/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
保奈美
理央、ちょっといいかな？
理央
うん
理央
いいよ
理央
初売り行ったんでしょ？今帰り？
理央
私も行きたかった〜
保奈美
うん
保奈美
今、帰りのバス
保奈美
でもね
保奈美
なんかこのバス
保奈美
変なんだ
理央
ん？
理央
変？なにが？
保奈美
私以外に
保奈美
何人か乗ってるんだけど
保奈美
みんな泣いてるの
保奈美
乗客全員
理央
え…
理央
どうして？
保奈美
分からないの
保奈美
私と同い年くらいの子とか
保奈美
おじさん、おばさん
保奈美
おじいさん、子供
保奈美
いろんな人が乗ってるんだけど
保奈美
みんな泣いてる
保奈美
なかには、叫んでる人もいる
保奈美
怖いよ理央
理央
保奈美
理央
大丈夫？
理央
変なバスなら降りちゃったら？
保奈美
ダメなの
保奈美
降りるためのボタンがないの
保奈美
このバス
保奈美
全然停まらないし
保奈美
降りられないよ
理央
バス停は？
理央
停まるでしょ？
保奈美
ううん
保奈美
停まらないの
保奈美
なんか、さっきから
保奈美
知らないところ走ってるし…
保奈美
なんなの、これ
保奈美
怖い
保奈美
助けて
理央
保奈美！
理央
落ち着いて
理央
運転手さんに言ってみたら？
保奈美
うん
保奈美
あっ
保奈美
停まりそう！
理央
良かった
理央
降りて、保奈美
保奈美
保奈美
え
理央
保奈美？
理央
どうしたの？
保奈美
降りられなかった
理央
え
理央
どうして？
保奈美
降りようとしたの
保奈美
そうしたら、
保奈美
男の人が一人乗ってきたの
保奈美
全身黒い服でなんか不気味な人
保奈美
そうしたら
保奈美
乗客の人がみんなでその人を睨むの
保奈美
さっきまで、みんな泣いてたのに
保奈美
今度は誰もなにも言わない
保奈美
でも男の人のことをずっと睨んでる
保奈美
なにこれ…
理央
保奈美
理央
やっぱり運転手さんに
保奈美
理央
ちょっと
理央
待って
理央
保奈美？
保奈美
理央
保奈美
なんか…この男の人怖い
保奈美
変なこと言ってる
理央
保奈美、ダメ
保奈美
さっき、私の耳元でこう言ったの
保奈美
おまえは後ろから刺したから
保奈美
俺の顔が分からないんだろう
保奈美
そう言って笑ったの
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
ランキング
新着