加那
お兄ちゃんにもしも彼女が出来て結婚して子供も生まれて幸せそうに笑っている未来が来てしまったら…わたし、どんな顔しておめでとうって言えばいいんだろう。
なんてことをつぶやきながら
わたしは、仕事からの帰り道。
悠
でけーひとりごとだな
加那
?!
声のする方を向くと
3階建てのマンション?の
1階の真ん中のお部屋のベランダ
に1人の男の人がいた。
悠
あんた兄貴のこと好きなの?
加那
…
聞かれてた。
人通り少ない道だったから、
安心してた。
恥ずかしい。
悠
そこ寒くね?うち来る?
加那
!?
加那
いや、大丈夫です
加那
もう帰るところなんで!
わたしは慌ててその場を離れようとした。
悠
まてよ
悠
俺が話聞いてやろーか?
加那
?!い、いいです!
加那
結構です!大丈夫です!
悠
誰にも言えず1人で悩むんだったら
悠
だれかに話聞いてもらった方が楽なんじゃね?
彼の言葉に何も言えなかった。
たしかに、その通りだと思った。
だけど、知らない人の家に上がるのは怖い。
加那
…
加那
大丈夫です。
悠
あったかいコーヒーあるよ
加那
結構です
わたしはコーヒーが飲めない。
悠
あったかいミルクココアあるよ
加那
大丈夫です
別に家でも作れるし
悠
あったかいコタツあるよ
加那
けっこ、、
加那
?!
わたしの家にコタツはない。
悠
あったかいよ
悠
コタツ
悠
今ならタダで入れてあげるよ
加那
?!!
わたしは、悩んだ。
知らない男の人の家に
上がるのは怖い。だけど、
コタツ…コタツ…
ああ、コタツがわたしを
呼んでいる。。
加那
おじゃまします
悠
おう
悠
玄関まで回ってくれる?
加那
はい、承知いたしました
わたしは、玄関の方へ向かった。
マンション?の入り口の所で待っていると、
先ほどの男性が出てきた。
わたしは、いきなりですが、彼に一目惚れしてしまいました。
それはなぜか、理由を教えて差し上げましょう。
部屋着と思われるパーカーを身につけてわたし好みのNIKEの白のスニーカーを履き、
暗くて顔がよく見えなかったが、
明るい所で見てみると
整った顔をしていた。
これもわたし好みの顔だ。
悠
ん?
わたしがあまりにも
まじまじと彼を見ていたから
彼が不思議そうに顔を、
なんだろな、傾けた?斜めに、その。アレよ。首を傾げた?!で合ってるかな?よくわからん。説明下手でごめんなさい。
とにかく
悠
つか寒くね?
悠
早く中入ろ
加那
!?
加那
あ、はい!






