個性豊かな生徒会でシェアハウス？！

私は雨宮未来。（あまみやみく） 親の事情で今まで何回も転校を繰り返して来た。その度に仲良しな子と離れた。それに私がいると必ず何か起きる。いじめ、ファンクラブ、問題がたくさん。大体の原因は私だ。だから正直、いやかなり辛い。 次の高校は…「一ノ瀬高校」（いちのせこうこう）。どんな人がいるんだろ…でもどうせ同じか。

ダルい体を起こし、私服に着替える。この高校は私服登校らしい。転校なんて慣れたものだ。

部屋を出てリビングに向かう。テーブルの上にはトーストが用意されている。とても美味しそうな匂いまでする。お母さんの料理は本当に美味しいからね。

ご飯を食べ終え

さて一番辛いとまではいかないけど、辛い一日が始まった。学校について、教室入って自己紹介して、みんなにあーだこーだ言われて…こっちの身になってほしい。否定的な言葉も肯定的な言葉もどちらにせよ辛いんだ。目立ったらいじめルート。いい子にしたらファンクラブ出来てうるさいルート。どう動いても辛い…。

そんなこんなで学校についた。キレイな校舎、多くの生徒の姿。生徒の中でも何故か一段と違う雰囲気を持つ生徒が数名。その周りにはキャーキャー騒ぐ生徒達。朝なのに静かにできないのかよ。何でそんな騒ぐのか…。

朝の会

「何あの子可愛い！」「わかる！礼儀正しいから清楚系で可愛いというか美しい…。」「何だよ。絶対私の方が…。」 あーだこーだ言い始めました。全部聞こえるっての。

名前の通り栗色の髪をした紗桜君の前に、作り笑顔をする。これは今までと同じ。心の底から笑うのも少なくなったからね。 こうして一ノ瀬高校初日が始まりました。