くるま。
いーーーーーしやーーーーーーーーきいもーーーーーーー
くるま。
おいもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひな
石焼き芋…!
ひな
美味しそう…
私は花田柊菜。
石焼き芋にハマっている女子中学生である。
決して、石焼き芋を売っているお兄さんがカッコイイ訳ではない。
ただ純粋に!!!石焼き芋を愛している!!!れ!!!!
あ…。
『!』って連続して打つと、たまに『れ』が出ること、あるよね。
まあ、それはどうでもいい。
今から私は、石焼き芋を買いに行く。
石焼き芋の無駄に長い宣伝の仕方も好きだ。
石焼き芋の、若干パサパサしてるところも好きだ。
石焼き芋を口のなかに入れた瞬間の、なんとも言えない幸福感…!
その瞬間が、私はたまらなく好きなのだ。
ひな
…あれ…?
石焼き芋を売ってる人が、変わっている
今度は、年寄りと言っていい年齢の女の人だった。
女の人
あら、あなた、石焼き芋買うの?
女の人
いいねー、最近石焼き芋を屋台車で買ってくれる子は少なくてねぇ!
女の人
あんたみたいな、人目を気にしない子には感心するわ!
ひな
は、はぁ…
女の人
あんた、今度はお友達連れてきなさいよ!
ひな
わ、私、友達いないんですよね…
女の人
あらまぁ、珍しいこと!
女の人
まああなた、言われてみればそういう見た目してるわねぇ!
どういう見た目ですかそりゃ…。
メンタルボロボロなんですけど…(泣)
と、その時!
お兄さん
ほら矢野さん、そのぐらいにしといてくださいよ
奥の方にいたー!今までのお兄さん!
しかも助けてくれたー!
お兄さん
あ、ひなちゃん、また来てくれたんだ!
お兄さん
ごめんね、矢野さん、失礼な発言することで有名なんだよね
女の人
そうなのよ、あたし、存在が失礼だから…
女の人
って、何勝手に嘘教えてんのよ!
お兄さん
こんなうちだけど、また来てくれますか…?
ひな
もちろんです…!
神…
大好き…愛してる…
…あっ、お兄さんじゃなくて、石焼き芋!
決して、お兄さんに会いたいからまた来る訳じゃない。
石焼き芋が好きだから…。
でも…
お兄さんのことも、決して嫌いではない。






