紙一重

まだ夏でもないのに少し焼けた腕

いい感じの低めの声

華奢だけど身長は抜かされた

中学最後に同じクラスになってしまいました。

2年前に1年ちょっと付き合ってた彼氏を振った

私にとっては綺麗な思い出にすぎない

のに！

生憎、元彼さんにはあの後付き合ったらしく

そして別れたらしく

今このクラスに元カノが2人いる状況らしい

同じクラス

同じ教室

付き合ってたころもそうだった

あの頃の記憶が

気持ちが

鮮明に蘇る

だから嫌だったのに

思い出したくもないのに

この記憶はいつまでもいつまでも

まとわりついてくる

別れた日からずっと考えている

別に嫌いになったわけじゃない

ただ、好きじゃなくなった

友達に戻りたくなった

好きになっても

好きじゃなくなるなら

最初から付き合わなければ良かった

ただ片思いを楽しんでいれば良かった

私より遥かに高い身長

まさに男子中学生って感じの身体

低い声

新しく好きな人が出来ました。

何度も自問自答を繰り返した

そして行き着いた

辛くても

悲しくても

例え自分が傷ついても

好きなんだ

君と一緒にいれたらどれだけ幸せなんだろうと

そう思ってしまったんだ

好きになることってどうですか？

多分、2年前の私ならこう答えてる

好きになっても辛いだけ

でも今ならわかる

それは違うんだって

辛さから

悲しみから

傷つくことから逃げても

何も変わらない

『幸せと悲しみは紙一重』ってわかったから

別の意味を込みあわせて 対になる言葉だけど

いつも幸せの裏に

悲しみの裏に

ひっそりと隠れている

幸せと悲しみは紙一重

そう気づくと心が軽くなった

OUSERさん主催 言の葉コンテスト #五十歩百歩