夢
柚
ーーーーーー歩くべき道へと導いてくれたのは、 日向でした。 あたしを誰よりも見つめてくれていたのは 日向でした。 …あたしはなにができる? それさえもわからない弱いあたしに、 『なにもしなくていいよ』 そう微笑んでくれた日向の優しさが今、 すごく悲しいのです。 …ねぇ気づかなかった。 ねぇ貴方といる日々にどうして、 また慣れてしまったんだろう。 もう二度と…幸せを永遠に、 なんて思わないってきめたのに。 大切にするってこんなにも難しいのかな。 『…会いたい。』 …何かあればもう一度だけ、 そう願ってみてもいいですな?
柚
日向
柚
柚
日向
柚
日向
日向
柚
ーーーーーー柚が俺と家族以外の記憶を失った あの日から、 俺は何度願っただろう? 時間が戻ればいいのに。 もう一度やり直せたらいいのに。 だって願わずにはいられなかった。 もしも”あの日"がなかったら… 柚は…って何度もそう、 考えてしまったから。 でも…。
『関係…ないんだよ』 『柚…』 『…今、ここにいる。それだけでもうさ… 何も失ったものなんてないじゃん?』
そう言った柚の目はすごく切なくて、 涙が出そうになったんだ。
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