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中毒

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中毒

1 - 中毒

♥

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2018年02月12日

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真衣

あなた、ご飯よ

隆一

お、いい匂いだな!今日は何?

結婚して、10年の月日が経った。僕達は近所でも評判の良い夫婦だ

特に隆一…つまり僕が夢中なんだ

あれは、もう何年前だろうか。

真衣

隆一くん…付き合って下さい!///

隆一

お、お願いしますっ!!///

高校の時、真衣からの告白で僕は付き合うようになった。

隆一の友達

羨ましいなー!リア充!💢

隆一の友達2

しかも真衣さんじゃねぇかよ!!

隆一

遂に俺もリア充か…///

隆一の友達

ウザw

隆一の友達2

真衣さんといえば、美人で優しくて面白くて……あ"ー、羨ましい!

隆一

俺の自慢が増えたな笑

隆一の友達

ウゼェ…!💢

初めはとっても嬉しくて、彼女が自慢だった

でも、長く付き合えば、色々あるんだな

就職して3年目、僕は彼女を裏切って、ある女に現を抜かしていた

その女は結構Mっ気の強い女で、彼女とは真反対だった

しかし、それが逆に良かったのだ

なんだか、その時は彼女との関係が退屈に思えていたんだ

そんな時にあの女にハマるなんてすぐだった

隆一

愛莉、今月苦しいんだよ…

隆一

ホテル代勿体無いから、お前の家行こうよ

愛莉

駄目!だったらあんたの家でいいじゃない

愛莉は、住所も最寄りの駅さえも教えてくれなかった

隆一

は?!馬鹿なこと言うな!家には…

愛莉

彼女がいるもんねー笑笑

だから、愛莉と会うにはホテル代が必要で、そのための金をほとんどここで使っていた

愛莉

アタシの家にも大切な人がいるの

愛莉

今日はアタシが払うから…

愛莉

…ね?

隆一

お前も浮気してるじゃねぇかよ!

初めて知らされた事に、なんだか怒りを覚えた。

この日から、僕は頻繁に愛莉と会うようになった

真衣には、仕事が忙しくて…と言って信じ込ませていた

真衣は結構鈍感だから、疑う事はないだろう

…信じきっていたのは、僕の方だったかもしれないが。

隆一

ただいま

真衣

お帰りなさい!今日も仕事お疲れ様!

隆一

うん

隆一

(清楚な感じなんだけど…なんかそれが逆にウザい…)

真衣

ご飯は?

隆一

ごめん、済ませてきちゃった

真衣

そう…

隆一

風呂入ってもう寝るよ

真衣

うん、わかった

隆一

(本当につまらないし、ウザい)

隆一

(あ"ーー!ウザいウザい!)

隆一

…ということがありまして

愛莉

もう別れればいいじゃん

隆一

そう簡単に言うなよ…高校の時から付き合ってるんだぞ?

愛莉

…だから……なに?

隆一

…お前機嫌悪いの?

愛莉

別に…

隆一

愛莉

アタシ、帰るわ

隆一

えっ!ちょっと!……

この日は久々に早く帰った。

真衣

お帰りなさい!今日は早いね

隆一

うん

真衣

そうだ!今日はね、新しいメニューに挑戦したの!

隆一

ごめん…食欲ないんだ

隆一

(別れたい…心から別れたい…)

真衣

そう……

隆一

彼女と別れる!

愛莉

本当にできんの?あんたが?

隆一

隆一

自信ないかも…

愛莉

じゃあ殺しちゃえば?

隆一

え?

愛莉

アタシも彼氏と別れたくてさ。

愛莉

あの人、自分も浮気してるくせにアタシに品行方正を求めてきて…

隆一

愛莉

それなのに退屈そうな顔しちゃって!本当に頭にくるわ

隆一

お前が…品行方正?

愛莉

失礼ねー、だから外ではこんな格好してんの!

愛莉

家にいる時は喋り方も声も違うし

愛莉

こうでもしないと…頭おかしくなりそうで

隆一

ふーん…

隆一

お前のしおらしいとこ…見てみたいな

愛莉

いいわよ…みたら死ぬほど驚くんだから

愛莉

…だから、ね?

隆一

…これ、どこで?

愛莉

そんなのどうだっていいでしょ

愛莉

それより…ちゃんと仲良くしなさいよ?彼女と

隆一

…へ?

愛莉

まずは毎日家に帰って、彼女と食事をして、寝なさい

隆一

なんで…?

愛莉

そうしないで、いつ毒を盛れるのよ?

愛莉

今のままじゃ、疑われてバレておしまい

愛莉

尽くしてあげれば安心して飲み干してくれるわ…いい?

隆一

(コイツ…本気だ)

とっても恐ろしかった。

やるにしたってあっちが先だ。

そうでなければ…

一ヶ月後

愛莉

今日、やるわ

隆一

えっ

隆一

き…今日?

愛莉

そうよ

愛莉

今日が彼とアタシの最期の晩餐…

愛莉

腕によりをかけて作らなきゃ

隆一

そうか…うん、そうだな

愛莉

愛莉

アタシがやったら連絡しようか?

隆一

え?

愛莉

アタシが先にやんなきゃ、あんた出来ないでしょ?

隆一

…ああ、頼む

僕は今日、殺人鬼に変わる。

隆一

ただいま

真衣

お帰りなさい!今日もお疲れ様!

真衣

ねぇ、今日はなんの日か分かる?

隆一

(もしかして…バレたか?)

真衣

もう!やっぱり忘れてる!

真衣

今日は貴方の誕生日!

隆一

あ…うん!ありがとう

隆一

(なんてことだ…)

真衣

さ、着替えて座って!

隆一

美味しそうだ…あ、トマトスープ!

隆一

(毒を盛るならこれかな)

真衣

…ねぇスマホピカピカしてるよ

隆一

あ、ありがと

✉️1

隆一

(愛莉からだ)

愛莉

彼のスープにアレを入れたわ。今から2人で食べるところ

隆一

(あぁ、なんてことだ…お前がやらなければ…)

真衣

あ、ちょっとまってて

隆一

(今しかない!)

僕は、彼女のスープに毒を盛った

真衣

おまたせ〜!さ、まずはカンパーイ!!

隆一

おー!

真衣

お誕生日おめでとう!🎂

隆一

ありがと!

真衣

ねぇ、食べて食べて!

僕は、1番食べて欲しいというトマトスープから飲んだ。

そのときだった。

愛莉

美味しい?

隆一

…え

その声は、愛莉という女の声だった

愛莉

言ったでしょ?今日やるって

隆一

…あ……あ…

愛莉

うふふ

愛莉

ねぇ、死ぬほど驚いた?

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