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4人の主人と4人の執事

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4人の主人と4人の執事

2 - #2 出会いとその過去①

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2024年02月10日

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昔、俺達は教会で暮らしていた。

教会は所謂、孤児院のような場所で、 親の居ない子供達が暮らす場所だった。

そこで、俺は3人と出会った。

孤独だった者同士、気が合うらしい。

Tatuya

おはよ!

Koji

おはよーふっかさん!

Daisuke

おはようでございます!

Shota

おはよ。

Tatuya

……いよいよだな。

Daisuke

だね。

この日、俺達は教会から巣立つ日 だった。

ある一定の年齢を超えると 社会へ飛び出さなくてはいけない。

だが、俺達は年齢もばらばら。 仲も良く、家族の様に接していた為、 育ての親である神父に無理言って皆が その年齢を超えるまで教会に居ることを 許してくれた。

そして……。

Tatuya

……さて、これからどうする?

Daisuke

なーんも考えてなかったね!笑

Shota

いや笑い事じゃねぇよ。

Koji

どーしようなぁ……。

Daisuke

じゃあいっその事サバイバルとか?

Tatuya

おぉ良いね。

Shota

え良いの?

Shota

俺らそんな知識一切無いけど。

Daisuke

俺らなら出来るでしょ!

Shota

どっからその自信湧いてくんだよ……。

Koji

でもどこに行くん?

Tatuya

……。

Tatuya

あ、あそことかは?

Daisuke

んー?

Shota

ま、待って……もうしんどい……。

Daisuke

翔太頑張れー!

Shota

何でそんな元気なの……?

Tatuya

俺の記憶だとここら辺にあったハズなんだけどな……。

Koji

ホンマにー?

Koji

使われてないお城があるって考えられへん場所やけどな……。

Tatuya

本当だって!

Tatuya

神父さんから聞いたんだよ!

Daisuke

うーん……もうちょっと上かな?

Shota

えちょ、きゅ、休憩しない……?

Koji

まぁ1回休憩しよや、このまま歩いたら怪我するかも知れんし。

Tatuya

だな、1回休憩!

Shota

はぁぁ……。

Daisuke

……ん?

Koji

さっくんどしたん?

Daisuke

あそこに見えるのって……城?

Koji

あ、ホンマや!屈んだら見えるでふっかさん!

Tatuya

絶対あそこだ……翔太頑張れる?

Shota

が、頑張るから、ゆっくり行って……。

城の中は薄汚く、少し埃っぽい。

Daisuke

ここが……。

Tatuya

思ったより劣化とかはしてないんだな……。

Koji

な。

Koji

もっと壊れてると思てたわ。

Shota

とりあえずどうする?

Tatuya

……まぁ、俺ら住む所ないしさ、

Tatuya

ここ誰も居ないみたいだったらここに住めば良いんじゃない?

Daisuke

良いね!掃除とかしたら豪邸になるかも!

Koji

ええなぁワクワクしてきた!

Shota

じゃあ探索でもするか。

Tatuya

だな。

一通り城の中は見て回ったものの、 誰も居ないようだ。

……だが、俺達にはまだ探索していない 箇所が1つあった。

Koji

えここ図書館!?

Daisuke

図書館めっちゃデカい……。

Shota

どんだけ本あんだよここ……。

Tatuya

古い本ばっかだな……全く読めないわこれ。

Daisuke

へぇー……。

Daisuke

……ん?

Koji

さっくんどしたん?

Daisuke

あそこにさ、道無い?

Shota

道?

Shota

……道って言うか……階段?しかも地下に続いてる。

Koji

よぉ見つけたな、めちゃめちゃ死角にあるやん。

Tatuya

じゃあ探索してないのはこの地下だけか。

Daisuke

行ってみよー!

地下には牢獄があった。

どれも鉄格子で覆われていて、 その上錆びていた。

光は当然無く、少し辺りが見える程度 だった。

Shota

牢獄……。

Koji

大丈夫なんここ……?

Daisuke

うわー……雰囲気ある……。

Tatuya

……ん……?

その時、俺は違和感を感じた。

……何か、聞こえる。

Tatuya

……何か聞こえない?

Koji

え、ちょ辞めてやふっかさん!

Daisuke

気の所為じゃない?

Daisuke

何も聞こえないけど……。

Shota

……いや、気の所為じゃない。

Shota

あそこ、足見える。

Koji

……えもう出ていい?

Tatuya

……ここに居て。

Tatuya

俺見に行ってくる。

Daisuke

ふっか大丈夫……?

Tatuya

任せとけ。

俺は最年長だ。

何かあるなら皆を守らないと。

俺は1歩ずつ、ゆっくり足を踏み出した。

Tatuya

……誰か居ますか?

……そして。

Tatuya

……!!

そこには、手首が鎖に繋がれ 項垂れている男性の姿があった。

服は所々破け、髪は傷み、身体が 痩せ細っている。

Tatuya

だ、大丈夫ですか!?

もう死んでるんじゃないか、と思わせられるそんな酷い見た目だったが、 呼吸音が微かに聞こえる。

Tatuya

(聞こえてたのってこの人の息か……。)

Shota

大丈夫?

Tatuya

あ、翔太……。

Shota

……何この人……。

Shota

痣とかあるし、髪もボサボサじゃん。

Tatuya

分かんないけど……多分結構長い間ここに……。

Shota

とりあえずここから出そう。

Tatuya

う、うん。

牢獄は幸い古びていたお陰で 鍵も無く開けることが出来た。

鎖も劣化していて、少し力を入れれば 壊せた。

……そして、翔太と協力して牢獄から 出そうとしたその時。

???

……ぃ"、た……い、

Tatuya

!?、

彼は薄らと目を開けた。

Tatuya

だ、大丈夫ですか……?

???

だ、れ……?

Shota

名前は後で良いから、とりあえずお前の事何とかする、それまで頑張って辛抱して。

Shota

行ける?

???

……ほ、か……、

Tatuya

え?

???

……みん、な……たすけて、ほ、し……ぃ、

Shota

……もしかして、他にも捕まってる奴居るんじゃない?

Koji

お、俺ら見に行ってこよか、?

Tatuya

そうしてくれると助かる。

Daisuke

じゃあ他も捜してくる!

佐久間と康二にも手伝って貰い、 しばらくした時……。

Daisuke

あ!

Tatuya

居た?

Daisuke

居た、この鎖って壊せる?

Shota

劣化してたら壊せる。

Daisuke

了解。

Koji

こっちに2人おるで!

Shota

じゃあ俺行ってくる。

Tatuya

頼んだ。

どうやら合計で4人も捕まっていたらしい。

俺達はその4人を何とか上まで運び、 気合いで処置をした。

……その前に、翔太の様子が 少しおかしかったのは気の所為 だろうか?

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