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初兎

おいレティ

「なーにー」

初兎

お前どうしてくれるんじゃゴラァ!!!

傍から見たら異様な光景だろう いい歳した高校生が何気ないネックレスに話しかけている。それもキレながら

「どーするもなにも、これが初兎くんの望んだことじゃん。視線の正体はわかったし、能力も貰えたしいいでしょ?」

初兎

良いわけあるか!全部いろいろ違うねん!

「どこがどう違うのさ。初兎くんが悩んでた視線の正体は幼なじみくんとか、先輩くんとか義弟くんで、視線を送ってた理由は初兎くんのことが大好きでたまらないからでしょ?」

「愛されてるじゃ〜ん、良かったね」

初兎

そのせいで俺はおかしくなりそうやけどな!!!

レティシアに能力を貰ってからはや数日

いつも何気なかった彼らの行動 その行動とは裏腹にものすごく恥ずかしいくらいの俺を思う気持ち それを感じるようになると自然を取りたくなる

しかし距離を取ったら取ったで心の中で落ち込む彼らの声を聞くと距離を取るにも取れない

その感情が今行ったり来たりしてるのだ

まー、精神的にキツいの他ない

「そんなにキツいの?」

初兎

キツいこの上ない

「....なら手伝ってあげる」

初兎

は?

「いやだって、今回の出来事って私も悪いでしょ?初兎くんの悩みも解決する所か増えてるし...」

「神様の行いとして悩みを勝手に増やしたのにそのままってのは嫌だし...」

「私も神の1人だから心読めるし、1人でキツいっていう気持ちは無くなるよ?」

初兎

まぁそれもそうやけど....手伝いってどうするねん

ガチャ

-hotoke-

初兎ちゃーん、授業はじま....初兎ちゃん?その子もしかして...

その言葉に振り返る

そこにはレティシアが立っていた

ただ神様ならではの大きな翼は無く、白っぽかった瞳は薄く紫になっている。 そして中等部の制服を着ていた

-hotoke-

(女の子と2人っ!?...もしかして彼女...?)

初兎

いむくん!この子は...

「神様」なんて言えるはずもなく言いあぐねると、レティシアがちいさくため息をつき話し始めた

その顔はニコニコと人あたりのいい笑みだ、しかし俺からすると少し怖い

???

ほとけさん!お久しぶりですね!

-hotoke-

んぇ?

レイ

も〜忘れないでくださいよw、初兎の妹のレイです!

-hotoke-

.....えー!レイちゃん!?

レイ

はい、レイです!

いきなりこのふたりはなんの会話をしているのだろう...俺に妹はいないし兄弟としているのは義弟のりうちゃんだけや

初兎

(おい、レティ)

レイ

(いいから、黙って私に合わせて)

休み時間を終え授業が始まり30分

相変わらず視線を感じながら、俺はレティシアと心の中で連絡をしていた

初兎

(んで、何をどうしたらお前が俺の妹になるねん)

(取り敢えず落ち着くんだ少年よ....ていうか今回私結構いいことしたでしょ?)

初兎

(んなわけあるか!?俺にとっては余計に意味わからんことになったわ!)

初兎

(いきなり現れたと思ったら妹です〜ってなんやねん!)

初兎

(俺はお前の兄になったつもりはないぞ!)

(....初兎くんってほんとバカだよね〜)

初兎

はぁ!? ガタンッ

先生

初兎うるさいぞー

初兎

あ、さーせん

周りからの視線が痛い...ってのはどうでもよくて!

初兎

(どうゆう意味やねん、俺がバカって!)

確かに俺の成績は良いとは言えない でも決して悪いわけでもない つまりは中間くらいの頭だ 欠点だってギリギリはともかくとったこともない

(よく考えても見てよ、ほとけさんは君のことをこの上なく愛してるんだよ? あとね、幼なじみタイプは自分の知らないところが出てくると酷く傷つく)

(そんなほとけさん見たかった?)

初兎

(それは見たくなかったけど...)

(それにゲームとかでもそうだけど、幼なじみキャラってのは自分と意中の相手との歴が長ければ長いほど 「その子のことは僕がいちばん知っている」って思うのね?)

初兎

(そんなもんか?)

(んなもんよ)

(んで自分が1番の理解者だと思っている中、その人の自分でも知らない1面が出てきたら?...そん時の流れはバカでも分かるただひとつだけ)

(誘拐&監禁&堕ちるまで手段を問わない行為そのた諸々)

初兎

(よくやった、てかまじありがとう)

(手の平クルクルすぎやろ....まぁ、ええけども)

初兎

(てかずっと気になっとったけど...なんでいむくんはいきなり現れた妹に疑問を持ってないわけ?)

初兎

(さすがに気づくんじゃない?)

(あー、そこは神の力をフル活用してほとけさんの記憶をちょっと書き換えたからだお☆)

初兎

.....は?

(君と関わりのある人とか家族とかの記憶では、私が生まれてきてからずっと有栖家の人間になってるから)

(そこんとこ安心してね☆)

初兎

(前言撤回、お前昼休み屋上来い)

(だが断る)

初兎

(別に家で殴ればいいか...)

(聞こえてるぞ)

初兎

(聞こえるように言ってんだよ)

「ていうか、初兎くんがあの時いい感じに誤魔化してくれたら妹っていう設定付けなかったしー」

初兎

(あー、きーこーえーなーいー)

「おい」

初兎

(んじゃ、俺寝るから)

顔を伏せ目を瞑る この時いむくんの心を読めばよかったと後に後悔するのはまだ少し先の話

レイ

(...ってな訳で突如兄が出来ました神様です☆)

レイ

(.....にしても不思議なもんだよな、逆になんであんなに愛されてることに今更気づくんだよ)

中等部3年生1組 初兎くんが中高一貫校で助かったと思いながら斜め前の赤髪を見つめた

レイ

(あの子は初兎くんの義弟...つまり私の義兄だよね?)

ポンパにまとめられた赤くサラサラとした髪、斜め後ろの席からも見える整った顔立ち

それを見る女どもの視線

うん、イケメンって大変だね

それとは裏腹に彼の心の中はと言うと

りうら

(帰ってにいちゃんに甘えたいー、年下だから甘えれるのまじ利点だよなー、そん時の初兎ちゃんくっそニコニコだし可愛いんだよな、ほんとに年上かよあの人、なんで可愛いくせに無防備なんだよ、あれだから色んな人に狙われるんだよなー早く俺のもんにしてぐちゃぐちゃになるくらいs)

レイ

(うん、これが彼の正常運転なんだねりょうかーい)

こんな感じで授業の内容より初兎くんなんだよなー、愛強くね?

りうら

(....にしても)

レイ

(ん.....?)

りうら

(あの人、俺が義理でも弟だからか全然意識してくんないんだよねー)

りうら

(しかも最近若干避けられてるような気もするし...)

レイ

(あー、うんごめん)

レイ

(避けられてるのは私のせいだわ、ごめんよ義弟くん)

レイ

(んー、てかこれだと初兎くんへ対しての恋愛勝負で義弟くんが不利ってことだよね?)

レイ

(んで、彼の1番の悩みはそれ...)

レイ

(悩みを解決するのも神様の仕事...だよね)ニヤッ

りうら

....んで、いきなりどうしたの?レイ

りうら

(なんでいきなり呼び出すんだよ、この時間はにいちゃんに会いに行く時間だったのに...)

レイ

.....りうらにいちゃん

りうら

なに?

超能力ほしくない?

俺の世界一いらない能力

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すげー事を企んだ レイちゃんだこと

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