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LGBTの方々への差別は悲しいことにまだありますよね… ミクちゃんはそれを乗り越えて幸せになって欲しいです…😢
ミクちゃんを大切にしてくれる恋人が現れますように…
恋は
美しいものだと
信じていた
だけど
ミク
ミク
自分が人と違う事に、気付いたのは
中学生になった時
クラスの男子
クラスの男子
学年が上がる度
クラスの男の子達の視線を
気持ち悪く 感じるようになった…
友達A
友達B
ミク
莉子
莉子
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ショックだった
ミク
ミク
ミク
友達B
友達B
友達A
莉子
友達A
友達B
ミク
ミク
ミク
莉子
莉子
莉子
ミク
ミク
目の前の莉子に目を向ける
私、莉子が好き
だけど
ミク
ミク
言ってはいけない
この気持ちを言葉にしたら
“友達”では 居られなくなるから
友達A
友達B
友達A
友達A
莉子
莉子
「だって友達だもの」
「わたし達」
ミク
一人、部屋で考える
ミク
かわいい物は好き
自分の性別に不満がある訳でもない
男の子になりたいとか、そんな事
思った事もない
だから不安になる
ミク
ミク
ミク
他の子みたいに なれなかった
男の子を好きに なれなかった
ミク
ミク
ミク
翌日
通学途中、クラスの男の子に会った
ミク
クラスの男子
クラスの男子
クラスの男子
ミク
ミク
ミク
莉子
ミク
莉子
ミク
莉子
莉子
ミク
ミク
ミク
ミク
友達A
話の途中に他の友達が来て、聞けなくなった
ミク
ミク
クラスの男子
ミク
ミク
教室に入る所をクラスの男の子に呼び止められた
ミク
顔は、もちろん知ってる
だけど、男の子って みんな似てて
ミク
私には分からなかった
クラスの男子
ミク
クラスの男子
クラスの男子
クラスの男子
ミク
ミク
クラスの男子
ミク
ミク
クラスの男子
クラスの男子
ミク
ミク
ミク
ミク
普通が何なのか、よくわからない…
聞かれるままに、連絡先を交換したけれど
不安ばかりが膨らんだ
連絡先を交換した日から
ブーブー
ミク
ミク
毎日、連絡がくるようになった
優人
優人
優人
ミク
ミク
優人
優人
ミク
ミク
優人
優人
優人
ミク
つまらない会話と
意味の無い言葉が
スマホの画面を埋めていく
ミク
ミク
疑問に思いながらも 無視は出来ない
ミク
『普通』になりたい
『普通』で居たい
『普通』の女の子に 私は、なりたかったの
ミク
ミク
ミク
優人
ミク
ミク
ミク
優人
ミク
ミク
ミク
ミク
優人
優人
ミク
ミク
優人
優人
ミク
ミク
ミク
ミク
優人
優人
優人
優人
ミク
ミク
ミク
莉子
ミク
優人
優人
莉子
莉子
莉子
優人
莉子
莉子
莉子
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
莉子の行動を だだの優しさだと思った
『普通』じゃない私には…
莉子の気持ちが 分からなかったから
ミク
莉子
莉子
ミク
莉子
ミク
ミク
莉子
莉子
ミク
『なんで?』 『どうして?』
そんな事を気軽に聞けたら、私は
ミク
『普通』の女の子で 居られたのかな?
お昼休み
友達A
友達A
友達B
ミク
友達B
友達B
莉子
莉子
友達A
ミク
鈍い私にも分かった
莉子が好きなのは優人君
ミク
胸の奥がチクッと痛い
ミク
ミク
ミク
ミク
どれだけの時間を 一緒に過ごしても
どんな会話を繰り返しても
それは…
それだけは、変わらなくて
ミク
ミク
教室にも、学校にも
私の居場所は無かった
その日の夜
ブーブー
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
莉子には好きな人が居る
それは私じゃない
ミク
新しい恋をしても、きっとまた…
私は女の子を好きになる
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
こんな自分…
気持ち悪い…
高校は女子校を選んだ
自分と同じ人を探そうと思った訳じゃない
ただ、逃げたかった
過去からも 莉子への想いからも
ミク
ミク
連絡先を 消去しますか?
ミク
「はい」のボタンを押す
ミク
ミク
本当に 消去しますか?
ミク
ミク
だから
受験が終わってすぐに ピアスの穴を開けた
ミク
耳たぶを引っ張ると 皮膚がジンジンと痛む
その痛みが教えてくれる
これが私の決意の証だと
高校では なるべく人と関わらず
一人で過ごすつもりだった
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
無邪気に笑うその女の子に、嫌だとは言えなかった
ミク
頭では、わかっていた
私はいつか、彼女に恋をしてしまうって
それでも
ミク
ミク
一人は、寂しかった
高校2年の春
ミク
ミク
心に秘めた想いは、ある日突然こぼれ落ちた
マキ
ミク
マキの『付き合う』と 私の『付き合う』
それが違う事なんて 初めから、分かっていた…
それでも
マキとの時間は
幸せだった…
ある日
たかぶる気持ちを抑えらきられなくて
マキに
ミク
そう迫ってしまった…
マキ
マキ
ミク
ごめんね? 本当は、分かってたの
マキと私は違うって
1番ショックだったのは、マキが転校した事
ミク
ミク
別れを切り出したのは私
連絡を無視したのも マキを追い詰めたのも
本当に学校を辞めるべきなのは、私なのに…
未練がましく
何度か会いに行った…
マキ
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
マキが私の肩に頭を埋める
ミク
マキの髪から 清潔な香りが漂う
この手を伸ばして マキを強く抱きしめたい
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
私の気持ちは、何ひとつ変わらない
ミク
ミク
ミク
マキ
ミク
ミク
マキ
ミク
ミク
ミク
マキ
マキの声に 振り返らなかった
だって 振り返ってしまったら
ミク
諦められなくなる
家に帰ると
ミク
堪えていた感情が 溢れ出した
ミク
ミク
ミク
ミク
翌日
ミク
ミク
マキの姿を一目見て、忘れるつもりだった
ミク
『友達に戻りたい』
マキのその言葉が、私には辛かったから
ミク
ミク
そう考えていたら…
知らない男の子に 声をかけられた
知らない人
ミク
ミク
ミク
知らない人
ミク
ミク
ミク
ミク
中学生の時から 同世代の男の子は苦手
知らない人
ミク
知らない人
ミク
知らない人
知らない人
知らない人
知らない人
ミク
ミク
私は男の子に背を向け 立ち去る
そして自分の気持ちからも
マキの現実からも
逃げ出した…
学校に居場所なんて ないけれど
クラスの女子
クラスの女子
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
それでも休み時間は 辛くて
誰も居ない音楽室で 時間を潰した
真っ白な鍵盤を撫でると
ポロン♪
とピアノが鳴いた
ミク
ミク
マキの長い髪を 撫でてみたい
ミク
白桃のような頬に、そっと口づけしたかった
ミク
白く細い首すじに頬を寄せ甘えてみたかった
ミク
ミク
ガララッ
ミク
ミク
友香先輩
友香先輩
ミク
友香先輩は部活の先輩
私とマキの事は、学校中が知っている…
ミク
ミク
ミク
友香先輩
友香先輩が私の腕を掴む
友香先輩
友香先輩
ミク
ミク
友香先輩には
きっと分からない
友香先輩
ミク
ミク
友香先輩には分からない
そう思うのに
友香先輩にしか話せない、私がいる…
ミク
ミク
ミク
友香先輩
友香先輩が優しく微笑む
何でもない、普通の話を聞くみたいに…
ミク
ミク
ミク
ミク
中学の時を思い出すと 自然と涙が溢れた
友香先輩
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
こんな自分、気持ち悪い
そう思うと、涙が止まらなくなる
自分の声が、想いが、存在が、気持ち悪い…
友香先輩
友香先輩
友香先輩
先輩が優しく頭を撫でる
そして
友香先輩
友香先輩
そう呟いて
私の額にキスをした
ミク
友香先輩
友香先輩
友香先輩
先輩が細く長い指で
私の涙を拭う
ミク
実り過ぎた、この想い
友香先輩の手で
甘く、優しく、刈り取られ
ミク
私はやっと、この恋を
卒業できる