TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

クラスの邪魔者

一覧ページ

「クラスの邪魔者」のメインビジュアル

クラスの邪魔者

1 - クラスの邪魔者

♥

2

2018年02月04日

シェアするシェアする
報告する

嬉子

ああっ!

留音

あー、ごめんねー、ちょっと手が滑っちゃった!

嬉子

うぅぅ…

紅音

何よ?どうせあんたのノート、大したこと書いてないじゃない

美優

そーそー、あーちゃんの言う通り

美優

この世の終わりみたいな声出さないでよ、ねぇるーちゃん?

留音

みーちゃん、言えてる〜

嬉子

ひどい…

嬉子はクラスの邪魔者。

中学の時、私と嬉子は、一番の親友だった。

私がいじめられて、友達が離れていっても、嬉子だけはいつも側にいてくれて。

隣には、いつも嬉子がいて。

でも、今は違う。

クラスの邪魔者と仲良くする理由なんて、一つも無いから。

嬉子

あの…あかねちゃん…放課後話したいことがあって…屋上に来てくれない?

紅音

誰が行くのよ、そんなもん

どうせ、中学の頃は仲良しだったのにィとか、私達友達でしょ?って言われるだけだから。

嬉子

そう…

放課後

美優

明日の約束、覚えてる?

紅音

もちろん…あっ!

留音

へ?

紅音

教室にペンケース忘れた!取ってくるから先行ってて!

留音

もう!じゃあ先帰ってるね!

紅音

うん!ごめんね!

教室

窓から屋上が見える。

端っこの方に、揺れる人影。

間違いない。

あれは確かに、嬉子だ。

気づいたら、屋上にいた。

紅音

ちょっと、何やってんの?

嬉子

ちょっと景色見てただけだよ

紅音

バカ、嘘つけ

紅音

こっち来て!

嬉子

あかねちゃん…友達じゃないの?

紅音

それは昔の話でしょ?

嬉子

でも、中学の頃、高校になっても友達だよって、約束したじゃん?

嬉子

覚えてないの?

私は、満面の笑みで言った。

紅音

バカ

紅音

覚えてる訳ないじゃん

紅音

そんなの信じてたの?

紅音

ほんとバカだね!

そう言って手を離した瞬間、目に入ったのは

屋上から飛び降りる嬉子と、

それを追いかける私の足。

下で見ているみんなだった。

紅音

なんでよ…これじゃ、私が殺したみたいじゃん

ふと足元を見ると、一枚の絵が落ちていく。

それは、

嬉子が描いた

私と嬉子が虹に包まれて笑ってる絵。

私は、

すごくすごくすごく哀しくなって、

嬉子と一緒に死のうとした。

でも

どこかから

誰かのいたずらだと思ったけど

確かにその声は

紅音

嬉子だった

この作品はいかがでしたか?

2

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚