ジン
グガ…大丈夫?

ジョングク
グズっ…大丈夫です。

ジン
…本当?

ジョングク
はい…

ジン
本当に大丈夫なら。俺は他のメンバーとテヒョナの両親に伝えてくる行く。お前はテヒョナの横に居てくれるか?

ジョングク
はい。

ジン
頼むぞ。

そう言ってジニヒョンは他のメンバーの所に行った。
俺はテヒョニヒョンの病室に行き溢れそうな涙を拭いて恐る恐る病室の扉を開けた。
そこには酸素マスクをして横になっているテヒョニヒョンが居た。
部屋にはモニターから脈が打つ証である音しか響いてない。
ジョングク
っ…テヒョニヒョン…

テテ母
テヒョン‼︎

テテ父
どうして…どうしてこんな事に…

医師
テヒョンさんのご両親さんですか?

テテ母
はい。テヒョンの母です。

医師
お話があります。ご両親2人とも来ていただけますか?

テテ父
はい。行こう。

テテ母
ええ。テヒョンをよろしくね。
グク君。

ジョングク
あっはい。

医師とテヒョニヒョンのご両親は
病室を出て行った。
ジョングク
ヒョン。起きてください…

ジョングク
なんで。もっと早くから気づかなかったんですか…

ジョングク
僕…まだヒョンに気持ち伝えてないのに…

ジョングク
ヒョン。テヒョニヒョン。早く。

ジョングク
早く。目を覚ましてください。

そう言いながら僕はテヒョニヒョンの手をギュッと握った。
不安に押し潰されそうになるし、
何より、ヒョンが居なくなってしまうんじゃないかと思った。
ジョングク
《はい》

ジン
《テヒョナの様子はどうだ?》

ジョングク
《変わらないです。まだ目を覚ましません。》

ジン
《そうか。テヒョナのご両親は来たのか?》

ジョングク
《はい。さっき来て、今医師と話をしています。》

ジン
《そうか。俺は他のメンバーに伝えた。》

ジョングク
《そうなんですか。ジニヒョンはこれから病院に帰ってくるんですか》

ジン
《いや。わかんない。まだマネとかに連絡してないから。》

ジョングク
《そうですか。》

ジン
《他のメンバー誰か行かせようと考えてたんだけど、みんな今泣いてて…それどころじゃなさそう。》

ジン
《すまないがグガ。1人でテヒョナの横に居てくれるか?》

ジョングク
《言われなくても…僕は毎日テヒョニヒョンの横に居ます。》

ジン
《そうか。すまないがよろしく頼む。俺も行ける時間で行くよ》

ジョングク
《はい。》

ジン
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通話
17:43

僕がジニヒョンとの電話が終わって少ししたら、テヒョニヒョンのご両親が帰ってきた。
テテ母
ごめんね。グク君。迷惑かけて。

ジョングク
あっ全然大丈夫です。

テテ父
テヒョンのことは今医師から聞いてきた。ここ最近テヒョンはなにか変化はあったのかい?

ジョングク
いえ。特に何もなかったんです。

ジョングク
いつも通り練習をしていたら急に苦しみ出して…

テテ父
そうだったのか…

テテ母
一体。この子はいつからこんな物を抱えてたのかしら。

ジョングク
僕らも全然わからなかったんです。
いつも通りの振る舞いで過ごしていたので…

テテ母
そうなの。

テテ母
この子は昔からそうだったのよ。
怪我しても私たちにバレないように平然としてて。悩みがあっても。決して私たちに嫌な顔1つも見せなかった。

ジョングク
そう…だったんですか。

テテ母
ええ。甘えて欲しい部分もあったんだけどね。

テテ母
今充分甘やかしてもらってたみたいで。

ジョングク
そうなんですか?

テテ母
グク君。あなたによ。

ジョングク
え?(僕?)

テテ母
この間私達のところに帰ってきたときにね。話してくれたのよ。
『俺はね今すっごく幸せなんだ。ヒョン達は凄く優しくて。頼り甲斐があって。でもね。1番はグガが俺の側にずっといてくれるんだ。グガに隠し事は出来ないから。素で居られる。愛おしいマンネだよ。』って。

ジョングク
っ…

テテ母
あれあれ。泣かないで。
こんな綺麗な顔が。

ジョングク
すいません。…(グズッ

テテ父
グク君これからが大変だけど。
君にテヒョンをお願いしてもいいかな?

テテ母
ええ。私からもお願いするわ。

テテ母
私達はあなただから、信用できるし任せられる。

テテ父
重い荷物だけど。お願い出来るかな?

ジョングク
はい。僕はテヒョニヒョンの側にずっといます。

テテ母
そう。有り難うね。

テテ父
それじゃあ。私達はもう行かなきゃならない時間だから。

ジョングク
あっはい。

テテ母
それじゃあグク君。テヒョンを
よろしくお願いします。

ジョングク
はい。
