TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

21gを笑う天使

一覧ページ

「21gを笑う天使」のメインビジュアル

21gを笑う天使

59 - 審判

♥

4

2023年10月07日

シェアするシェアする
報告する

病室

茜...?

おー...遊か、久しぶりだな

私が病室に行くと そこには横たわり たくさんの管に繋がれた 茜がいた。

体調はどんな感じ...?

まぁ...喋りづらいな

この管と臓器膨張のせいで、もう起き上がることはできないとさ

つまりずっと寝たきりだ

....

何暗い顔してんだ、いずれこうなる未来だったんだよ

あのさ、プレゼントのことなんだけど...

お?何くれるんだ?

....

茜は知ってるかもしれないけど、私...

監視されてたんだ

なっ...

何で知ってんだって顔でしょ?実はこの前会長に呼び止められて教えてくれたんだ

その時に会長と少し話をしてさ

監視開始前日 廊下

監視...?何故?

君が自殺を考えているから、それを阻止するためだ

そのことを監視対象に伝えるのはどうかと思いますけど?

確かに普通、監視というものは対象に気付かれると非常に厄介なものだ

しかし私は君に伝えた、どうしてだと思う?

知りませんよ

答えは簡単だ、君にもう一度死について考えてほしいからだ

本当に死ぬことが助かる道なのか?

それを改めて考え直してほしい

時間の無駄ですね、てっきり会長は私の考えを理解してくれる人だと思ってました

失礼します

そして私がその場を 後にしようとした時だった。

では今すぐ‼︎...ここで死んでくれ

そう言い会長は私の足元に カッターナイフを投げた。

嫌です、私は“約束”があるので今は死ねません

“約束”ね...蛇ヶ崎さんが死んだ後に君も死ぬんだっけ?

おかしな話だね

は?どういうことですか?

だって君は死にたいのに、蛇ヶ崎さんが生きてるせいで死ねないじゃないか

友達になるという名目で君の死が延期になったんだ

おかしな話だと思わないかい?

...何が言いたいんですか?

風祭さん、君は“約束”という聞こえがいいもので寂しさを紛らわせているんだ

誰からも愛されなかった、しかし死に際に自分だけを見てくれた彼女に特別な感情を抱いた

そんな彼女を逃すまいと友達になるようにせがんだ

蛇ヶ崎さんは迷惑極まりなかったと思うよ

だってただ学校に行こうとしたら自殺未遂の女子生徒に、友達にならなきゃ死ぬって言われるんだし

君にとって友達は寂しさを紛らわす道具かもしれないが、その道具になっている人間の気持ちを考えたことはないのかい?

それは...

ねえ風祭さん、人間が物事を判断するのに必要なことは何だと思う?

....

答えは“審判の許可”だ

言い換えるとするならば“基準”だ

どこまでいけば良いのか悪いのか、そういった基準を決めるのは自分が決めた“審判”によるものだと私は考える

今回でいう審判は蛇ヶ崎さんだ

彼女が君の死をコントロールしているから君は死なないんだ

つまりそれが制御不能...審判が機能しなることでそれは崩れる

私の正直な気持ちを言おう

私は君に死より辛い目に遭ってほしいと願っている

そんな苦しみの果てに君は何を思うのか...私はそれを見てみたい

最低な考えですね、とても会長だとは思えません

ふふ、あくまでもこれは会長としてではなく一個人としての意見だ

誰が最後に笑うか、実に見物だね

...それで?わたしを呼び止めて散々貶して満足ですか?

ああ、ある程度は満足だ

だからね、風祭さん...

生きている内に、伝えたいことは伝えた方がいいよ

....

それじゃあ、また会おう

そうやって会長に色々言われて、気が付いたんだ

私はまだ茜に伝えたいことを伝えてないって...

だから今日は...それをプレゼントとして受け取ってほしい

...分かった

じゃあ、私が渡すものは...

“さよなら”

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚