グリム童話のお話です。
ちょいアレンジしてます。
まあ、そこら辺はご了承ください。
────昔むかし、ある所に貧乏な男がいました。ある日、その男の家に赤ん坊が生まれました。
父親
子供に名前を付けてもらおう!
すると、神様が現れて言いました。
神様
私が名付け親になりましょう
父親
...いえ、神様は金持ちには施しをして貧乏人にはひもじい思いをさせるので、お断りします
次に、悪魔が現れました。
悪魔
俺が名付け親になってやろう
父親
...いえ、悪魔は人間を騙し、誘惑をするのでお断りします
そして最後に、死神が現れました。
死神
俺が名付け親になりましょう
父親
...死神は誰に対しても平等に死を与えてくれる
父親
お願いしよう
こうして、赤ん坊はユマと名付け、その子供を金持ちにしてやろうと言いました。
────数年経ちました。
ユマは年頃の女の子になり、再び死神が現れました。
死神
ユマ、ついてこい
ユマ
?
死神
この森に入るぞ
ユマ
...ここ?
ユマ
何があるの?
死神
...これだ
ユマ
薬草?
死神
そうだ
死神
この薬草はどんな病気でも治せるんだ
ユマ
...すごい!
死神
だろう?
死神
これを使って、お前は立派な医者になるんだ
ユマ
...医者に?
死神
そうだ
死神
そして、金持ちになるんだ
ユマ
...へぇ!
死神
...だが、約束がある
ユマ
約束?
死神
俺が病人の足元にいる時は治せるが、病人の頭のところにいるの時は...
死神
そいつは俺の獲物だ
死神
絶対に手を出すなよ?
ユマ
う、うん...
ユマ
皆を治せるわけじゃないんだね
死神
当たり前だ
死神
死なない人間なんていないからな
ユマ
...そっかぁ
ユマ
そうだね!
死神
...俺のことを冷たくて慈悲の心のない奴だと思っても構わない
死神
だが、約束は守って欲しい
ユマ
うん
ユマ
勿論!
ユマ
死神さんの約束、絶対に守る!
死神
おう
ユマ
...あと
死神
?
ユマ
死神のお友達になるね!
死神
...はぁ?
ユマ
だって、死神さんは私の名前を付けてくれたし、薬草も教えてくれた!
ユマ
ユマは死神さんのこと、大好きだよ!
死神
......
ユマ
だから、お友達!
死神
...師匠や先生などの発想はないのか?
ユマ
え?あ!忘れてた!
死神
...はぁ
ユマ
ご、ごめんなさい...
死神
...友達か
死神
いいだろう
ユマ
えっ!?
死神
友達とやらになってやる
死神
その代わり、約束を守るんだ
死神
それが友達だ
ユマ
...うんっ!!
死神
よし
────こうして、ユマと死神は友達になりました。






