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仁は瑠衣を連れて路地裏へと滑り込んだ。
仁)手首を離し、壁にもたれかかる。
司波仁
物怪瑠衣
司波仁
司波仁
仁は瑠衣を見た。夕日の灯りが瑠衣を照らす。さっき掴んだ手首の細さがまだ残っていて、落ち着かない。
司波仁
物怪瑠衣
仁)壁から背を離して
司波仁
物怪瑠衣
司波仁
遠くから「仁くーん!」という叫び声と、複数人が走り回る足音が微かに聞こえていた。まだ諦めてはいないのだろう。
仁)小さくため息をついた。
司波仁
仁)聞きながらも、こうして二人で隠れている時間が──悪くない、と思っている自分がいる。
物怪瑠衣
瑠衣)そう言い、微笑む。
仁)その笑顔を見た瞬間、胸の奥が不意に跳ねた。数秒後、つい顔を逸らした。
司波仁
沈黙が落ちた。
司波仁
物怪瑠衣
司波仁
仁)ベンチに腰を下ろして、隣をぽんと叩いた。座れ、という意味だろう。
司波仁
物怪瑠衣
その時、瑠衣の真上から少し大きな木が落ちてきそうになる。だが、瑠衣は気づいていない。
司波仁
仁)叫ぶと同時に身を弾いた。落ちてくる木を正確に捉える。瑠衣に覆いかぶるように庇った。
仁)瑠衣を抱え込むような体勢のまま固まっている。顔が近い。吐息が触れそうな距離で、ようやく我に返った。
司波仁
仁)そう言うが、腕はなかなか離れない。
物怪瑠衣
仁)ようやく腕を解いて立ち上がる。
司波仁
仁)ビルの屋上から人影があったような気もする。偶然か。それとも──。
仁の中で嫌な予感がちらついた。
仁)瑠衣を見て
司波仁
物怪瑠衣
司波仁
コメント
1件
うわ、第2話読み終えたよ〜!仁が瑠衣を庇って路地裏に駆け込むシーンから一気に引き込まれた。ストーカーたちの組織的な動き、しかも“心音”ってリーダー格がいるんだ…ただのラブコメじゃなくて、少し裏社会っぽい空気もあって面白い。 あと、木が落ちてきた場面で咄嗟に瑠衣を抱きかばう仁、かっこよかったな。顔が近づいて固まるところとか、距離感が絶妙でドキドキしたよ。まだ2話なのに、この二人の空気感がすごく自然で好き。続きが気になる!