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ある日の放課後
菜乃花
はぁぁ〜…
菜乃花
このノート達重い！！
菜乃花
ったく…彩乃の奴ぅ…部活に遅れるって言ったって…私に頼まなくたっていいじゃん！？
菜乃花
ていうか、彩乃日直だし！もう一人誰よぉ…
菜乃花
誰か残ってないかなぁ…って、もう放課後だし、皆帰っちゃったかなぁ
廊下を見渡す
菜乃花
あ…
龍我
あ、
菜乃花
龍我くん…まだ残ってたんだ
龍我
えぇーと…お、俺日直だから、ノート職員室に持ってくの忘れてたんだよな…
龍我
…で、菜乃花が持ってるって事は…
菜乃花
そーだよ。彩乃の代わり。彩乃、「部活があるからー！」って、私に押し付けて先に帰っちゃったの
龍我
あ、あぁ、そうだろうなぁ
菜乃花
えーっと、じゃあ半分持ってくれる？…って、
菜乃花が持っていたノートの束を全て持つ龍我
菜乃花
あ、あのー、全部持たなくてもいいからね…？
龍我
あっ、あぁ、すまねぇ！じゃあ…3分の1返す…あっ！
菜乃花にノートを返そうとし、全て落としてしまう
菜乃花
わっ…だ、大丈夫？
龍我の顔を覗き込むと、恥ずかしさで顔を赤らめ、少し手で隠している
菜乃花
龍我
っあー…すまねぇ！
菜乃花
龍我くんってこんなキャラだっけ(ぼそっ
龍我
ん…？
菜乃花
あ、ううん！なんでもないよ
菜乃花
と、取り敢えずノート拾おっか
龍我
おう…
ノートを全て拾い、半分ずつ持って職員室まで運ぶ
菜乃花
せんせー、ノート持ってきましたー
大平先生
おぉ、有難うな二人とも
大平先生
…あれ、今日の日直、笹井(菜乃花)と広崎(龍我)だったっけ？
菜乃花
あー、彩乃が部活で…私が代わりにやってるんです
大平先生
そうなのか。なら明日は富川(彩乃)に掃除当番任せないとな
菜乃花
もー、そうしてください！
龍我
……
菜乃花
そういえば、龍我くん喋ってないね？どうかした？
大平先生
おぉ、ほんとだな。いっつも騒いでる広崎が静かだなぁ
龍我
…あっ、いや、気の所為じゃねぇの？
菜乃花
んー…？
龍我
な、何だよ…
菜乃花
…ううん、別に？
大平先生
んー、まぁそういう時期もあるんじゃねぇの？とにかく、もう帰れよ？親が心配するぞ
菜乃花
はぁ…雑にまとめるなぁ…
菜乃花
よし、帰ろ
龍我
ん、あぁ、そうだな
菜乃花
じゃ、さよーならー
龍我
さよーなら
大平先生
ほい、さようなら
菜乃花
行こ、龍我くん
龍我
お、おう！
二人が職員室から出て行く
大平先生
ほーん…(ニヤニヤ)青春だなぁ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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