TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

完璧人間とハサミ✄¹

一覧ページ

「完璧人間とハサミ✄¹」のメインビジュアル

完璧人間とハサミ✄¹

1 - 完璧人間とハサミ✄¹

♥

81

2018年09月14日

シェアするシェアする
報告する

秘書

神谷社長

秘書

明日のプレゼンテーションのことで、相談が

神谷

神谷

なんだ?

秘書

実は、○○企画書の事で

神谷

ああ

神谷

商品の説明か

神谷

詳しく話すのはプレゼンテーション中でいいだろう

秘書

分かりました

神谷

君は遅くまで、明日の為に取りかかっているんだね

神谷

関心したよ

秘書

いえ、当然です

秘書

思えば、遅い時間でしたね

秘書

ご迷惑でしたね、

秘書

ではこれで

秘書

ありがとうございました

神谷

神谷

いやいや

神谷

毎日頑張っている君には、感謝してるんでね

神谷

神谷

何でも聞いてくれ

秘書

頼りにしています、社長

秘書

では、おやすみなさい

神谷

うん、ご苦労!

次の日

ー会社ー

会話文

タッタッタッタッ👞

社員A

あ、見て

社員A

来たわよ!

社員B

ほんと?

社員B

挨拶したーい!

社員A

ダメダメ!

社員A

今日は、神谷社長

社員A

すっごく大事なプレゼンがあるんだって

社員A

噂で聞いたのよ!

社員A

きっと今頃

社員A

プレゼンの内容、頭で読み直してる真っ最中だって!

社員B

そっかーだよね

社員B

そもそも、課が違うし

社員B

あたし達なんか、社長にとって全く関係ない人達よね

社員A

そーよ!

社員A

でも…

社員B

やっぱり…

女性社員

女性社員

かっこいいーーー!!!

女性社員

😆😆😆😆😆

女性社員

キャ!

女性社員

どうしたの!?

女性社員

今、こっち見た気がする!

女性社員

キャーーー!!

女性社員

うそーー!

女性社員

もう一回こっち見てくれないかなーー??

2階フロア

男性社員

お、

男性社員

なぁ、あれ…

男性社員

あ!神谷社長じゃん?

男性社員

やっぱいつ見てもかっけーーなー!!

男性社員

だよな

男性社員

俺この前聞いたんだけどさ

男性社員

何を?

男性社員

こないだ、神谷社長が会社出て来るのこっそり待ち伏せしてる、ストーカーおばさんが

男性社員

神谷社長に告ったらしいんだよ!

男性社員

うえーーー!マジー?

男性社員

マジマジ

男性社員

社長困っただろうなー笑

男性社員

それがさ、振り方がまたかっこいいんだよ!

男性社員

「こんな綺麗な方にそんな事を言われるなんて!」

男性社員

「ありがとうございます、なんと光栄だろう!」

男性社員

「しかし、私には今、会社を引っ張っていかなければいけない使命があります」

男性社員

「多くの人が私を必要としてくれている、今は仕事でいっぱいです」

男性社員

「でも、貴方のその美しい気持ちだけは」

男性社員

「受け取っていっても良いですか?」

男性社員

だってさ!

男性社員

うわ!

男性社員

やばい

男性社員

かっけーーーーー!!!

男性社員

😁😁😁😁😁

だろう?

こんな毎日がずっと続いているわけだ

ま、悪い気はしないさ

ちょっとうるさいと思う時もあるが

仕方ないんだ

だって俺は

神谷

完璧な人間なのだから

そう

俺はエリート中のエリート中の

エリート!

しかも、

顔もかなりイケてる

性格も良い

スポーツ万能

字も、歌も、声も良い

もちろん優しい

学生時代はずーっと首席

それに今は

エリート会社の社長だ

もちろん、自分で立ち上げた

誰もが夢見る最高の人生!

フフフ

まぁ軽く言って

才色兼備だ

🚪

コンコンコン

秘書

失礼します、おはようございます

神谷

おお、君か

神谷

プレゼンまであともう少し時間があるな

秘書

はい

秘書

少し緊張しています

秘書

上手く話せるでしょうか?

フッ…

これだから自身が無い奴は

神谷

そう心配するな

神谷

皆居るし、そんなに緊張しない方が

神谷

上手く話せるぞ

秘書

社長はいつも自身があるのでしょう?

秘書

だから、そう思えるんです

秘書

羨ましいですよ、ほんと

秘書

完璧人間ですね

神谷

いや、そんな事は…

あるかな?

いやいやいや

当然だ、なんせ俺は

パーフェクトだからな

それにしても

完璧人間か

他人から言われると流石にニヤけてしまう

神谷

……………

秘書

秘書

どうしましたか?

神谷

え、あぁ

神谷

いや、何でもないよ

秘書

そうですか

秘書

では、また

神谷

ふぅ…

危ない危ない!

ニヤけているのを見せるとこだった

そう、俺はいつでも

パーフェクトでなきゃいけない

だから、かっこ悪い所を

一瞬でも見せれば

それはたちまち会社に広まるだろう

神谷

うぅっ!

神谷

寒気がする

考えただけでも、寒気が!

しかし大丈夫

皆俺をパーフェクトだと思っている

俺も自分をパーフェクトだと思っている

人一倍自信家の俺が、今更何を恐がるってんだ!

ハッハッハッハッハッハ!!

神谷

ハハハ!

⌚ピピピッ!ピピピッ!

神谷

おっと

プレゼンの時間だ

よし

今日もまた、完璧に事をこなすか

男性社員

いやーーー

男性社員

いやいやいやいや!

男性社員

流石、社長!

男性社員

今日のプレゼンも完璧でしたね!

男性社員

プレゼンの最後にあんな拍手👏

男性社員

聞いたこともありませんよ!!

男性社員

神谷社長は会社の一等星ですね!!!

神谷

神谷

いやいや、そんな!

ん?

おお?こいつ

良い事言ってくれるなー!

一等星か

いや、嬉しいな

そうかー

俺は、一等星なのか!

今日なんか良いじゃん?

いつもより、もっと

褒められている気がする

なんて言ったら即嫌われるな

ここは…

神谷

ゴホン…

神谷

皆!聞いてくれ!

女性社員

男性社員

神谷

今日、ほんとは俺は

神谷

少し緊張していたんだ…

女性社員

(えー!うそー!)

女性社員

(神谷社長が!?)

男性社員

(マジかよー?)

神谷

でも、俺は

神谷

お前達がプレゼンの時

神谷

一生懸命説明している姿を見て

神谷

一気に緊張が解けた

神谷

それで、上手く説明出来た

神谷

お前達がもし居なかったら、プレゼンはいつも上手くいっていないと思うんだ

神谷

いつもお前達が居るから

神谷

いつもプレゼンを成功させる事が出来る!

神谷

みんな

神谷

良くやった!ありがとう

ふぅ

これでどうだ

男性社員

し、社長…

女性社員

神谷社長…

全員

わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

女性社員

神谷社長!あたし達すごい嬉しいです!

男性社員

そんな言葉社長から貰えるなんて!

男性社員

社長ーーー!!

女性社員

キャアーーーー!!!

お…

神谷

ハハハ、なんか

神谷

恥ずかしいな…笑

おお…

全員

社長ー!緊張してたんスね!

全員

それなのに、それなのに…

全員

神谷社長、男ッス!!

おお…これだよ

待ってた

今日これを待っていた!

神谷

みんなのおかげだよ

なんと言う嬉しさだろう

言われて当然だが

他人から褒められるとは

やはり、良い!

俺の人生は最高だ!!

そう思っていた

ー次の日ー

会話文

ゆう子

あなた

ゆう子

カバンカバン!

神谷

ああ

神谷

分かっているよ

ゆう子

ふふふ

ゆう子

昨日は楽しかった?

神谷

すまないね

神谷

遅くまで社員たちと飲んでいたから

神谷

寂しかったかい?

ゆう子

うん、少し…

ゆう子

ゆう子

い、今のは…!

神谷

ゆう子、愛してるよ

ゆう子

もう

ゆう子

あなたったら!

ゆう子

じゃあ、行ってらっしゃい!

神谷

行ってくるよ

俺には妻がいる

完璧な妻だ

ん?最高過ぎるって??

当たり前だ

完璧な男には、完璧な妻

当然だろ?

ー会社ー

神谷

今日のスケジュールは確か…

神谷

午前中に健康診断があるんだったな

そう

言い忘れていた

俺は、至って健康だ

ほんと

完璧過ぎて困るな

ー健康診断ー

先生

えーっと…

先生

神谷さん

神谷

ふぅ、なんだ?

俺はシャツのボタンをしめた

神谷

どこも

神谷

悪いとこなんて無かっただろう?

当然だ

先生

そうですね

先生

身体は至って健康

先生

病気もないし

先生

アンケートの結果、精神面も健康!

神谷

それは良かった

神谷

じゃあ、これで…

先生

あぁ、ちょっと待って下さい!

先生

身体はね

先生

身体は本当に本当に健康なんです!

神谷

あぁ、承知しているよ

先生

…………

先生

ただ

先生

あの、その、レントゲンに

先生

う〜〜ん?

先生

これは、どういう事なんだろうか?

ん?なんだ

先生の様子がおかしい

何だ?

何なんだ?

神谷

あの、先生

神谷

何か…?

先生

いや、ね

先生

何かの間違いかと思ったんだが…

先生

神谷さんの身体の中にね…

神谷

先生

ハサミが…ね

神谷

あぁ

なんだ

ハサミか

先生が凄く不思議な顔をするから

大変な事かと思ったよ…

神谷

…………

神谷

…ん?

神谷

神谷

ハサ…

先生

そう、ハサミが…

神谷

ハサミ

神谷

ハサミか

神谷

ハサミね

神谷

ハサミが

先生

そうです

先生

ハサミです

神谷

ハサミって言うのは

神谷

骨の名前とかでは…

先生

ん〜

先生

では無いですね

先生

普通に…あの

先生

チョキンチョキンってする

先生

あのハサミですね…

神谷

ハサミ…

神谷

ハサミ…?

先生

………汗

ハサミ…だと?

つぎへ→

この作品はいかがでしたか?

81

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚