おはようございます🐔 こんにちは☀️ こんばんは〜🌙*゚
今回のお話は、人によってハッピーエンドと感じる方もいればバッドエンドだと思う方もいると思います。
幸せって人によって違うので 色んな考えを持って もらえたらありがたいなと思います
死ネタなので苦手な方は 読むのをお控え下さい
ご本人様とは一切関係ありません
それでは、どうぞ
るくん
こくん
なんで君が泣くかなぁ
別れを告げられたのは僕なのにさ
溢れる涙を一生懸命拭って 声を抑えて泣く君を 抱きしめることしか出来なかった
るくん
お揃いの白いマフラーも 君と別れてしまえば 心を冷やすだけだ
一緒に居られれば それで良かったのに
君は何を求めていたのだろう
こくん
こくん
こくん
るくん
るくん
るくん
弱いくせにいつも無理をする
いつだって 僕のことを守ってくれていた
僕の強い味方だったよ
僕らが初めて ちゃんと話したのは約半年前
その日はクラスの男の子に 校舎裏に来いと脅されて ある程度のことを覚悟していた
生徒
るくん
生徒
るくん
数人の男の子に囲まれて 僕は壁際に追いやられた
るくん
今にも消えてしまいそうな声で 僕は答えた
生徒
僕よりはるかにガタイのいい男の子が胸ぐらを掴んできた
明日から当分学校には 行けそうにないなぁ
なんて、どうしようもない この状況下を諦めていた
むしろ、もうここで 息絶えてもやり残したことは ないかと考えていた
ついに、大きな拳が 目の前に降り掛かってきて 目を閉じた
こくん
まるでドラマのようだった
君が僕の手を引っ張って 抱き寄せた
るくん
何が起こっているのか 分からなくて混乱していると
こくん
こくん
こくん
生徒
男の子はころちゃんに殴りかかったが簡単に片手で止められてしまった
こくん
こんなころちゃん、 見たことなかった
いつもにこにこして 人気者の君
きっとクラスメイトの子には 想像すらつかないだろう
低い声に、意外とある筋肉 まるで人を殺せそうな目つき
生徒
男の子たちは 早足でどこかへ行ってしまった
るくん
一気に力が抜けて 僕はその場に崩れ落ちた
こくん
君はまるで別人のように 見慣れた笑顔で僕を見た
白くて細い手を差し出して 立たせてくれた
こくん
るくん
るくん
僕は足元に散らばった荷物を急いでカバンにしまって帰ろうとした
こくん
腕を捕まれ力のない僕は 優に引き寄せられる
るくん
顔が近くて恥ずかしくなった
俯いていると君が言った
こくん
僕を簡単に持ち上げ 人生で初めての お姫様抱っこをされた
放課後だったことから 誰にも見られずに 保健室までたどり着いた
ガチャガチャッ
保健室の鍵は閉まっていた
こくん
しまったという顔をして 苦笑いを見せた
こくん
るくん
僕は足をバタつかせた
こくん
るくん
あ、忘れてた
さっき男の子たちに 呼び出された時 来なかったら殺すと脅されて 足を蹴られたんだった
こくん
君はさっと床に優しく 僕を座らせた
君は僕をなだめて ため息をついた
こくん
え??
あの人気者のころちゃんの家に 僕なんかが入っちゃっていいの!?
勝手にころちゃんなんて呼んじゃってるけど、実際に呼んだことなんかなくて
君は高嶺の花で 話しかけることすら出来ない
そんな存在だった
結局、僕がお姫様抱っこは恥ずかしいと駄々をこねていたら
おんぶにしてくれた
こくん
るくん
立派な一軒家でころちゃんが住んでると言われてすごく納得出来る
ころちゃんはお金持ちで 誰にでも優しくて 本に出てくる王子様みたいな人
こくん
僕を優しく下ろして わざわざ靴を脱がしてくれた
るくん
こくん
こくん
嬉しそうに笑って 部屋まで連れていってくれた
こくん
ふかふかなソファに 座らせてもらった
るくん
こくん
高校生の部屋とは思えないくらいシンプルな部屋でとても綺麗だった
こくん
こくん
救急箱を持ってきて 僕のズボンの裾を捲った
こくん
るくん
消毒液が傷口に染みて ついつい声が漏れてしまった
こくん
こくん
るくん
僕の反応を見て 君はすごく楽しそうだった
こくん
るくん
るくん
しまった
ついころちゃんと呼んでしまった
こくん
こくん
こくん
目を輝かせて こちらを見てくる
なんかわんちゃんみたい
そんな姿も可愛くて 笑みがこぼれた
この後僕らはゲームをして たわいない時間を過ごしていた
パチッ
いつの間にか僕は眠っていた
るくん
そうだ、ころちゃん家で 足の怪我の手当てをしてもらって その後ゲームして...
確かソファで寝ちゃったんだ...
でも僕は今ふかふかな ベッドの上で眠っていた
おまけに隣にはころちゃんが 気持ちよさそうに寝ている
るくん
時間を見たくても スマホはソファに置きっぱなしだし
きっと今ベッドから出てしまえば ころちゃんの夢を覚ましてしまうだろう
当たりは薄暗くて 時計が何時を指しているのか 全く見えない
どうしようか悩んでいると ころちゃんが目を覚ました
こくん
寝ぼけていてなぜ僕が ここにいるのか不思議そうに 名前を呼んだ
こくん
こくん
るくん
こくん
こくん
寝ぼけてるから こんなこと言ってるのか??
それとも本当は寂しがり屋??
誰にでも人気者な君だけど 意外とサバサバしてるイメージ
でも目の前に居る君は 真反対だった
るくん
実は僕の家も同じような 環境で親は全く帰ってこない
ほぼ一人暮らしをしていると 言っても過言ではない
こくん
こくん
カーテンからの月明かりが 君を照らして目をうるませて こっちを見ているのが分かる
るくん
そんな顔されて 断らない人なんかいないよ
僕は微笑んだ
こくん
今...なんて??
聞き間違いかな
るくん
こくん
こくん
こくん
こくん
こくん
口早に僕を褒めてくれた
るくん
るくん
こんな焦ってる姿 初めて見た笑
僕が知らない君が 見られて嬉しくなった
るくん
こくん
突然笑顔が消えて 悲しそうな顔をする
こくん
るくん
るくん
こくん
るくん
家に入るのすら怖い
一度両親の喧嘩がヒートアップしてお母さんが食器で怪我をしたことがあった
真っ白のソファはだんだん赤色に滲んでいって、床には割れた食器の破片が飛び散っていた
そして、響き渡る怒鳴り声と 泣き叫ぶ声
あの光景は脳裏に焼き付いて 消えそうもない
家の事を考えるだけで お腹が痛くなる
るくん
るくん
るくん
こくん
暗い顔をしたころちゃんの顔を見て僕はハッとした
るくん
るくん
笑って誤魔化したが ころちゃんの表情は変わらなかった
るくん
あんなに人から好かれているし きっと僕がころちゃんなら 楽園だと思うだろう
るくん
こくん
僕の声をさえぎって 震えた声ではっきりと答えた
るくん
聞き間違いだと思った
あんなに笑顔を振りまいて 笑ってない日なんかないのに
こくん
こくん
こくん
こくん
こくん
幸せそうに見えていた彼は きっと誰よりも 臆病でか弱かったんだ
るくん
るくん
るくん
優しく抱きしめて 頭を撫でた
こくん
子どもでも大人でもない 孤独を抱えた僕ら
友達でも親友でも家族でも恋人でもない
僕は君のために 君は僕のために
こくん
るくん
お互いに傷を癒していこう
るくん
こくん
世界は明るい
僕らはふたりぼっちだ
あの日を境に僕らは お互いの傍を離れることは 1度もなかった
それなのにさ
急に離れるなんて 出来るわけないじゃん
るくん
こくん
るくん
こくん
こくん
こくん
るくん
るくん
まるで
君は永遠に会えない場所に 行ってしまうみたいじゃないか
こくん
こくん
こくん
泣いているのか叫んでいるのか 君は苦しそうに言い放った
こくん
こくん
そんなの無理だよ
何言ってるの
るくん
るくん
るくん
泣きじゃくる君を 力強く抱きしめた
僕の考えはとっくに決まっていた
るくん
るくん
こくん
そう、僕らはふたりぼっち
片方がいなければ 片方は意味を持たない
ふたりでいるから 幸せだった
ふたりじゃなきゃ 幸せになんてなれないよ
るくん
こくん
少し黙った後、言いにくそうに 口を開いた
こくん
やっぱり僕らは 同じことを考える
2人でひとつだから
るくん
こくん
るくん
君がいない世界の方が よっぽど怖い
僕も臆病で弱いから 君といることを選んだ
君がいれば 僕はなんだってできるよ
ころちゃんの家に向かい 僕らの始まりの場所の ベットの上で向き合って座った
僕らの手の中には 大量の錠剤が握られている
こくん
るくん
2人とも冷静で 最期を迎えることを 感じないほど落ち着いていた
こくん
るくん
こくん
こくん
るくん
僕らは微笑んだ
こくん
こくん
るくん
お互いの頬には 涙がつたっていたが
今まで見たことないくらい 綺麗な笑顔だった
こくん
るくん
僕らは薬を飲み干して 目を閉じた
またいつか
次はもう少しだけ 明るい世界でありますように
君の幸せは 僕の幸せだから
願わくば 君の幸せを作れる 僕でありますように
そう願って ふたりぼっちの世界に 終わりを告げた
最後まで読んで頂き ありがとうございました
少し内容が急展開すぎたり、内容がシビアだったので没にしようか悩んだんですけど
読者の方々に何か伝えられないかなと思って投稿しました。
少しだけ解説をいれるとこの2人は恋愛関係ではないです。ただ、普通の友達でもない。親友って言葉で片付けられないような、お互いにとって特別な関係です。
片方が死ぬなら自分も。という考えは傍から見たらきっと、命を軽く見てると思われてしまうかもしれませんが、それくらい愛しているという表現です。
2人の幸せは一緒に居ることではなく、孤独をなくすことだったんです。
2人とも依存し合ったのは、孤独を埋めるために過ぎなかった。
つまり、幸せを求めすぎて依存してしまった。
そして、幸せのために生きているはずが 生きることが不幸せになってしまった
しかし、2人が幸せな道だと思って選択したことも確かです。
人によって幸せの価値は違います
時に誰かの幸せは誰かの不幸だったりしますよね
それでも幸せを求めてしまうのは 傲慢なのでしょうか
ぜひ、みなさんも 幸せについて考えてみてください
めちゃくちゃ長文失礼しました!!
ここまで見てくれたあなたが 幸せでありますように。
たまには、人の為ではなくて 自分の為に幸せになって下さいね
あなたに、いいこと起きますように!!
コメント
17件
(。o̴̶̷̥᷅ωก̀。)グチュン最後の解説?の所で泣く(
めちゃくちゃ見るの遅れちゃいました、 こんな神作書けるのぷ。さんしかいないと 思ってます、() 死ネタも感動させられるなんて神様としか 言えません、泣 ぶくま失礼します、!