この作品はいかがでしたか?
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その言葉は
解けない呪いの様に
私の心をズタズタに切り裂いていく。
──今日も
長方形の中の文字列を見て
気づかれないように
そっと、ため息をつく。
「友情」という名の
重く、冷たい鎖は
私の足に
巻き付いて、離れない。
だから、動けない。
私に、成れない。
あなたは
私のことをどう思うのだろうか。
笑顔の裏に潜む泣き顔が
見えているのだろうか。
そもそも私が
限界だということを
あなたは知っているのだろうか。
離れたい。
離れられないのに。
消えてしまいたい。
怖気付いてしまうのに。
忘れたい。
私が私であるために。
どろどろの、重い友情は
心を沈めて、毒していく。
常識も
愛情も
理性も
ぐちゃぐちゃに、踏みにじられていく。
そうして
「依存」は完成するのだろう。
そうして
私たちは、微笑み合う。
虚ろで、歪んだ顔で。
コメント
3件
酷く歪んだ愛情を久しぶりに書きました~