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嬉子
留音
嬉子
紅音
美優
美優
留音
嬉子
嬉子はクラスの邪魔者。
中学の時、私と嬉子は、一番の親友だった。
私がいじめられて、友達が離れていっても、嬉子だけはいつも側にいてくれて。
隣には、いつも嬉子がいて。
でも、今は違う。
クラスの邪魔者と仲良くする理由なんて、一つも無いから。
嬉子
紅音
どうせ、中学の頃は仲良しだったのにィとか、私達友達でしょ?って言われるだけだから。
嬉子
放課後
美優
紅音
留音
紅音
留音
紅音
教室
窓から屋上が見える。
端っこの方に、揺れる人影。
間違いない。
あれは確かに、嬉子だ。
気づいたら、屋上にいた。
紅音
嬉子
紅音
紅音
嬉子
紅音
嬉子
嬉子
私は、満面の笑みで言った。
紅音
紅音
紅音
紅音
そう言って手を離した瞬間、目に入ったのは
屋上から飛び降りる嬉子と、
それを追いかける私の足。
下で見ているみんなだった。
紅音
ふと足元を見ると、一枚の絵が落ちていく。
それは、
嬉子が描いた
私と嬉子が虹に包まれて笑ってる絵。
私は、
すごくすごくすごく哀しくなって、
嬉子と一緒に死のうとした。
でも
どこかから
誰かのいたずらだと思ったけど
確かにその声は
紅音
嬉子だった