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1回も顔を見れなかった。 こんなお別れしたくなかった。 アイドルなんて興味無かったのに。 恋するなんて思ってなかった。 私は、芸能人に踊らされていただけだった。 恋愛なんて、もう散々だ。
桜井凪沙
桜井凪沙
私って本当バカだよね。 追いかけてきてくれるかな、なんて思っちゃって… 来てくれる訳ないのに…… 私は、最初から独りだった……
桜井凪沙
ため息をついて、ソファーに座り、 ボーっとしていた。 ただただ、時間だけが過ぎていく。 もう、なにも考えたくない……
次の日 凪沙は、いつの間にか、ソファーに座ったまま寝てしまっていた。
桜井凪沙
なにもしたくない。 なにも考えたくない。 全てにやる気が起きない。 今日は、休日だからまだ良かった。
桜井凪沙
桜井凪沙
でも、辛くて…… 涙か止まらない…… 亮平さんに言われた言葉が相当ショックだった。 何を間違えたのか… 今まで、楽しく話していた時間や、一緒にご飯食べていた時間。 全て憂鬱だったのかなぁ……
私が1人で楽しんでいただけ。 優しくされて嬉しくなっていた。 本当に自分が恥ずかしい。 本当に私が邪魔だったのかな。 だって言ってくれたじゃん。
阿部亮平
阿部亮平
って、言ってくれたじゃん。 頭を撫でてくれたり、手を繋いでくれたり。 全部嘘だった。 ひどいよ。
桜井凪沙
全部忘れたい。 でもまだ、1つだけ会わないといけないことがある。 2日後にポスター撮影が控えている。 これが終われば、もう、亮平さんに会うことはない。 っていうか、もう会いたくない。
マンションも、違うところに、引っ越そうと思ってる。 連絡先……消そう。 なにも未練が残らないように。 もう、アイドルなんかに騙されたりしない。 深澤さんも言ってたなぁ。
深澤辰哉
って。 自分が嫌いになる。 結局全部、私のせいなんだ。 すると…… ブブッ スマホから、通知が。
桜井凪沙
……亮平さん… 一番に頭の中に出てきた。 少し期待しながら見ると…… 亮平さんではなかった…… 橘ちゃんだった。 そこに書かれていた内容は……
橘(後輩)
このタイミングで…… 亮平さんのことで頭がいっぱいなのに。 えっ……待って。 もしかしてだけど… 橘ちゃんと亮平さんって…… あの後、何を話していたのか私は知らない。 亮平さんが契約解除したいって言った理由と関係していたりする? 亮平さんに近づかないでとか言われるのかな…… はぁ……本当、私、最悪じゃん。
次の日 橘ちゃんに呼びだされて、私は早く家を出た。 私から話すことなんてないけど…… 憂鬱でしかない。 出来れば話したくない。 会社に着き、休憩室へ行くと…… もう、橘ちゃんがさきにいた。
橘(後輩)
桜井凪沙
気まずいな…… まだ、朝早すぎて、誰もいない。 はぁ……怖い…… すると……
橘(後輩)
そう言って、頭を下げる。 えっ、
桜井凪沙
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
……うん。 なんだろう…… 信じていいのかな……
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
別に好かれていた訳じゃないと思うけど…… そう見えていたのかな。
橘(後輩)
どうしたらいいんだろう……
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
橘(後輩)
本当の言葉に聞こえる。 信じていいとか信じなくていいとか そういうのじゃなくて、本音に聞こえる。
桜井凪沙
橘(後輩)
桜井凪沙
橘(後輩)
桜井凪沙
これで、よかったのかは、まだ分からない。 信じきれてない私がいるけど。 でも、言葉にしてくれて嬉しかった。
橘ちゃんと話した後からは、 いつも通りの関係に戻った。 今は、仕事の最終確認をしていて、パソコンとにらめっこ。 明日はいよいよ、ポスター撮影の日。 いろんな打ち合わせをしたり、衣装合わせをしたり、絶対成功させたい仕事。
桜井凪沙
なんて思ってるけど、本当は不安なことだらけ。 仕事の不安だけではない。 自分が一番分かっている。 会いたくない人に会わないといけない。 いや、 会いたくてたまらない人に会えるのに、 会ったら会ったで苦しくなる。
だから会いたくないって言うしかない。 気持ちが重いのはこれのせい。 明日、この仕事が終われば、もう会うことはない。 本当のさよならを明日する。