あれは、私がまだ5つか6つの時
毎晩、ある音に悩まされていた
コソコソ、ドンドン
私はその音で目を覚ましてしまうのだ
美香(みか)
愛子(あいこ)
愛子(あいこ)
愛子(あいこ)
愛子(あいこ)
美香(みか)
愛子(あいこ)
愛子(あいこ)
美香(みか)
音は父の部屋から聞こえてくるようだった
そこで私は、父の部屋へ行ってみることにした
フスマを開けると…
そこには父がいつもどうりいびきをかいて寝ているだけだった
美香(みか)
美香(みか)
私はフスマをそっと閉じ、中を覗いた
美香(みか)
そこにはなにやら小さい者が部屋のいたるところから湧き出ていて
あっという間に父の顔を多い尽くしていった
よく見るとそれは
童話に出てくる小人にそっくりだったが
みんな表情がなく、ちっとも可愛くなかった
美香(みか)
美香(みか)
美香(みか)
赤い小人
青い小人
赤い小人
緑の小人
緑の小人
緑の小人
美香(みか)
美香(みか)
緑の小人
緑の小人
緑の小人
美香(みか)
緑の小人
美香(みか)
美香(みか)
緑の小人
緑の小人
美香(みか)
美香(みか)
美香(みか)
緑の小人
緑の小人
美香(みか)
美香(みか)
美香(みか)
美香(みか)
美香(みか)
赤い小人
青い小人
緑の小人
緑の小人
緑の小人
◇◆◇◆◇◆
愛子(あいこ)
太郎(たろう)
美香(みか)
美香(みか)
愛子(あいこ)
愛子(あいこ)
太郎(たろう)
父と母は悲しみに暮れており
その中わたしだけが
何もわからずボーっと突っ立っていた
…あの小人のせい?
まさか
あれは夢だったのだから
◇◆◇◆◇◆
美香(みか)
美香(みか)
美波(みなみ)
美波(みなみ)
弟の死から15年後
私は一児の母となっており
子育てに追われていた
それに私は
子供の頃見た小人の夢なんて忘れていた
美香(みか)
美波(みなみ)
美波(みなみ)
美波(みなみ)
美香(みか)
美波(みなみ)
美波(みなみ)
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