主人公テンラ(男)は都内の高校に通う、ごく普通の高校3年である。
テンラ
テンラ
今日は母親が用事で朝早くからいないため、昼食は学食となった。
テンラ
渋々と階段を上っていく。上って行くにつれて、目の前が少しずつ明るくなっていく。やがて屋上へと繋がる扉が目の前に現れた。
テンラ
いつもはテンラより早く屋上に来る生徒は殆どいない。そのため屋上で人を見かけることはなかった。自分が一番乗りではないことに若干の「悔しさ」と、自分より早く屋上に来たその生徒の「珍しさ」にテンラは少し動揺していた。
テンラ
テンラが「その」女生徒をまじまじと見つめていると、女生徒は視線に気づき、テンラを見た。その表情にセンラは少し違和感を覚えたが、そのルックスの良さにテンラは更に女生徒に好奇心をくすぐられていた。
テンラ
その瞬間、テンラは人が初めて「恋」に落ちる音を聞いた。
女子A
テンラ
気がつくと、目の前には青空と、同じクラスのAが映っていた。どうやら不眠症で倒れてしまっていたらしい。ほんの数秒だが。
テンラ
女子A
テンラ
女子A
「えっへん!」と、無い胸を少し反らせて自慢するA。
テンラ
女子A
その瞬間。再度テンラは人が「こい」に落ちる音を聞いたのだった。目の前の女生徒が。
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