TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

──────5000年後の天界。

ユピテル

……。

ユピテル

(今日はフォルトゥナは居ないし、俺だけで来たのだが……良かったのだろうか。)

ユピテル

……?

ユピテル

なんだ。この気配。

ウラヌス

……よぉ。ユピテル。

ユピテル

……!!!

ユピテル

ウラヌス!

ウラヌス

何故、此処に居る?

ユピテル

お前こそ、何故此処に居るんだ?

ウラヌス

俺は特に……。

ユピテル

俺も特に……。

ウラヌス

……。

ユピテル

……。

ウラヌス

……。

ユピテル

……。[気まずくなった]

ウラヌス

……?[きょとん]

ユピテル

……。[気まずい]

ユピテル

だぁあ!!!もぉ!!!

ウラヌス

……???

ユピテル

とにかく、特に何も無いなら早く、元の世界に戻らんか!!!

ウラヌス

お前もそうだろ。[真っ直ぐな回答]

ユピテル

……![ビクッ!!!]

ユピテル

うぅ……。そうだが……。

ウラヌス

……。

ウラヌス

なら、ユピテル。

ユピテル

……?

ウラヌス

俺と『勝負』してから、帰らないか?

ユピテル

……!?

ユピテル

お前……此処が何処か分かってるのか?

ユピテル

正気なのか?

ウラヌス

あぁ。

空は今にも割れそうで、地上を見ると、世界崩壊されてる世界だった。

ユピテル

俺達は天の神だ。

ユピテル

下手すれば、天が割れるんだぞ!

ウラヌス

軽く腕鳴らしだ。丁度良いだろう。

ウラヌス

現実世界で、どちらが『運命』を握るかの特訓にもなるだろう。

ユピテル

……。

ユピテル

そんな歴史になってるからな。

ウラヌス

あぁ。

ユピテル

良いだろう。

ユピテル

此方も少し腕が鈍ってきたからな。

ウラヌス

……ふっ。

ウラヌス

[軽く口角を上げるが、表情筋があまり動かないせいで、すぐ無表情になる]

ウラヌス

始めようか。

ウラヌス

天の化身と天を司る神の闘いを!

ユピテル

[瞳を黄色に光らせる]

ウラヌス

[両目の瞳を金色に光らせる]

──────!!!!

──────!!!!!!

──────ッ!!!!

──────ッッッ!!!!!!

ユピテルの白銀の剣と ウラヌスの黄金の剣が

──────!!!!!!!!!!

ユピテル

……!!!

ウラヌス

……!!!

──────!!!!!!!!!!

お互い激しくぶつかり合う。 そして ぶつかる度に空間が歪むような感覚になった……。

ウラヌス

……!

ウラヌス

まだ……っ!!

ウラヌス

いけるだろ……っ!!!

ウラヌス

ユピテル……っ!!!!!!

──────!!!

ユピテル

……!

ユピテル

まだ……っ!!

ユピテル

やれるぞ……っ!!!

ユピテル

ウラヌス……っ!!!!!!

──────!!!!!!

──────!!!

ユピテル

[瞳孔から黄色の雷が流れる]

ウラヌス

[瞳孔から金色の雷が流れる]

ユピテル

……!!!

ウラヌス

……!!!

──────!!!

──────!!!!!!

二人の力が強すぎて 空間が少しだけ、揺れたような気がした。

ユピテル

[力が爆発すると『雷天竜』になる]

ウラヌス

[力が爆発すると『暗黒竜』になる]

ユピテル

──────!!!

ウラヌス

──────!!!

二人の竜の鳴き声が空に響く。

ユピテル……雷天竜からは、雷が無限のように現れる。

ウラヌス……暗黒竜からは、闇か無限のように現れる。

ユピテル

グルル……!

ウラヌス

グゥゥ……!

ユピテル

グラァァァアア……!!!!!!

ウラヌス

グァァアアアアア……!!!!!!

──────!!!!!!

──────ッッッ!!!!!!

お互い、力で弾かれると 二人は竜から元の姿に戻る。

ユピテル

……っ!

ウラヌス

……っ!

ウラヌス

中々やるな……。

ユピテル

そっちこそ……!

……二人は剣を握ると またぶつかり合う。

ユピテル

はぁぁあ……!!!!!!

ウラヌス

はぁぁあ……!!!!!!

剣と剣がぶつかると その間に『金と銀の魔力』が溢れた。

ユピテル

[金の魔力に弾かれ、後ろに飛ばされる]

ウラヌス

[銀の魔力に弾かれ、後ろに飛ばされる]

……これが……。

ユピテル

[白銀の剣を構える]

ウラヌス

[黄金の剣を構える]

ユピテル

[ウラヌスに向かって飛ぶ]

ウラヌス

[ユピテルに向かって飛ぶ]

ウラヌスとユピテルの闘い……。

ユピテル

はぁぁあ……っ!!!!!!

ウラヌス

はぁぁあ……っ!!!!!

──────!!!!!!

その瞬間 視界が真っ白になってしまった。

……これが……。

『最恐』と『最強』の闘いだ……。

──────。

ユピテル

……。[倒れてる]

ウラヌス

……。[倒れてる]

ウラヌス

……っ。[上半身だけ起こす]

ユピテル

……。[目を開ける]

ユピテル

……っ。[上半身だけ起こす]

ウラヌス

中々やるな……ユピテル。

ユピテル

俺だって……『成長』してるからな。

ウラヌス

……。[軽く微笑むと目を瞑る]

ウラヌス

……そうか……。

ウラヌス

[すぐ無表情になってしまう]

ユピテル

……。

ユピテル

……現在の世界では……。

ユピテル

絶対俺が……。

ユピテル

『お前を倒す』──────!!!

ウラヌス

……現在の世界では……。

ウラヌス

絶対俺が……。

ウラヌス

『お前を殺す』──────!!!

ユピテル

[立ち上がる]

ウラヌス

[立ち上がる]

ウラヌス

今度は『現在の世界で勝負』だな。

ユピテル

『運命』は絶対に渡さない。

ウラヌス

『運命』をいつか奪ってやる。

ユピテル

[ふっ、と笑う]

ウラヌス

[ふっ、と笑う]

ウラヌス

また会おう……。

ウラヌス

──────ユピテル。

ユピテル

また会おう……。

ユピテル

──────ウラヌス。

そして、二人は光となって消えた。

『ユピテルの白い羽根』と 『ウラヌスの黒い羽根』を

此処……。 『5000年後の天界』に遺して……。

フォルトゥナ

……。

フォルトゥナ

……。[小さく笑う]

フォルトゥナ

二人の闘い……見させてもらったよ。

フォルトゥナ

さぁ、どちらがこの僕……。

フォルトゥナ

『運命(さだめ)』を取るのか……。

フォルトゥナ

……これからの歴史が楽しみだよ。

フォルトゥナ

……でも。

フォルトゥナ

『平和の道』って選択肢に動きたいな。

フォルトゥナ

『世界戦争』の次は……。

フォルトゥナ

『世界崩壊』の道になる……。

フォルトゥナ

それが本来ならではの『運命(うんめい)』なのだ……。

フォルトゥナ

その理由が……。

フォルトゥナ

『ウラヌスとユピテルの闘い』になるとはな……。

フォルトゥナ

人類が滅びぬよう……。

フォルトゥナ

僕も……活動しないとな。

フォルトゥナ

……。

フォルトゥナは、二人の『遺した羽根』を見る……。

天が割れたのは……。

未来では『二人は死んだから』……という事を、彼女は知っていた。

フォルトゥナ

そして……君達を……。

フォルトゥナ

僕が……『救う』んだ……!

フォルトゥナは、姿を消した。

この日の天界も 一筋の光に照らされていた……。

未来の天界で君達を見守る。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

LIKE

108

コメント

572

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール