ある国の国王が興味本位である提案をした
A
…どこだ?ここは
B
気づきましたか、よかった
A
あなたは?…
B
それが思い出せないんです、あなたは自分が誰なのか分かりますか?
A
いや…分からない…俺は…誰なんだ?
2人の男が目覚めたのは真っ白な空間の部屋だった
A
どうなっているんだ?
B
見てください
B
腕…
男の腕にはAの男には「生」の文字が切り刻まれており
Bの男の腕には「死」の文字が切り刻まれていた
A
なんかの暗号か?
B
なんでしょう…
その時、部屋に謎の声が響き渡った
「1時間以内に生きる者と死ぬ者を選べ」
「文字の移し替えは相手の文字を押せば自分の文字と相手の文字が入れ替わる」
A
は…?文字?
B
え?何ですか?説明これだけですか?
A
生きる者と死ぬ者って…
B
これ…
B
このままじゃ僕が死ぬじゃないですか
A
お、落ち着けよ
A
とりあえず出口を探さないか?
B
…分かりました
Aが出口を探そうと後ろを振り返った時
BがAの腕を押した
A
おい!何するんだよ!
B
決まってるでしょう!?生きる為ですよ!
A
お前!「生きる」者は俺だろ!!
Aの男がBの男を殴りかかった
B
や、やめろ
Bの男が動かなくなるとAはBの腕の「生」を押した
「1時間が経過しました」
よってこれより「生」きるべき人間じゃない者と「死」ぬべき人間じゃない者を
確認していきます
A
…は?なに言ってんだ?
その時Aの目の前が暗くなった
Aの眼球が破裂したのだ
B
うぅ…
B
僕が…生き残ったのか…?
BはAに殴られた傷口を押さえて立った
B
僕が!生き残ったんだ!
それでは第38回戦を行います、再び記憶をリセットさせていただきます
目が覚めると真っ白な空間の部屋にいた
B
ここは…?どこだ?
C
あなたは…誰ですか?
B
僕は…誰なんだ…?
C
腕…
C
「生」ってある
B
僕は「死」です…
ある国の国王は言った
人間の愚かさを見たいと