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朔
携帯を見終えた彼は思いついたようにこちらを見た。
朔
意気消沈していた私に
彼は軽く言い放つ。
朔
私
朔
朔
!!!…っ!!
朔
急に冷淡な顔つきに戻る
そしてから彼は気を取り戻すようにまたフワッと軽く言い放つ。
朔
朔
朔
私
どうやっても逃げる隙が見当たらない
勤めて3ヶ月の私を
心配なんてしてくれないだろうし
言葉の少ない私なんか…
朔
朔
彼は持っていた包丁を
私の心臓へと差し向ける
強く脅すような鋭い眼光
私は
コクリとうなずいた。
私
会社の上司
私
会社の上司
包丁が強く押し当てられた。
私
私
会社の上司
心臓がバクバクする…
私
私
私
会社の上司
信じ、るの?
会社の上司
私
私
会社の上司
会社の上司
私
気付いてよ…
違うの。今私大変なの!
大変なの!たいへん。
大変なのに…
朔
私
会社の上司
心無い社交辞令の効いた言葉
言葉に心なんて篭ってない。他人事
きっと機械の必要のないネジが抜けたくらいにしか思っていないのだろう。
朔
彼は包丁を収めると
私の頭をポンポンと撫でた。
見下してるの?
それとも私をいいように利用するため?
もう訳が分からなかった。
彼はまた私の口元にタオルを巻き込み
ズルズルと椅子ごと私を引きづり奥の部屋へと連れていった。
二部屋しかない狭いアパート。
その狭い部屋のど真ん中に
置き物のようにして置かれた私。
これからどうなっていくんだろう。
近所の人もつながりがない。
会社の人も気にしていない。
知り合いも友達もいない…
もう、もう…
朔
朔
彼は私を後ろからフワッと包み込んだ。
朔
朔
朔
子供を安心させるように。
冷たく硬い手が私をさすった。
それは私へ向けてなのか、
彼自身に向けてなのか…
…つづく。