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いつか、上手くいくから。 いつかって、いつですか。 そのいつかまで、この空から降る槍に耐えないといけないのですか。 今、傘をください。 いつかでは無く、今、欲しいのです☂️
歩き慣れた通学路
友達にふと思って、こう言った
「死にたいって言われたら」
「何て、返す?」
明らかに戸惑った友達を見て
まぁ、そうだよねと呆れる
「私なら─」
急に明るい口調になって友達は言った
「いつか、救われるから、大丈夫、的な?」
─ 一瞬、音が消えたような
そんな気がした
何故なら、これは私自身の質問だったから
思わず、言ってしまった
「いつか、って」
「いつなんだろうね」
友達から笑顔が消える
「え」と声が出た
「いつかって」
「いつなんだろうね?」
構わず、私の口は動く
「もし、いつかが来るとしようか」
「その人は、いつかまでに」
「生きているのかな」
段々、声が震える
友達は唖然とした様子で、私を見ている
「今、救いが欲しいの」
「今、寄り添えるものが欲しいの」
あぁ、ダメだ、と思う
泣いてしまう
泣いてしまうから
「いつか、じゃなくて」
「今、助けて欲しいの」
そこまで言ってから
私の足だけ、帰路につく
また、1人
友達が、減ったのだろう
「ごめんなさい」
別れ際に言ったその声は
嗚咽と混じり、聞き取れなくなっていた