どんっ!
という鈍い音が私の体に響く。
通行人
通行人
通行人
人々の焦りが混じった声。
背中から感じる熱のこもった痛み。
少しずつ霞んでいく私の視界。
それが私の
人生最後の記憶となった。
麻由美
目が覚める。
一体いつから眠っていたのだろうか?
麻由美
私の周りには
息を呑むほどに美しい花畑が広がっていた。
その状況に呆気にとられたまま
1歩
また1歩
足を進めていく。
その度に花が散り
私の足に花びらが落ちた。
麻由美
自然と言葉が口からこぼれる。
それほど美しかった。
お婆さん
お婆さん
急に声をかけられ
驚きながらも顔を上げる。
そこには
川に浮かんだ船に乗る
優しそうなお婆さんがいた。
私はいつの間にか
結構な距離を歩いていたようだ。
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
お婆さん
麻由美
お婆さん
お婆さんの言われた通りにここに至るまでの経緯をたどる。
麻由美
そして私は
車に轢かれたことを思い出した。
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さんはゆっくりと頷いた。
お婆さん
お婆さん
お婆さん
その言葉に私の目から涙がつたう。
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
その時
お婆さんはゆっくりと首を横に振った。
お婆さん
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
頭が混乱した。
わけがわからない。
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
苦渋の決断を迫られる。
そして私は少し考えたあと
蚊の鳴くような声で呟いた。
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
お婆さんの言葉に首を傾げながら自分の手を見ると
そこには見たことのないお金らしきものがあった。
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
ゆっくりと
船が対岸へと進む。
波の流れがどこか心地よかった。
船に乗って10分ほど経った時だった。
お婆さん
麻由美
それは
淡い虹色に輝く飲み物だった。
お婆さん
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
お婆さん
麻由美
麻由美
麻由美
お婆さん
お婆さん
お婆さんの言葉に促され
飲み物を口にする。
その瞬間
私の体から力が抜け
少しずつ記憶が抜けていく感覚があった。
その中で思う。
たった1つの願いを。
来世でもまた
君に出会えますように。
コメント
6件
なんて嬉しいお言葉を……ありがとうございます(´•ᴗ•̥`)
書く前に他の人の作品読みあさってて、うるっときました… たどり着いてよかったです。 ありがとうございます(・ω・、)ホロリ
ありがとうございます😊😊