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男
おっちゃん！塩ラーメンひとつね！
男は店に駆け込んできて、 メニューも見ずにそう言った
店主
あのなぁ、あんちゃん
塩ラーメンはないんでっさ
塩ラーメンはないんでっさ
男
じゃー豚骨ラーメンを
店主
それもないんですよ
男
あ、そう、じゃあ味はなんでもいいよチャーシュー麺で
店主
あんちゃん、ここにあるもんを注文してくれねぇかな
男
じゃあ何があるんだ
さっきから「ない」
ばかりじゃないか？
さっきから「ない」
ばかりじゃないか？
店主
うちはソバ屋だからラーメンはねぇんだ！看板をよく見ろ！
翌日
店主
(うわまた来た)
男
醤油ラーメンひとつ！
店主は遂に激怒した
店主
だからうちはソバ屋でラーメンはねぇって言ってるだろ！なめてんのか！？次またここでラーメン注文したら、その口に接着剤を塗って
二度と口が開かないようにするからな！！！！！
二度と口が開かないようにするからな！！！！！
翌日
店主
(はぁ、また来やがった)
男
接着剤をひとつ！
店主
うちは文房具屋じゃねぇんだ、ラーメンならまだしもそんなもん、置いてるわけねぇだろ！
そう店主が怒鳴ると、 男は安心したように胸を撫で下ろした
男
じゃあ塩ラーメンひとつ！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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