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彼女は、いつも

ターコイズブルー色の服装

ターコイズブルー色の小物

ターコイズブルー色のアクセサリーを身に付けていた

そんなにもターコイズブルーが好きなのかと問うと、

彼女は「ラッキーカラーだから」

と言っていた

彼女の部屋はいつも居心地が良いのに、

今日は違う、なにか引っ掛かる

なぜだろうと不思議に思った

ボーッとしていると、彼女が僕に寄り添ってきた

愛菜

んもーまたあの事思い出してるんじゃないんでしょうね?

ん?あぁ、ごめん、

愛菜

やめてよね、私が目の前にいるのに....

思い出さないでほしいと彼女から言われたが、

僕はまた、あの悲しい思い出を思い出してしまった。

あれは、よく晴れた日におこった

隣には、先日付き合ったばっかりの

彼女がいた

沙絵

じゃ、またね!

おう!じゃなー!

ドン!

いやぁぁぁぁぁ!

大丈夫か?聞こえるか!?

大学生がひかれたぞ!

おかあさぁぁぁん!

怖いよー!

その大声に連れられた僕は

嫌な予感がして

事故現場に踏みよった

あ..........

目の前には、

即死の状態だった彼女がいた

怖くてお葬式も行けなかったんだよな.....

ごめんな、沙絵.....

そういや沙絵も、

ターコイズブルーが好きだったっけ....

だからなにか違和感を感じていたんだな...

沙絵のこと忘れかけるなんて、

サイテーだな。俺....

愛菜

はい!今日は蓮の大好きなオムライスだよ!

ん?あぁ、ありがとう!

ターコイズブルー色の皿か...

どこまで好きなんだよ、ターコイズブルー....

愛菜

............

愛菜

やっぱ、思い出しちゃうんだ

愛菜

沙絵ちゃんのこと

!?

愛菜は沙絵に縁もゆかりもない人物だ

沙絵の名前を知っているはずがない

あの悲しい思い出の話はしたけど名前は出していない

なぜだ?

愛菜

ふふっ、蓮って一途で可愛いよね

愛菜

私、ほんとは愛菜じゃない、

え.....

愛菜

臼杵玲奈。ほらぁ、思い出さない?

あ........

思いだした

確か高校のとき、いじめられてた.....

愛菜

私、高校のときから蓮のこと好きで、

愛菜

でも、こんなんじゃ好きになってくれるはずがないって思って、

愛菜

整形して、名前も変えて、

愛菜

蓮と同じ大学受けて、合格して、

愛菜

やっと完全体になった!って思ったら

愛菜

沙絵って彼女が蓮にいて、

愛菜

邪魔だったのよねぇ

え?........

......何をした、

愛菜

え?

彼女に何した!

愛菜

別に何にも?

愛菜

私がしてないってだけ

は?

愛菜

うちのおにーちゃんに頼んだの.....

愛菜

相原沙絵を殺してって

お前!!!!

俺は、彼女に手をかけようとした

っっっっ!

愛菜

できないわよねぇ

愛菜

私を殺すことなんて、

愛菜

愛してしまっているんだもの。

いや、殺る、

殺る、

殺るんだ!

そのとき、頬に生ぬるい感触を覚えた。

愛菜

.....泣かないで、蓮?

っ!うぅ!

臼杵玲奈は俺の体を抱き寄せた。

俺はとっさに振り払おうとした。

でも、出来なかった。

1度愛してしまっている人を、

殺すことなど、

出来そうにない.....

愛菜

ね?もうこのことは水に流そう?忘れよ?

できるはず、ないだろ....

愛菜

そうよね、予想できた答えだわ

愛菜

でも、そうするしかないわ

愛菜

お互いに愛し合っている私達カップルができるために、

愛菜

犠牲になっている人がいる

っ!

愛菜

沙絵ちゃんもその一人

愛菜

その人の為にも、

愛菜

別れることなんてできないし、

愛菜

ね?そうでしょ?そう思わない?

.............

愛菜

お待たせー蓮!

おっ!待ってたんだぞー?玲奈!

愛菜

ふふっ、ごめん、ごめん、服装に悩んじゃって😭

玲奈はあれ以来、

ターコイズブルー色の物を身に付けなくなった

よし!それじゃあ行くか!

俺たちは

客観的に見れば誰もが羨むカップルなのかもしれない

でも実際は違う

ターコイズブルーのような鮮やかな色ではなく、

俺たちは漆黒の色のカップルなのだ

結ばれちゃいけない禁断の絆....

あなたは、結ばれたいと思いますか?

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