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sm

センラさん…。

snr

〔はい!志麻くんなんですか~?〕

あの頃のセンラさんなら、笑って返してくれたのかな。

そんな彼は今、白く180cm近い箱の中ですやすやと気持ちよさそう眠っている。

その顔は幸せそうで、今にも目を開いて

snr

〔志麻くんっ!〕

って呼んでくれるような…気がした。

あの大きくて蜂蜜色の瞳も、綺麗で透明な声も、二度と聞けない。

そう考えると本当に辛い。

skt

センラ…っ…グスッ…

さかたなんか号泣。

センラさんが事故にあった、って聴いたときですら泣いてたのに。

うらたさんも、泣きながらさかたを宥めてる。

urt

うん…っ、グスッ…辛いな、さかた。

urt

でも、辛いのは、グス、まーしぃもせんらも、同じなんだよ…グスッ

urt

だから、おれらも笑わなきゃ…ふたりがまた、笑えないでしょ…?

skt

………センラあぁあぁっ…!

skt

センラがいなきゃ、だれがまとめてくれるん…?

skt

誰が笑わせてくれるん…?

skt

だれが、誰か“船”を作るん…?

skt

“船”は、センラだけやろ…?なぁ?センラ…?返事してや…!

さかたは必死にセンラさんに問いかけるも、

長いまつげで覆われたその瞳が揺らぐことはない。

urt

…センラ

urt

お前といられて、本当に俺は幸せだった…

urt

この4人で浦島坂田船として活動できて、本当に幸せ。

urt

ありがとうございました、ごめんなさい。

urt

大好き…。

うらたさんはさかたの元へ走り、ふたりで慰めあっている。

一番最後にセンラさんに話しかけられたのは、俺。

まわりにはさかたとうらたさんしかいない。

俺が最後に話したいんですって頼んで、スタッフさんもいないし親族の方もかえっていった。

だから、早くしないといけない。

なのに…

sm

センラ、さん…っ

止ませたい涙が止まない。

snr

〔志麻くん~!〕

snr

〔…大好きやけど?〕

snr

〔なぁなぁ、これ面白そうやない!?〕

snr

〔ねーえー志麻くん~…かまってやぁ…〕

俺はどのセンラも好きだった。

…今も好き。

大好き、愛してる。

愛してるなんて言葉じゃ足りないくらい、愛してる。

sm

なぁ、また笑ってや…

sm

なぁっ、生きてや…!

俺はセンラさんを轢いた、あいつを許さない。

たまたま轢いてしまったわけじゃない。

轢いたのは、センラさんのガチ恋だ。

何で私を見てくれないのって、なんで私を愛してくれないのって

まぁ…いわゆるメンヘラ?ってやつだ

そんな意識があったと白状したため、勿論刑務所行き。

刑務所から出て今更後悔したって遅い。自分で自分の愛する人を殺したんだ。

一生悔やんで生きてろ、とまで思ってしまうほど…。

俺はいくらセンラーでも、crewでもいけないことだと思う。

sm

……笑って?

sm

生きて、?

sm

俺と一緒に、生きようや…っ!

sm

全部全部、あいつのせいや…!

俺の感情は、どんどんどす黒く変わっていった。

sm

はぁ…。

センラさんが消えてから、3年が経過した。

つまり俺はもう立派なおっさん。30代後半だ。

それなのに、まだ好き。

気持ち悪いやろ、?

自覚してる。でも、止まらない。

snr

〔ずっとずっと、志麻くんの横にいます…〕

snr

〔やから志麻くんも、ずっとずっと、横にいてな…?〕

なんて、恥ずかしそうにはにかんだあの日の笑顔を今でも覚えている。

曖昧な記憶もあるけれど、この記憶だけは鮮明。

ずっとずっと、横にいるって。

そう、言ったやんか。

なのに、なのに、なのに

sm

なん、で……

ひとり、黄色のベッドで泣いた。

その時だった。

snr

志麻くん。

sm

え…?

愛する人に、名前を呼ばれた気がしたんだ。

snr

泣かんといてや?

snr

センラ、志麻くんの泣いてる顔好きやないで?

夢じゃなきゃ、ありえるわけがない。

sm

……せんら、さん…

大好きで、凄く綺麗だった瞳も声も元通りで

俺の横に立っている、センラさんの姿が見えた。

あぁ、これは夢なんだ。

snr

うん…センラ、やで。

snr

…信じてくれんかも、しれんけど…

snr

本当に俺はセンラやで。

sm

…ねぇ、

snr

なに…?

sm

なんで、なんで生きてないん…?

sm

なんで、ずっとずっと志麻の横にいるって言うたやん…

sm

なんで、なんでなんでなんで…!

sm

全部全部全部、あの人のせいで…

sm

俺達の運命は、全部狂わされたんや…っ

snr

……志麻くん。

snr

俺、志麻くんの怒ってる顔も見たないで。

snr

志麻くんの、笑ってる顔が見たい。

sm

……やって、どうせ笑ったって、

sm

センラさんはどうせ横にいないんやもん。

sm

これは、夢なんやもん……。

snr

…え?

sm

え?

snr

これ、夢ちゃうで。

sm

いやいやいやいや、夢じゃなきゃおかしいやろ…。

sm

なんでここにセンラさんがおるん?ってことになるで?

snr

…まぁ…それは……

話を聞くと、どうやらこれは現実らしい。

Snr side

俺は神様に、

神様

センラ。

snr

…はい。

神様

お前は今、死んだのだ。

snr

…はい。分かります。

神様

だが…

snr

だが…?

神様

成仏できていない。

snr

…え?

snr

何で、ですか…?

神様

あの世界に、もっと見たかったものなどはないか?

snr

……ない、ですけど…。

一瞬、浦島坂田船のことや志麻くんのことが思い浮かんだけど

悲しくなるから、見なかったふりをした。

神様

…そうか。

神様

でもそのようなものがなければすんなり成仏できるからな。

神様

まだあの世界にいろ。お前がそれを叶えられるまで。

snr

、え?

snr

じゃ、じゃあまだあそこにいられるんですか…?

神様

あぁ、そうだと何度も言っているだろう。

やった、やったやったやった…!

…といっても、準備のようなものがあり3年もかかってしまった。

そしてついに志麻くんに会えた、ということ。

Sm side

sm

嘘やろ…

snr

いや、それが本当なんよ…

sm

センラさん

snr

ん?

彼の手を握り、こちらに引き寄せる。

…なんて、無理だった。

snr

…………ごめんなさい…

案の定透けていて、手が通った。

sm

…や、センラさんのせいやないやん。

sm

俺が悪いんよ、かんたんに考えてしもうたから

sm

まぁ、当たり前やんな…幽霊が透き通るなんて

snr

…そっか、俺いま幽霊なんや

sm

…そうやん。

snr

いやいま自分で言ってたやん…

sm

ふはwwwwwwwwwせやなwwwwww

こうしてまたふたりで話せて、笑えることが心から幸せだと思った。

その瞬間、

俺の知らないセンラさんの右手首にできていた切り傷が光った。

snr

っま、まぶし…

sm

なんや、これ…

しばらくすると光が薄れ、傷元を見てみると…

snr

…志麻、って書いてあるで?

sm

〔志麻 楽〕…?

snr

………はいっ!?

sm

え、なに!?

神様

〔センラ。〕

snr

はい…!

神様

〔その傷は、お前が成仏するための傷とでも思え。〕

sm

…神、様…?

神様

〔ほほう、お前が志麻か。〕

sm

あ、はい…志麻です……

神様

〔センラは…志麻、お前の感情を集めなければならないのだ。〕

神様

〔志麻の喜怒哀楽…4つの感情を見ることができれば、〕

神様

〔センラは無事、成仏することができる。〕

sm

…喜怒哀楽……

snr

っちゅうことは、さっきは 楽 って事ですよね…?

神様

〔あぁ。〕

神様

〔これからは、 喜怒哀 を集めていけ。〕

snr

…はい

sm

あ、ありがとうございますっ

神様

〔なに、礼を言うことはない。〕

神様

〔その気持ちはありがたく受け取っておこう。〕

神様

〔私からの告げはこんなものだ。じゃあ。〕

snr

あ、ありがとうございました、!

sm

ありがとうございました…

こんな事はないと思っていたけど、あり得た…

他の誰かならめんどくせぇ、とか思うんだろうけど

センラさんだからそう思わなかったのはないしょ。

この作品はいかがでしたか?

501

コメント

15

ユーザー

続き待ってる!

ユーザー

ありがとうございます~!! 出来たら&覚えてたら明日投稿しようかなと考えてます(´•.̫ • `)

ユーザー

続きが楽しみすぎる🥺❤︎❤︎急かすわけではないですが、早く読みたいです😂

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