

…おはよう
やっぱりいくら寝ても眠たいや

エラー

…今日は窓から凄い音がするな

フラン

昨日よりも強い雨が降ってるのかな

フラン

たまに雷の音もするし

エラー

とりあえずあいつの所に行くか

フラン

(今日もまだ寝てるのかな？)

エラー

(奥に今まで無かった髑髏があるな…)

少女

…………

少女

あの小鳥さん、どこかに行ってしまったわ

少女

吸血鬼の画家様の描く絵はすぐに消えてしまうのね

フラン

…………………

少女

そんなんじゃ私を完成させるのなんて夢のまた夢だわ

少女

画家様達もそろそろお消えになるかしら

エラー

……………

少女

……ふふ、でもそれじゃああんまりね！

少女

最後のチャンスをあげる

エラー

……最後のチャンス？

少女

えぇ

少女

1つゲームをしましょう

フラン

ゲーム？

少女

あなたたちが勝てたら後ろの階段から帰れるかもね

エラー

(バラバラの階段…
ゲームとやらに勝てばあの階段を登って出られるのか？)

エラー

(それで…ゲームクリアということになるのか…？)

少女

勝てたら、ね

少女

まずは画家様達に5つの宝物をみつけていただくわ

少女

画家様達…特に吸血鬼の画家様は目がきくと思うけど

少女

お困りの時は相談してね

ﾌﾞｰｯ

フラン

携帯、鳴ったね

エラー

あぁ…見るか

『静物画のテーマの1つに「ヴァニタス」がある人生の虚しさの寓意ー一見無意味に描かれたそれぞれのモチーフには意味がある解釈は多岐に渡るが以前、わしのギャラリーに展示した作品から一例をあげてみようぞ』

『「楽器」…人生の刹那さ「ろうそく」や「ランプ」…生の儚さ「書物」や「巻物」…現世における地の儚さ「王冠」や「宝石」…富の虚栄』

『そして「髑髏」……』

『彼女は死を律する、死そのものだったのだろうて死神の遊戯に勝つことは決してできんわしの精神も尽き果てたせめて彷徨う彼女のためにギャラリーに飾ってあげようきっと良い描き手に届くように』

『ああ、わかっているとももちろん一番奥の照明を落とした暗い展示室だ…』

『ああ俺はどうしてこんな絵を持ち帰ってしまったのか』

『この場所は見覚えがあるあの画家のアトリエ…この絵が放置されていた地下の部屋にそっくりだ俺は悪夢の中に閉じ込められた』

『どうしてこんな絵を持ち帰ってしまったんだもう妻や子に会うことは叶わないのか絵の中の彼女はしきりに自らを描くように囁いてくる。俺を画家だと思い込んでいるのだろうか』

『おお神よ、子供の時美術の授業をサボったことをお許しください俺の美術のスコアはいつもFだったんだ』

エラー

最後の話はいらねぇな

フラン

いらないね

エラー

宝物…とやらを探してみるか

エラー

1つはどう考えてもあの髑髏だな

フラン

ランプなら寝室にあったよね？

フラン

一応持ってきてあるけど

エラー

…何で持ってきてんだよ()

エラー

…まぁランプがあれば暗い部屋も探索できるだろうな

フラン

後は「楽器」、「書物」か「巻物」、「宝石」か「王冠」の3つだね

エラー

…楽器なら……

エラー

昨日くらいからあったあの天使像がラッパを持ってるぞ

フラン

ほんとだ！
よく見てるね！

エラー

この世界から早く脱出したいだけだ

フラン

あ！あそこ見て！
王冠がある！

エラー

よし、後1つだな

フラン

あの開かなかったドア、開くかな？

エラー

試してみるか

エラー

……開いたな

フラン

でも真っ暗だね

エラー

ランプを使いたい所だが、火種がないな

フラン

じゃあ少女ちゃんに相談してみようよ！

エラー

…あいつにか？
嫌な予感しかしないぞ……

フラン

でもこのままじゃ何も起きないよ！
ほら行くよ！

少女

あら…灯りがなくて困ってるのかしら

フラン

うん、何か灯りに繋がるような物ないかな？

少女

灯台下暗しね
ここにたくさんあるじゃない

破壊者2人

…………っ!?

エラー

(だから嫌だったんだ!!
俺たちの魂を使いやがった…！)

フラン

(…他になかったのかなぁ
ずっとしんどいのは嫌だなぁ…)

少女

ほら、これをランプに灯すといいわ

エラー

早く調べるぞ
いつ火が消えるか分かったもんじゃない

フラン

うん

フラン

……何だか額縁ばっかだね

エラー

……？

フラン

何か見つけた？

エラー

あそこだけ不自然に空いている
他は隙間なく額縁があるのに…

フラン

元々絵があったんじゃないかな
何で今は無いのかは知らないけど

フラン

…あ、本が落ちてる！

エラー

…日記みたいだが中は黒すぎて読めねぇな

ﾌﾞｰｯ

エラー

何だ…？

『何枚描かせても届かないどの絵も彼女に届かない』

『私にはもう時間がないのだ… 部屋をふらついてる暇があったら彼女を描け！！』

フラン

……今までの文字と違って赤文字だね

エラー

名前や日にちも記されていないな…

エラー

(…口調や内容から察するにあの絵を描くように言った奴か？)

エラー

……ランプの火が消えたな
さっさと出るぞ

フラン

…うん

フラン

…あ、ランプ置いてきちゃった…

エラー

まぁいいだろ
形さえ覚えていれば描ける

少女

5つ見つけて、準備ができたみたいね

少女

うふふふ、それじゃあね
集めてきた物をベッドの上に1つずつ順番に描いてくださる？

少女

色は…そうね
今まで厳しすぎたから

少女

画家様達のセンスにお任せするわ

フラン

ほんと？

少女

ほんとよ
私だって悪魔じゃないんだから！

エラー

(死神ではあると思うけどな…)

少女

まずは…そうね
天使が吹いているものよ

フラン

天使が吹いているものだからラッパだよね？

エラー

あぁ

フラン

ラッパならもちろん黄色！

少女

はい正解！
ご褒美よ

エラー

(筆が1つ増えた…
今回はこういうシステムなんだな)

少女

この色でいいのね？
うふふふふ！

少女

それじゃあ次よ

少女

頭に被るピカピカしたものを頂戴

フラン

被る物なら王冠だね！
王冠はもちろん黄色！

少女

うん、正解！

少女

それじゃあ次よ

少女

開いてめくるものを頂戴

エラー

次は本だな
色はどうするんだ？

フラン

んーじゃあ青色！

フラン

パチェの図書館に青色の本があった気がするし！

エラー

(パチェ…？人の名前か…？)

少女

正解ね！
さすが物知りな画家様だわ！

エラー

画家じゃなくても分かると思うがな

少女

骨の画家様はいつも茶々をいれるのね
そんなだから陰気臭いのよ

エラー

なんだとこの野郎

フラン

まぁまぁ落ち着いて

少女

ふふふ、それじゃあ次ね

少女

ゆらめき照らすものを頂戴

少女

あ…ただし火はつけちゃだめよ

少女

まぶしいからね！

フラン

はーい！

フラン

ランプは火をつけるから赤色にしよっと！

エラー

(…たまにこいつがただの子供に見えるな
吸血鬼だから既に長く生きてると思うが…何歳だこいつ？)

少女

はい正解！
簡単すぎたかしら？

少女

それじゃあ最後よ

少女

画家様達がこれからなるものを頂戴

フラン

フランは髑髏にはならないよ？

フラン

エラーは既になってるけど

エラー

俺は髑髏じゃないし死んでねぇよ

フラン

髑髏だし白色だと思うけど…

フラン

白が無いし毒々しい感じで紫にしよう！

少女

うふふふ正解！
これで揃ったわね！

少女

準備をする間に1度休んでおくといいわ

エラー

(準備…？)

少女

さぁ準備ができたわ

少女

はじめましょうか

フラン

さっきフランが描いた物が浮いてる！

少女

吸血鬼の画家様に描いていただいた5つの宝物

少女

この中から私が1つだけ隠すから

少女

砂が落ちきる前にそれを持って来てね

エラー

砂時計の砂か…

少女

ちゃんと同じ色のものを持ってくるのよ？

少女

ご自分で描いたのだから覚えてられるでしょう？

フラン

もちろん！
フラン記憶力には自信あるから！

少女

ふふ、自信があるようでよろしい！

少女

色間違いは1回だけ許してあげる

少女

うふふふふ
どこまでついて来れるかしら？

エラー

絵の構図が変わったな
ここから無いものを探せってことか

フラン

あ！王冠がない！

少女

ふぅん、やるじゃない

少女

吸血鬼の画家様
そなたにほうびを授けましょう！

少女

これを被ったら王様の気分になれるのかしら

少女

うふふふ
次に行こうかしら

フラン

次はラッパがないね！
ラッパも王冠と同じで黄色！

エラー

(…こいつだんだんとのめり込んでいってないか？
ずっと笑ってるし、大丈夫か…？)

エラー

(理性が飛んでいるような…
狂気に呑まれているような…なんとも言えない感じがする)

エラー

(これは…この絵の狂気にあてられてこうなっているのか？)

少女

正解ね！

少女

いくら吹き鳴らしても誰も救われないのにね

少女

うふふふ
次にいこうかしら

フラン

ふふ、今度は髑髏だね！
紫色、少女ちゃんの肩掛けの色と一緒だよ！！

少女

よくわかったわね！

少女

これは画家様達の未来を暗示しているのかしら？

フラン

そうなるのは少女ちゃんかもね？

エラー

(何だ、こいつ)

エラー

(一般的な奴じゃない
狂気そのものみたいな奴だ)

エラー

(キラーやマーダーと同じような狂気
…いやそれ以上のものかもしれん)

少女

そうね…今はまだ大丈夫よ

少女

うふふふ次に行こうかしら

フラン

次は本だね？
本は青色！覚えてるよ！

少女

あら、正解ね！
すばらしい！

少女

本をたくさん読んだら世界が広がるのかしら？

フラン

さぁ？
私はあまり外に出たことないから知らない

フラン

本に関してならパチェの方が詳しいよ!!

エラー

(…外に出たことがない、のか？)

少女

うふふふ
次に行こうかしら

少女

なかなかやるじゃない！
ここまで来た人は今までにいなかったわ！

少女

だけどゲームはまだ始まったばかりだからね！

フラン

うん！
もっとしようよ楽しいゲームを!!

エラー

(……まだ、続けるつもりか…？)

ﾌﾞｰｯ

エラー

……？

『故人が生前大事にした人形には魂が宿るという… 僕もその類の作品をいくつか収集してきたが… もしかしてこの空間自体が「絵の記憶」なんじゃないだろうか？どうして彼女の望むモチーフが都合よく現れる？彼女はどこで描かれた？』

『アトリエを取り囲むドア…その部屋の先…』

『ああ、僕は今この絵の！呪いの深淵に迫っている！だが彼女の遊戯の前に精魂尽き果ててしまった…』

『何か…何か見落としてないだろうか灯台下暗しと言うじゃないかああ、もうだめだ彼女がみている。意しきが遠のいてどうか次にこの絵を描く人間がこの呪いを解いてくれることをいのr』

エラー

………………

少女

さあつづきよ！

フラン

うん！
もっと遊ぼ！！

少女

あら…

フラン

はぁ…はぁ…

少女

貴方たちの魂、もう寿命みたい
もう光らないわね

少女

私はまだ全然仕上がってないのだけど

少女

残念ね…
でも仕方ないわね

少女

人はみんな等しく最後は老いて死ぬのだから

少女

だけど絵は不変よ
永遠に存在し続けて

少女

老いることも、死ぬこともないわ

少女

この場所でこの絵を、私を讃え続けるといいわ！

フラン

ふぅ…ふぅ…

フラン

(いつもならこんな事にならないのに…
どうして？)

エラー

(俺まで疲れてるように感じる…
ゲームの仕様上か…)

エラー

(……さて、ここからどうなるか…)

少女

今までの人たちは泣き叫んでたりしたのだけど

少女

あなたたちは妙に落ち着いてみえるわね

少女

最初から諦めてたのかしら？

少女

私の色彩に負けず劣らず暗い人だこと

少女

……そういえば前にも

少女

あなたたちみたいな影のある方をお相手したことがあったような

少女

いつだったかしら、誰だったかしら

少女

もう何十年も昔のように思えるわ

エラー

(影といえば…)

エラー

(このイーゼルから出る影だが…)

ﾌﾞｰｯ

『君は聞いてくれるか』

『私の描いた肖像画の話を』

『彼女とのいろどりに満ちた数奇な七日間の話を』

『そしてその』

フラン

(少女ちゃんの絵が…)

少女

あなたたちの魂は最後にどんな色で煌めくのかしら

少女

おやすみなさい

エラー

(意識…が…………)

『そしてそのまつろを』

破壊者2人はゲーム世界を渡り歩く

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やっぱこの物語大好き！！フラン早く破壊してくれ！！(フランが暴走する系大好き魔人)続き待ってますね、！

少女ちゃんの『ほら、これをランプに灯すといいわ』の部分書いてたら『ほら』が『ほい』ってなってケチャを思い出した

雪菜

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